HTTP または HTTPS サーバーに格納されたアーカイブ
アーカイブが HTTP サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location http://server_name:port/path/filename optional_keywords
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アーカイブが HTTPS サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location https://server_name:port/path/filename optional_keywords
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server_name
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アーカイブを格納するサーバーの名前です。
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port
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オプションのポートです。port は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。
ポートを指定しない場合、Solaris フラッシュインストールユーティリティーはデフォルトの HTTP ポート番号、80 を使用します。
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path
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指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、Solaris フラッシュインストールユーティリティーは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。
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filename
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Solaris フラッシュアーカイブファイルの名前です。
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optional_keywords
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Solaris フラッシュアーカイブを HTTP サーバーから取得するときに指定できるオプションのキーワードです。
表 8–3
archive_location HTTP で使用可能なオプションのキーワード
キーワード
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値の定義
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auth basic user_name password
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アーカイブがパスワード保護された HTTP サーバーに格納されている場合は、その HTTP サーバーへのアクセスに必要なユーザー名とパスワードをプロファイルに含める必要があります。
注 –
カスタム JumpStart で使用しようとするプロファイルにおいてこの認証方法を使用することは、リスクを伴います。これは、承認されていないユーザーが、パスワードが入ったプロファイルにアクセスできる可能性があるためです。
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timeout min
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timeout キーワードには、HTTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断され、再接続のあと、再開されます。timeout 値として0 (ゼロ) を指定すると、再接続は行われません。
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タイムアウトによる再接続が発生すると、Solaris フラッシュインストールユーティリティーはアーカイブを取得した最後の位置からインストールの再開を試みます。この位置での Solaris フラッシュインストールの再開が不可能な場合、アーカイブの初めから再度データの取得が行われ、タイムアウト前に取得されたデータは破棄されます。
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パッケージのインストール中にタイムアウトによる再接続が発生すると、パッケージの先頭からインストールし直されます。タイムアウト以前に取得されたデータは破棄されます。
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proxy host:port
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proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しに Solaris フラッシュアーカイブを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。
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例 8–2 HTTP または HTTPS サーバーに格納されたアーカイブ
archive_location http://silver/archives/usrarchive.flar timeout 5
auth basic user_name password キーワードの例:
archive_location http://silver/archives/usrarchive.flar timeout 5 user1 secret