あるプリンタから別のプリンタにすべての要求を移動する場合は、要求 ID がわからなくてもかまいません。ただし移動する前に、該当する印刷要求の数を調べておきます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# lpstat -o printer-name1 |
宛先プリンタが印刷要求を受け付けているかどうかをチェックします。
# lpstat -a printer-name2 |
-a printer-name2 と指定すると、印刷送信先が要求を受け付けているかどうかが報告されます。
元のプリンタから宛先プリンタにすべての印刷要求を移動します。
# lpmove printer-name1 printer-name2 |
すべての印刷要求の移動元となるプリンタ名を指定します。
すべての印刷要求の移動先となるプリンタ名を指定します。
詳細は、lpmove(1M) のマニュアルページを参照してください。
一部の要求を宛先プリンタ上で印刷できない場合は、元のプリンタの待ち行列内に残ります。要求 ID を使用すると、lpmove コマンドで特定の印刷要求を別のプリンタに移動することもできます。
元のプリンタ上で印刷要求の受け付けを開始します。
すべての印刷要求を別のプリンタに移動すると、lpmove コマンドは元のプリンタへの印刷要求の受け付けを自動的に停止します。そのプリンタへの新しい印刷要求の受け付けを開始したい場合は、この手順が必要です。
# accept printer-name1 |
移動元のプリンタの待ち行列に残っている印刷要求をチェックします。
# lpstat -o printer-name1 |
すべての指定した印刷要求が移動先のプリンタ待ち行列に移動されたことを確認します。
# lpstat -o printer-name2 |
次の例は、プリンタ luna からプリンタ terra に印刷要求を移動する方法を示します。その後、移動元プリンタ luna に印刷要求の受け付けを再開するよう指示します。
# lpmove luna terra # accept luna |