Solaris のシステム管理 (印刷)

IPP クライアント側のサポート

Oracle Solaris での IPP クライアント側のサポートは、PAPI の下に実装されます。このサポートによって、PAPI を使用している任意のアプリケーションが IPP だけでなく、その他の印刷サービスやプロトコルを使用できるようになります。

アプリケーションには、次のものが含まれます。

アプリケーションに対する IPP クライアント側のサポートは、操作対象のプリンタまたはジョブの printer-uri に基づいて実行時にロードされる、ロード可能なモジュール psm-ipp.so を通して提供されます。

IPP は HTTP トランスポートの階層の上に置かれているため、クライアント側とサーバー側のどちらのサポートにも、HTTP プロトコルの読み取りと書き込みの機能が必要です。サーバー側では、このサポートは Apache Web サーバーによって提供されます。クライアント側では、このサポートは HTTP ライブラリ libhttp-core.so によって提供されます。

lpsched のサポート

psm-lpsched は、PAPI の印刷サービスに依存しない表現と、LP 印刷スプーラ (lpsched) の間の変換を提供します。さまざまな PAPI 機能に渡された PAPI 属性を受け付け、それをデータの内部の lpsched 表現に変換します。次に、lpsched に接続して、要求された操作を実行します。実行が完了すると、結果を元の印刷サービスに依存しない PAPI 表現に変換して、呼び出し元に返します。

LP 印刷スプーラ (lpsched) は、スプール処理サービス、ジョブデータのプリンタですぐに使用できる形式への変換、およびジョブデータの物理的なプリンタへの送信を提供します。