ここでは、このマニュアルで一般的に使用されている用語について説明します。これらの用語には、印刷に関連しないものもあります。
Berkeley Software Distribution (BSD) 版の UNIX オペレーティングシステムを使用する印刷サーバー。
インターネットでドキュメントを印刷するための汎用的なソリューションを提供するインターネットプロトコル。
ネットワークでサービス要求を監視し、要求を受け付け、これらのサービス要求に対する応答としてサービスを呼び出すサービス。Oracle Solaris OS では、この待機サービスはネットワークで印刷するためのサーバー側サポートを提供します。
LDAP ネームサービスクライアントとサーバー間の通信に使用される標準の拡張可能なディレクトリアクセスプロトコル。
異なるプラットフォームや印刷システムの間で印刷するためのプログラミング仕様。
特定の プリンタに関して標準のフォント、用紙サイズ、解像度、およびその他の機能を記述するファイル。
Oracle Solaris の印刷サブシステムで使用される PostScript プリンタ記述 (PPD) ファイルを管理するためのコマンド行ユーティリティー。
TCP/IP プロトコルを使用して印刷ジョブをホスト間で転送するための標準の方法を定義します。RFC では、ラインプリンタデーモンクライアントで印刷を制御するためのプロトコルが記述されています。BSD または LPD とも呼ばれます。
さまざまなバージョンの Windows も含むサーバーメッセージブロック (SMB) クライアントに、ファイルサービスと印刷サービスを提供するオープンソースのフリーソフトウェアスイート。
ユーザーがローカルおよびリモートのプリンタ構成を管理できるようにする、Java テクノロジベースの GUI。
インターネット上やプライベートイントラネット上の資源を識別するためのアドレス指定技術。URI は、「URI スキーマ」と呼ばれるアプリケーションレベルのプロトコルで使用することができます。
外部資源として参照する場合と同様の方法で、小さなデータ項目を行内に含めることができるようにするスキーマ。
プリンタのサブシステムがプリンタにアクセスするために使用するプリンタノードポートの内部名。アクセス名は、プリンタノード名か、プリンタベンダーポート指定付きのプリンタノード名です。プリンタベンダーポート指定は、プリンタベンダーのマニュアルで明示的に定義されています。
印刷ソフトウェアがインストールされており、ネットワーク上のリモートプリンタにアクセスできるように設定されているシステム。
ローカルプリンタが構成されており、そのプリンタをネットワーク上の他のシステムが利用できるようにするシステム。
印刷対象のファイル。印刷ジョブは、「印刷要求」とも呼ばれます。
印刷要求をスケジュールするプログラム。Oracle Solaris OS では、印刷スケジューラは lpsched デーモンです。
プリンタが印刷要求を印刷できるようになるまで、印刷要求を遮断してディスクやメモリーに送り、保留するソフトウェア。スプーラという用語は、「Simultaneous Peripheral Operations On-line (オンライン周辺装置同時操作)」の頭字語です。
印刷クライアントと印刷サーバー間および印刷サーバーとプリンタ間の通信を可能にする有線プロトコル。印刷クライアントと印刷サーバーの間の通信用にサポートされているプロトコルは、IPP と RFC-1179 です。印刷サーバーとプリンタの間の通信用にサポートされているプロトコルは、TCP/IP、RFC-1179、および IPP です。多くの場合、プリンタベンダーから提供されているマニュアルには、選択するプロトコルについての説明があります。
プリンタの設定と構成を示します。
プリンタで印刷されるようにスケジュールされている印刷要求の一時的な列。
印刷対象のファイル。印刷要求は、「印刷ジョブ」とも呼ばれます。
フォームやプリンタにアクセスできるユーザーのリストを格納したファイル。
フォームやプリンタへのアクセスを拒否されるユーザーのリストを格納したファイル。
クライアントがネットワーク上のサーバーのファイルにアクセスしたり、サーバーにサービスを要求したりできるようにするプロトコル。
システムに直接接続されているハードウェア印刷デバイス。接続されたプリンタは、「ローカルプリンタ」と呼ばれることもあります。
特殊なプログラムで、ユーザーからの指示がなくても自動的に実行を開始し、特定の処理を行います。デーモンは通常、印刷待ち行列に入っている印刷ジョブを処理するために使用されます。
デバイス URI (Uniform Resource Identifier) には、インターネットでの印刷に使用するインタフェースのタイプとデバイスのパスが含まれています。デバイス URI は、IPP、RFC-1179、およびサーバーメッセージブロック (SMB) 印刷プロトコルで使用できます。
すべての印刷要求のデフォルトの出力先として指定するプリンタ。プリンタ名が指定されていない場合は、デフォルトプリンタが使用されます。
ドメイン名とマシン名をインターネット IP アドレスなどの企業外部の IP アドレスにマッピングする場合のネーミングポリシーとメカニズムを提供するサービスです。
ネットワーク上のシステムとユーザーに関する重要な情報が収められている分散型ネットワークデータベース。NIS データベースは、マスターサーバーとすべての複製サーバーまたはスレーブサーバーに格納されています。
ネットワーク上のシステムとユーザーに関する階層情報が収められている分散型ネットワークデータベース。NIS+ データベースは、マスターサーバーとすべての複製サーバーまたはスレーブサーバーに格納されています。
ネットワークに直接接続されているハードウェア印刷デバイス。ネットワーク接続プリンタは、ネットワークを介して出力デバイスにデータを直接送信します。プリンタやネットワークに接続されたハードウェアには、固有のシステム名と IP アドレスがあります。
各印刷要求とともに印刷される表紙ページ。このページには、印刷要求を発信したユーザーの名前、要求 ID、および要求の印刷日時が表示されます。バナーページは、lpadmin コマンドまたは Solaris 印刷マネージャーを使用して無効にすることができます。
印刷要求を特定のタイプのプリンタが処理できる形式に変換するファイル。
フォームは、レターヘッドや白地小切手などの印刷済み用紙です。また、ページ長、ページ幅、ページ数、行ピッチ、文字ピッチ、文字セット選択、リボンカラー、配置パターンなどの印刷特性が含まれているソフトウェアファイルを指す場合もあります。
LP スケジューラとプリンタの間のインタフェースであるプログラムまたはインタフェーススクリプト。プリンタインタフェースプログラムを使用すると、カスタマイズしたソフトウェアを挿入できます。
入力ファイル (またはジョブデータ) をターゲットプリンタに固有の形式に変換するために使用されるプログラム。
物理的なプリンタまたはプリンタホストデバイスのいずれかのことです。ネットワークサポートが物理的なプリンタにあるときは、プリンタノードは物理的なプリンタです。ネットワークインタフェースを提供するために外部デバイスを使用しているときは、プリンタノードはプリンタホストデバイスです。プリンタノード名は、IP アドレスが与えられているシステム名です。
ネットワークに対応していないプリンタにネットワークプリンタサポートを提供する、ベンダー提供のソフトウェアおよびハードウェアです。プリンタホストデバイスとそれに接続された 1 つまたは複数のプリンタの組み合わせは「ネットワーク接続プリンタ」になります。
印刷コマンドを使用するときにコマンド行に入力する名前。プリンタ名は、プリンタ構成時に選択します。物理的に 1 台のプリンタに対して、複数のプリンタ名または印刷待ち行列名をつけることができます。それぞれの名前が、そのプリンタへのアクセスを提供します。
ネットワークを介してデータを伝送する方法を記述する、一連の正式な規則。印刷プロトコルを参照してください。
プリンタに割り当てることのできる代替名。
情報がデバイス間 (たとえば、コンピュータとプリンタ間) で伝送される速度。ボーレートは、1 秒間に発生するイベントや信号の変化の回数で測ります。
印刷待ち行列がユーザーのローカルシステム以外のシステムに定義されているハードウェア印刷デバイス。
ユーザーのローカルシステム上に定義されている印刷待ち行列。