各 Solaris フラッシュアーカイブは、セクションにグループ化されます。一部のセクションは、Solaris フラッシュソフトウェアにより生成されるため、ユーザーが入力する必要はありません。一部のセクションは入力が必須であったり、情報追加が可能であったりします。次の表で、各セクションについて説明します。
表 5–1 フラッシュアーカイブのセクション| セクション名 | 説明 | アーカイブに必要 | ユーザー入力が必要 | 
|---|---|---|---|
| アーカイブ Cookie 
 | 最初のセクションには、ファイルを Solaris フラッシュアーカイブとして識別する cookie が含まれます。配置処理では、識別および検証に cookie を使用します。アーカイブを有効にするために、cookie が必要です。 | 必須 | 省略可能 | 
| アーカイブ識別 | 2 番目のセクションには、アーカイブを識別する情報を値とするキーワードが含まれます。ソフトウェアは、次に示すような情報を生成します。 
 Solaris フラッシュアーカイブの名前はユーザーが指定する必要があります。このほかに、アーカイブについて次の情報も指定できます。 
 アーカイブに関するキーワードのリストについては、「アーカイブ識別セクションのキーワード」を参照してください。 | 必須 | 内容は、ユーザーとソフトウェアの両方で生成されます | 
| マニフェスト | クローンシステムの検証に使用される Solaris フラッシュアーカイブのセクション。マニフェストセクションには、クローンシステムに保持、追加または削除されるシステム上のファイルの一覧が含まれます。インストールされるファイルが、このリストセットと一致しない場合、インストールは失敗します。このセクションは、情報提供専用です。このセクションは、ファイルを内部形式でリストするため、スクリプトの記述には使用できません。 flarcreate -M オプションを使用して差分アーカイブを作成すれば、このセクションを除外することも可能です。ただしアーカイブの検証が行われなくなるため、このセクションを除外することは推奨しません。 | 省略可能 | 省略可能 
 | 
| 配置前、配置後、再起動 | このセクションには、OS イメージのインストール前および後にフラッシュソフトウェアが使用する内部情報が含まれます。指定したすべてのカスタマイズスクリプトが、このセクションに保存されます。 | 必須 | 省略可能 | 
| サマリー | このセクションには、アーカイブ作成に関するメッセージが含まれます。また、配置前スクリプトのアクティビティーが記録されます。 | 必須 | 内容は、ユーザーとソフトウェアの両方で生成されます | 
| ユーザー定義 | このセクションは、識別セクションの次に存在します。アーカイブには、ゼロ以上のユーザー定義セクションを含めることができます。これらのセクションは、アーカイブの抽出処理では処理されません。これらのセクションは別個に取り出され、内容の説明に使用されます。 | 省略可能 | 必須 | 
| アーカイブファイル | アーカイブファイルセクションには、マスターシステムから収集されたファイルの内容がバイナリデータで書きこまれます。このセクションは、section_begin=archive で始まりますが、セクションの終了境界を示すものはありません。 | 必須 | 省略可能 |