Solaris のシステム管理 (印刷)

PPD ファイルリポジトリ

次の表は、システム上に配置されている PPD ファイルリポジトリを示しています。

表 12–12 PPD ファイルリポジトリの説明

リポジトリ 

場所 

内容 

追加または変更するために使用される方法 

admin

/usr/local/share/ppd/

この PPD ファイルリポジトリは、システム管理者が使用する PPD ファイルを格納するために使用されます。 

ppdmgr ユーティリティーまたは pkgadd コマンドのいずれかを使用して、PPD ファイルをこのリポジトリに手動で追加できます。

all

システム上のすべての PPD リポジトリを表します。 

このリポジトリは、システム上のサポートされているすべての PPD リポジトリの場所を表します。 

all リポジトリは、ppdmgr ユーティリティーを使用して PPD キャッシュファイルの更新または再作成を要求する場合にのみ指定できます。

system

/usr/share/ppd/

このリポジトリには、Oracle Solaris とともに提供される PPD ファイルが含まれています。 

Oracle から提供されている PPD ファイルは、pkgadd および patchadd コマンドを使用して system リポジトリに追加できます。

このリポジトリ内の PPD ファイルを手動で、または ppdmgr ユーティリティーを使用して変更してはいけません。このリポジトリを手動で変更した場合、加えた変更は失われる可能性があります。

user

/var/lp/ppd

このリポジトリは、必要に応じて、管理者および適切な特権 (プリンタ管理) を持つユーザーによって使用されます。 

ppdmgr コマンドの -a オプションを使ってシステムに追加された PPD ファイルは、特に指定しないかぎり、このリポジトリに追加されます。

vendor

/opt/share/ppd/

このリポジトリは、ベンダーから Oracle Solaris に提供される PPD ファイルを格納するための中央の場所です。 

このリポジトリに PPD ファイルを追加するために pkgadd コマンドが使用されます。


注 –

このリポジトリは、ppdmgr ユーティリティーを使用して変更できません。



注意 – 注意 –

PPD ファイルや ppdcache ファイルの場所は非公開であり、したがって変更される可能性があります。これらのファイルが現在の場所にあることや、データが現在の形式であることに依存するようなソフトウェアを作成しないでください。