Solaris のシステム管理 (印刷)

プリンタ障害の検出

各プリンタは、独自の方法でプリンタ障害を検出し、障害信号を LP 印刷サービスに送信します。LP 印刷サービスは、印刷中にハングアップ (キャリア喪失) と過剰な遅延の有無をチェックするだけです。

プリンタによっては、優れた障害処理能力を持ち、障害の原因を記述するメッセージを送信できるものがあります。また、キャリア信号の喪失やデータフローのシャットオフを示すものとは異なる信号を使用して障害を示すプリンタもあります。これらの付加的なプリンタ障害情報を解釈するには、フィルタが必要です。

また、フィルタでは印刷要求を保留し、プリンタ障害がクリアされるまで待ってから印刷を再開できます。この機能を使用すると、中断された印刷要求全体を印刷し直す必要がありません。プリンタに使用される制御シーケンスを認識するフィルタだけが、ファイルの改ページ位置を判別できます。したがって、その種のフィルタ以外は、障害がクリアされた後で印刷を再開する必要があるファイル内の位置を検出できません。

印刷フィルタがメッセージを生成すると、そのメッセージは LP 印刷サービスによって処理されます。警告が使用可能になっている場合は、LP 印刷サービスがシステム管理者に警告を送信します。詳細は、「LP 印刷コマンドを使用したプリンタ障害警告の設定」を参照してください。