Solaris のシステム管理: Solaris 8 Containers

はじめに

このマニュアルでは、SolarisTM 10 8/07 以降の Solaris 10 オペレーティングシステムがすでにインストールされており、使用する予定のネットワークソフトウェアが設定済みであることを前提としています。

関連マニュアル

このマニュアルに記載されていない追加情報については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』も参照してください。そのマニュアルには、Solaris ゾーンとブランドゾーンの全体の概要が記載されています。必要に応じて確認すべき特定のトピックについては、「ゾーンの一般的な概念」を参照してください。

対象読者

このマニュアルは、Solaris 10 リリースが稼働しているシステムの管理者を対象としています。このマニュアルを活用するには、少なくとも 1、2 年程度の UNIX® システムの管理経験が必要です。

Solaris システム管理マニュアルセットの構成

システム管理マニュアルセットに含まれる各マニュアルとその内容は、次のとおりです。

マニュアル名 

内容 

『Solaris のシステム管理 (基本編)』

ユーザーアカウントとグループ、サーバーとクライアントのサポート、システムの停止処理とブート、サービスの管理、およびソフトウェアの管理 (パッケージとパッチ) 

『Solaris のシステム管理 (上級編)』

印刷サービスの管理、端末とモデムの設定、システム資源の管理 (ディスク割り当て、アカウンティング、および crontab ファイルの管理)、システムプロセスの管理、および Solaris ソフトウェアの障害追跡 

『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』

リムーバブルメディア、ディスクとデバイス、ファイルシステム、およびデータのバックアップと復元 

『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』

TCP/IP ネットワークの管理、IPv4 および IPv6 アドレスの管理、DHCP、IP セキュリティー、IKE、IP フィルタ、モバイル IP、IP ネットワークのマルチパス化 (IPMP)、および IPQoS 

『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』

DNS、NIS、および LDAP のネーミングとディレクトリサービスの管理。NIS から LDAP への移行と NIS+ から LDAP への移行も含む 

『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)』

NIS+ のネーミングとディレクトリサービスの管理 

『Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』

Web キャッシュサーバー、時間関連サービス、ネットワークファイルシステム (NFS と Autofs)、メール、SLP、および PPP 

『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』

監査、デバイス管理、ファイルセキュリティー、BART、Kerberos サービス、PAM、Solaris 暗号化フレームワーク、特権、RBAC、SASL、および Solaris Secure Shell 

『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』

資源管理に関するトピック、プロジェクトとタスク、拡張アカウンティング、資源制御、公平配分スケジューラ (FSS)、資源上限デーモン (rcapd) を使った物理メモリー制御、資源プール、および Solaris ゾーンソフトウェア区分技術を使った仮想化

『Solaris ZFS 管理ガイド』

ZFS ストレージプールおよびファイルシステムの作成と管理、スナップショット、クローン、バックアップ、アクセス制御リスト (ACL) を使った ZFS ファイルの保護、ゾーンがインストールされている Solaris システムでの Solaris ZFS の使用、エミュレートされたボリューム、および問題解決とデータ回復 

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次のサービスに関する情報も提供しています。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。