Solaris のシステム管理 (印刷)

IPP 属性

オブジェクトインスタンスごとに、そのオブジェクトの特定の実装を記述した、サポートされている属性および値のセットが存在します。

オブジェクトの属性および値には、そのオブジェクトに関する次の情報が含まれます。

オブジェクトを定義する各属性は、1 つのセットに含まれています。特定のオブジェクトのこの属性セットには、そのオブジェクトが潜在的にサポートするすべての属性が含まれています。REQUIRED というラベルの付いた属性の場合は、各オブジェクトがその属性をサポートする必要があります。属性に OPTIONAL というラベルが付いている場合、各オブジェクトはその属性をサポートしている可能性があります。

プリンタの属性は、次の 2 つのグループに分けられます。

job-template

これらの属性は、サポートされているジョブ処理機能と、プリンタオブジェクトのデフォルト値を記述します。

printer-description

これらの属性には、ID、状態、場所、およびプリンタオブジェクトに関するその他の情報源への参照が含まれます。

プリンタオブジェクトをサポートする設定の例には、次のものがあります。

また、ジョブオブジェクトの特性は、その属性によっても記述されます。

ジョブの属性は、次の 2 つのグループにグループ化されます。

これらの属性の一部は印刷クライアントによって指定され、その他の属性はプリンタオブジェクトによって生成されます。実装は、ジョブオブジェクトあたり複数の文書をサポートできますが、少なくともジョブオブジェクトあたり 1 つの文書をサポートする必要があります。


注 –

IPP バージョン 1.0 およびバージョン 1.1 では、文書が IPP オブジェクトとしてモデル化されません。そのため、文書にはオブジェクト識別子や関連付けられた属性がありません。すべてのジョブ処理指示がジョブオブジェクト属性としてモデル化されます。これらの属性は、ジョブテンプレート属性と呼ばれます。これらの属性は、ジョブオブジェクト内のすべての文書に均一に適用されます。


IPP オブジェクトには、オブジェクト属性の持続的記憶領域とともに永続的に保持される関係があります。

作業関連の情報については、「インターネット印刷プロトコルの構成」を参照してください。