Solaris 10 11/06 ご使用にあたって

将来のリリースで提供されなくなる予定の製品

ここでは、Solaris オペレーティングシステムの将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。

PDF ファイルおよび PostScript ファイルの GNOME ビューア

PDF ファイルおよび PostScriptTM ファイルの GNOME ビューアは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。代替アプリケーションで PDF ファイルと PostScript ファイルの表示が可能になる予定です。

グラフィカルなスマートカード管理インタフェース

グラフィカルなスマートカード管理インタフェース sdtsmartcardadmin(1M) は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。同じ機能が smartcard(1M) コマンドに用意されています。

iButton スマートカード

ocf_ibutton(7d) で説明されている Dallas Semiconductor 製 iButton Java Card スマートカードおよび OCF (OpenCard Framework) の端末ドライバは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスに移行するようにしてください。

Cyberflex スマートカード

Cyberflex スマートカードは、将来の Solaris リリースの pam_smartcard(5) コマンドおよび smartcard(1m) コマンドでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスとカードに移行するようにしてください。

PAM スマートカード

PAM スマートカードモジュール pam_smartcard(5) は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。

OCF/SCF スマートカードフレームワーク

OCF/SCF スマートカードフレームワークは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。ocfserv(1M) の機能は、pcscd(1M) によって提供されます。smartcard(1M) のカードプロビジョニング機能は、muscletool(1M) によって提供されます。smartcard(1M) によって提供されるドライバ構成機能は、通常は pcscd(1M) には必要ありません。ただし、システム管理者は必要な場合に reader.conf(4) ファイルを編集することができます。

SCF スマートカード API

libsmartcardsmartcard.jar によってエクスポートされる SCF (SmartCard Framework) インタフェースは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。これらのインタフェースは旧式となりました。新しい C アプリケーションを作成するときは、libpscslite(3lib) からエクスポートされる PS/SC インタフェースを使用するようにしてください。現時点では、SCF Java インタフェースの代替は計画されていません。

Remote Program Load サーバー機能

rpld(1M) および rpld.conf(4) によって提供される RPL (Remote Program Load) サーバー機能は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。

Sun4V システムのデフォルトの Ethernet ドライバが ipge から e1000g NIC ドライバに移行

Sun4V システム用の ipge ドライバとそのすべての SUNWipge パッケージは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。Solaris 10 11/06 リリース以降、Ontario やほかの SPARC プラットフォームは ipge ドライバから e1000g ドライバに移行します。Intel 1G チップセットを使用しているすべての Sun プラットフォームで、e1000g ドライバがデフォルトの Ethernet ドライバになります。

Solstice Enterprise Agents のサポート

次の Solstice Enterprise AgentsTM (SEA) エージェント、ライブラリ、およびパッケージは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

システム管理エージェント (System Management Agent、SMA) は、前述のソースに対して同様の機能を提供します。

Mozilla 1.X のサポート

MozillaTM 1.X ソフトウェアは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。将来のリリースでは同等のソフトウェアが使用可能になる予定です。

32 ビット x86: 拡張メモリーファイルシステムのサポート

拡張メモリーファイルシステム (xmemfs) は、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

詳細は、xmemfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。

Standard Type Services Framework のサポート

Standard Type Service Framwork (STSF) は、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

これには次のものが含まれます。

この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。

SPARC: jfca ドライバのサポート

JNI Fibre Channel Adapter (jfca) ドライバは、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

詳細は、jfca(7D) のマニュアルページを参照してください。

zic -s オプションのサポート

zic コマンドの -s オプションは、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

詳細は、zic(1M) のマニュアルページを参照してください。

リムーバブルボリューム管理のサポート

ボリューム管理デーモン (vold)、ボリューム管理ファイルシステム (volfs)、および関連するボリューム管理コマンドは、将来の Solaris リリースに組み込まれなくなる可能性があります。

リムーバブルメディアの自動マウントおよびマウント解除は、引き続きサポートされます。

詳細は、vold(1M) および volfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。

32 ビット x86: コントローラデバイスとドライバ

次のデバイスは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

また、これらのコントローラに用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。

64 ビット SPARC: デュアル基本速度 ISDN インタフェースとマルチメディアコーデックチップ

T5900FC デュアル基本速度 ISDN インタフェース (DBRI) および関連するマルチメディアコーデックチップは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。また、これらのデバイス用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。

SPARC: 将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性がある特定のドライバ

次のドライバは将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

自動セキュリティー拡張ツールのサポート

/usr/aset ディレクトリ内の自動セキュリティー拡張ツール (ASET) によって提供されるチェックサム機能は、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。

アジアの短縮 dtlogin

次にリストするアジアの短縮ロケール名は、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。

Solaris 8 リリース以降、下記を含む新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。

監査デーモンインタフェース

Solaris 監査デーモンが使用する次のインタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

Cfront 実行時サポートライブラリ

libC.so.3 ライブラリは、Cfront C++ コンパイラ C++ 3.0 でコンパイルされたプログラムのための実行時サポートライブラリです。コンパイラ自体もコンパイラで作成されたプログラムも、Solaris 10 OS では動作しません。このライブラリは、Solaris の将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

Configuration Assistant (構成用補助) の fp プラグインハードウェアオプション

構成管理者の (cfgadm) の fp プラグインの次のオプションは、将来の Solaris リリースではサポートされない可能性があります。

基本セキュリティーモジュールのデバイス割り当てインタフェース

基本セキュリティーモジュールのデバイス割り当てメカニズムに含まれる次のコンポーネントは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースには含まれない可能性があります。

旧式となるデバイスドライバインタフェース (DDI)

将来のリリースでは、一部のデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interface、DDI) がサポートされなくなります。

次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定の DDI インタフェースと、代わりに推奨される DDI インタフェースを示します。

旧式となるインタフェース 

好ましいインタフェース 

mmap

devmap

identify

nulldev に設定

copyin

ddi_copyin

copyout

ddi_copyout

ddi_dma_addr_setup

ddi_dma_addr_bind_handle

ddi_dma_buf_setup(9F)

ddi_dma_buf_bind_handle

ddi_dma_curwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_free

ddi_dma_free_handle

ddi_dma_htoc

ddi_dma_addr[buf]_bind-handle

ddi_dma_movwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_nextseg

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_nextwin

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_segtocookie

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_setup

ddi_dma_*_handle

ddi_dmae_getlim

ddi_dmae_getattr

ddi_getlongprop

ddi_prop_lookup

ddi_getlongprop_buf

ddi_prop_lookup

ddi_getprop

ddi_prop_get_in

ddi_getproplen

ddi_prop_lookup

ddi_iopb_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_iopb_free

ddi_dma_mem_free

ddi_mem_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_mem_free

ddi_dma_mem_free

ddi_map_regs

ddi_regs_map_setup

ddi_prop_create

ddi_prop_update

ddi_prop_modify

ddi_prop_update

ddi_segmap

devmap を参照

ddi_segmap_setup

devmap_setup

ddi_unmap_regs

ddi_regs_map_free

free_pktiopb

scsi_free_consistent_buf

get_pktiopb

scsi_alloc_consistent_buf

makecom_g0

scsi_setup_cdb

makecom_g0_s

scsi_setup_cdb

makecom_g1

scsi_setup_cdb

makecom_g5

scsi_setup_cdb

scsi_dmafree

scsi_destroy_pkt

scsi_dmaget

scsi_init_pkt

scsi_pktalloc

scsi_init_pkt

scsi_pktfree

scsi_destroy_pkt

scsi_resalloc

scsi_init_pkt

scsi_resfree

scsi_destroy_pkt

scsi_slave

scsi_probe

scsi_unslave

scsi_unprobe

ddi_peek{c,s,l,d}

ddi_peek{8,16,32,64}

ddi_poke{c,s,l,d}

ddi_poke{8,16,32,64}

in{b,w,l}

ddi_get{8,16,32}

out{b,w,l}

ddi_put{8,16,32}

repins{b,w,l}

ddi_rep_get{8,16,32}

repouts{b,w,l}

ddi_rep_put{8,16,32}

power.conf の Device Management エントリ

power.conf ファイルの Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 10 ソフトウェアでは、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。

詳細は、power.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

デバイスとドライバソフトウェアのサポート

次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定のデバイスとドライバソフトウェアを示します。

表 4–1 デバイスとドライバソフトウェア

物理デバイス名 

ドライバ名 

カードの種類 

AMI MegaRAID host bus adapter, first generation 

mega

SCSI RAID 

Compaq 53C8x5 PCI SCSI および Compaq 53C876 PCI SCSI 

cpqncr

SCSI HBA 

Compaq SMART-2/P Array Controller および Compaq SMART-2SL Array Controller 

smartii

SCSI RAID コントローラ 

FMLI (Form and Menu Language Interpreter)

FMLI (Form and Menu Language Interpreter) コマンドは旧式のため、将来の Solaris リリースではサポートされない可能性があります。次のコマンドは旧式です。

/etc/net/ti* のホストファイル

/etc/net/ti* にあるホストファイルは、Solaris ソフトウェアに残ってはいますが、Solaris オペレーティングシステムで参照されなくなりました。Solaris の将来のリリースでは、これらのホストファイルはすべて削除される可能性があります。

Java 2 Platform, Standard Edition 1.4

Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE Platform) 1.4 は、将来の Solaris リリースには含まれない可能性があります。Solaris 10 OS のデフォルトの Java バージョンは J2SE 5.0 ソフトウェア ですが、J2SE 1.4 テクノロジと互換性があり、J2SE 1.4 の代わりに利用できます。

krb5.conf の Kerberos Ticket Lifetime パラメータ

Kerberos Ticket Lifetime パラメータ max_life および max_renewable_life は、Solaris の将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。これらのパラメータは、/etc/krb5/krb5.conf ファイルの appdefaults セクションにあります。これらのパラメータの代わりに、/etc/krb5/krb5.conflibdefaults セクションにある max_lifetime および renew_lifetime を使用してください。

Korean CID フォント

Korean CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止されます。Solaris ソフトウェアには、Korean CID フォントに代わるものとして Korean TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。

UTF-8 でないレガシー (従来の) ロケール

Sun では、文字エンコーディングに Unicode の採用を進めています。これにともない、zh_CN.GB18030 ロケールおよび C ロケールを除き、UTF-8 でないロケールは、Solaris の将来のリリースで Java Desktop System のログインロケールとしては削除される可能性があります。

CPU パフォーマンスカウンタライブラリ (libcpc) の関数

ハードウェアパフォーマンスカウンタを使用すると、CPU 動作に関連するさまざまなハードウェアイベントを測定できます。CPU パフォーマンスカウンタライブラリ (libcpc) に含まれている次の関数は、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

cpc_access 

cpc_bind_event 

cpc_count_sys_events 

cpc_count_usr_events 

cpc_event_accum 

cpc_event_diff 

cpc_eventtostr 

cpc_getcciname 

cpc_getcpuref 

cpc_getcpuver 

cpc_getnpic 

cpc_getusage 

cpc_pctx_bind_event 

cpc_pctx_invalidate 

cpc_pctx_rele 

cpc_pctx_take_sample 

cpc_rele 

cpc_seterrfn 

cpc_shared_bind_event 

cpc_shared_close 

cpc_shared_open 

cpc_shared_rele 

cpc_shared_take_sample 

cpc_strtoevent 

cpc_take_sample 

cpc_version 

cpc_walk_names 

 

Solaris 10 OS では、このライブラリに新しい関数が追加されています。上のリストに示したインタフェースをコードで使用している場合は、対応する次の新しい関数を代わりに使用してください。

cpc_open 

cpc_close 

cpc_set_create 

cpc_set_destroy 

cpc_set_add_request 

cpc_set_request_preset 

cpc_buf_create 

cpc_buf_destroy 

cpc_bind_curlwp 

cpc_bind_pctx 

cpc_bind_cpu 

cpc_unbind 

cpc_set_sample 

cpc_buf_sub 

cpc_buf_add 

cpc_buf_copy 

cpc_buf_zero 

cpc_buf_get 

cpc_buf_set 

cpc_buf_hrtime 

cpc_buf_tick 

cpc_walk_requests 

cpc_walk_events_all 

cpc_walk_events_pic 

cpc_walk_attrs 

cpc_enable 

cpc_disable 

cpc_caps 

cpc_npic 

cpc_cpuref 

cpc_cciname 

cpc_seterrhndlr 

詳細は、cpc(3CPC) のマニュアルページを参照してください。

libXinput ライブラリ

libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris 2.1 および Solaris 2.2 の標準 (草案) X 入力 API を使用して構築された X11R4 アプリケーションとの下位互換性を目的として提供されています。X11 標準 X 入力拡張ライブラリである libXi は、Solaris 2.3 に統合されました。

libXinput API に依存するすべてのアプリケーションは、将来の互換性および標準適合のために、libXi 共有ライブラリを使用して構築すべきです。

NIS+ (ネットワーク情報サービスプラス) のネームサービスの種類

NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアには、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。

nstest テストプログラム

nstest は、DNS クエリーの構築と送信を行うための対話式 DNS テストプログラムです。このプログラムは、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。dig コマンドと nslookup コマンドを使用することにより、このテストプログラムと同じ機能が得られます。

Perl バージョン 5.6.1

Perl バージョン 5.6.1 は、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 10 OS でのデフォルトバージョンは Perl バージョン 5.8.4 で、これは Perl バージョン 5.6.1 とバイナリ互換ではありません。ただし、この Solaris リリースには以前のバージョンも残っています。サイトで独自にインストールしたカスタムモジュールは、Perl バージョン 5.8.4 を使用して再構築および再インストールする必要があります。スクリプトでバージョン 5.6.1 を使用する必要がある場合は、スクリプトを変更して、バージョン 5.8.4 ではなくバージョン 5.6.1 のインタプリタを使用するよう指定してください。 Perl の各バージョンに対応するインタプリタは、それぞれ次のディレクトリに置かれています。

Perl 5.6.1

/usr/perl5/5.6.1/bin/perl

Perl 5.8.4

/bin/perl/usr/bin/perl、または /usr/perl5/bin/perl

Solaris Management Console のパッチツール (パッチマネージャー)

Solaris Management Console のパッチツールであるパッチマネージャーは、将来のリリースでは提供されない可能性があります。

Solstice Enterprise Agents

Solstice Enterprise Agents は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

スタンドアロンのルーター検出

IPv4 ICMP ルーター発見プロトコルの /usr/sbin/in.rdisc 実装は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このプロトコルとほぼ同等のバージョンが、/usr/sbin/in.routed のコンポーネントとして実装されており、拡張された管理インタフェースをサポートしています。/usr/sbin/in.routed コンポーネントは、RIP (経路制御情報プロトコル、Routing Information Protocol) バージョン 2 の実装をサポートします。/usr/sbin/in.routed コンポーネントには、モバイル IP 通知をルーター発見メッセージと区別する機能もあります。

Sun Fire Link インタフェース

Sun Fire Link インタフェースは、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる可能性があります。

Sun Java Desktop System アプリケーション

Java Desktop System, Release 3 の次のアプリケーションは、将来のリリースから 削除される可能性があります。

トークンリングおよび FDDI デバイスタイプ

トークンリング (DL_TPR) および FDDI (光ファイバ分散データインタフェース、Fiber Distributed Data Interface) のデバイスタイプは、汎用 LAN ドライバ (GLD) でサポートされていますが、Solaris の将来のリリースではこのサポートが中止される可能性があります。GLD でのサポートが中止されたあと、このサポートに依存しているトークンリングドライバや FDDI ドライバは動作しなくなります。ただし、このサポートを使用しないドライバやアプリケーションは、影響を受けません。ドライバが GLD に依存しているかどうかを調べるには、次のスクリプトを実行します。


#!/bin/sh
#
# Test a driver binary for use of GLD
#
for file
do
 	/usr/ccs/bin/nm $file | /bin/awk '
 	/\|gld_register$/       { isgld=1; }
 	END {
 		if (isgld)
 			print file, "uses GLD";
 		else
 			print file, "does not use GLD";
 	}' file=$file
done

汎用 LAN ドライバの詳細については、gld(7D) のマニュアルページおよび『Writing Device Drivers』を参照してください。

WBEM ベースの動的再構成

WDR (Web-Based Enterprise Management Dynamic Reconfiguration) と呼ばれる機能は、Solaris の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。現在、WDR は Sun Fire ミッドレンジシステムおよびハイエンドシステムでサポートされています。

XIL インタフェース

XILTM インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。


          WARNING: XIL OBSOLESCENCE
 This application uses the Solaris XIL interface 
which has been declared obsolete and may not be 
present in version of Solaris beyond Solaris 9. 
Please notify your application supplier. 
The message can be suppressed by setting the environment variable 
"_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG.

xetops ユーティリティー

xetops ユーティリティーは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。xetops ユーティリティーは、アジア言語のテキストファイルを PostScript ファイルに変換します。この変換により、アジア文字をその組み込みフォントを持たない PostScript プリンタでも印刷できるようになります。

同様の機能は、mp コマンドで提供されています。ネイティブなアジア言語のすべてのエンコーティングについて、オプションおよび機能が追加され、サポートが拡張されています。

x86: Xsun DDX のモジュール、ライブラリ、および関連ファイル

Xsun の一部の DDX モジュールは、将来の Solaris リリースから削除される可能性があります。これらのモジュールは、「XF86」という接頭辞が付いていないエントリを選択して、kdmconfig の「Video Device Selection」画面で Xsun X サーバーを構成するときに使用されます。この削除通知には、次のファイルが関係します。

優先度の高い X サーバーには、DDX モジュールが Xsun X サーバーと互換性を持つ、Xorg X サーバーを使用することをお勧めします。ただし、Xsun X サーバーを使用する場合でも、XFree86 DDX モジュールを使用できます。これらのモジュールは、接頭辞が ddxSUNWxf86 で、kdmconfig の「Video Device Selection」画面には「XF86」で始まるエントリとして表示されます。これらのモジュールは、削除される可能性がある Xsun DDX モジュールに相当する機能を提供します。