ここでは、Solaris OS のインストールに関連する注意事項について説明します。
smosservice add コマンドは、root (/) または /usr ファイルシステムで ARCH=all が指定されたパッケージをインストールしません。これらのパッケージがスキップされたことを示すエラーメッセージは表示されません。この問題はすべての Solaris OS バージョンに存在し、SPARC® ベースと x86 ベースの両方のクライアントに適用されます。
不足しているパッケージの一覧は、実行中の Solaris リリースによって異なります。
回避方法: 不足している ARCH=all パッケージを検出し、インストールします。
不足しているパッケージの確認およびインストールに関する手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法」を参照してください。
Solaris 10 OS をインストールすると、選択した言語に応じて StarOffice または StarSuite TM ソフトウェアのいずれかが自動的にインストールされます。言語の一覧とその言語でサポートされているソフトウェアを次に示します。
選択した言語 |
サポートされるソフトウェア |
---|---|
中国語、日本語、韓国語 |
StarSuite |
その他の言語 |
StarOffice |
StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できません。誤ってインストールしたソフトウェアを置き換えるには、次の手順を実行します。
Solaris 10 SOFTWARE - 3 CD または Solaris 10 Operating System DVD をドライブに挿入します。
スーパーユーザーになります。
/cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product などの Product ディレクトリに移動します。
ソフトウェアを置き換えます。
StarOffice を StarSuite で置き換えるには、次のコマンドを使用します。
# pkgrm SUNWsogm SUNWsom # pkgadd -d . SUNWsoagm SUNWsoam |
StarSuite を StarOffice で置き換えるには、次のコマンドを使用します。
# pkgrm SUNWsoagm SUNWsoam # pkgadd -d . SUNWsogm SUNWsom |
Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。
Solaris 10 リリースをインストールするのに複数の CD を使用する Solaris Live Upgrade で行うと、LANGUAGES CD からデフォルトですべての言語がインストールされます。
インストール後、インストール時に選択したロケール以外のロケールでシステムにログインすると、判読できない文字が表示される可能性があります。このようなロケールのいずれかにログインしたあとは、英語のロケールが表示されます。
回避方法: インストール時に、カスタムインストールオプションを選択します。LANGUAGES CD インストール時にインストールする必要のない言語のチェックをすべて解除します。