Solaris のシステム管理 (印刷)

Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタの管理 (作業マップ)

次の表に、Solaris 印刷マネージャーを使って実行可能な印刷管理作業の一覧を示します。Solaris 印刷マネージャーを使ってすべての印刷管理作業を実行できるわけではありません。印刷スケジューラの停止や起動といったいくつかの作業は、LP 印刷コマンドを使って実行する必要があります。LP 印刷コマンドを使ってプリンタを管理する方法の詳細については、「LP 印刷コマンドを使用した印刷要求の管理 (作業マップ)」を参照してください。

表 4–3 Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタの管理 (作業マップ)

作業 

説明 

参照先 

Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタアクセスを追加します。 

Solaris 印刷マネージャーを使用して、印刷クライアントでプリンタへのアクセスを追加します。 

「Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタアクセスを追加する方法」

Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタまたはプリンタアクセスを削除します 

Solaris 印刷マネージャーを使用して、ローカルプリンタ、リモートプリンタ、およびプリンタアクセスを削除します。ただし、Solaris 印刷マネージャーを使用して、待ち行列に入っている印刷要求を別のプリンタに移動することはできません。 

「Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタを削除する方法」

ProcedureSolaris 印刷マネージャーを使用してプリンタアクセスを追加する方法

次の手順では、Solaris 印刷マネージャーを使用して、印刷クライアントでプリンタアクセスを追加する方法を説明します。そのあとに、lp 印刷コマンドを使用してプリンタアクセスを追加する例を示します。

  1. リモートプリンタへのアクセスを追加したいシステム上で Solaris 印刷マネージャーを起動します。

    手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。

  2. 「プリンタ」メニューから「プリンタへのアクセスを追加」の順に選択します。

    「プリンタへのアクセスを追加」ウィンドウが表示されます。

  3. 入力フィールドに情報を入力します。

    フィールドに入力するために情報が必要な場合は、「ヘルプ」ボタンをクリックします。

  4. 「了解 (OK)」をクリックします。

  5. プリンタへのアクセスが追加されていることを確認します。確認するには、Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。

  6. プリンタが要求どおり印刷できることを確認します。


    $ lp -d printer-name filename
    

ProcedureSolaris 印刷マネージャーを使用してプリンタを削除する方法

この手順は、あるプリンタをサービスから削除し、そのプリンタ情報を印刷サーバーから削除する場合に使用します。

LP 印刷コマンドを使ってプリンタの削除やプリンタアクセスの削除を行う方法については、「LP 印刷コマンドを使用してプリンタおよびプリンタアクセスを削除する方法」を参照してください。

  1. 削除するプリンタの印刷サーバーで、スーパーユーザーまたは lp としてログインするか、同等の役割を引き受けます。

  2. プリンタの印刷要求の受け付けを停止します。


    # reject printer-name
    
  3. 印刷待ち行列に残っている印刷要求がある場合は、別のプリンタに移動します。

    印刷要求を別のプリンタに移動する方法については、「印刷要求を別のプリンタに移動する方法」を参照してください。

  4. プリンタを停止します。

    印刷を停止する方法については、「プリンタを使用可能または使用不可にする方法」を参照してください。

  5. Solaris 印刷マネージャーを起動します。

    手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。

  6. プリンタを削除するには、次の手順に従います。

    1. 使用可能なプリンタのリストから、削除するプリンタを選択します。

    2. 「プリンタ」メニューから「プリンタを削除」を選択します。

    3. 「了解」をクリックして変更内容を保存します。

  7. プリンタが削除されていることを確認します。


    # lpstat -p printer-name