Solaris のシステム管理 (印刷)

Procedure印刷要求の状態をチェックする方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. プリンタと印刷要求の状態をチェックします。

    ここには、もっとも一般的に使用するオプションだけを掲載してあります。そのほかの有効なオプションについては、lpstat(1) のマニュアルページを参照してください。


    $ lpstat -o [list] | -u [user-list]
    -o list

    特定のプリンタの印刷要求の状態が表示されます。list には、1 つ以上のプリンタ名、プリンタクラス名、または印刷要求 ID を指定できます。

    list に、複数のプリンタ名、クラス名、および ID を指定するには、空白またはコンマで値を区切ります。空白を使用する場合は、値のリストを引用符で囲みます。

    list を指定しなければ、すべてのプリンタに送信された印刷要求の状態が表示されます。

    -u user-list

    特定のユーザーの印刷要求の状態が表示されます。user-list では複数のユーザー名を指定できます。

    このコマンドで複数のユーザーを指定するには、空白またはコンマでユーザー名を区切ります。空白を使用する場合は、名前のリストを引用符で囲みます。

    user-list を指定しなければ、すべてのユーザーの印刷要求の状態が表示されます。

    lpstat コマンドを使用して印刷要求の状態をチェックすると、印刷要求ごとに 1 行ずつ表示されます。

    各行には、左から右に、次の情報が表示されます。

    • 要求 ID

    • ユーザー

    • 出力バイト数

    • 要求日時

    • 「being filtered」など、要求に関する情報


例 8–4 印刷要求の状態をチェックする

次の例は、ユーザー fred にはプリンタ luna の待ち行列に入っている印刷要求が 1 つあることを示しています。


$ lpstat
luna-1    fred     1261    Jul 12 17:34

次の例は、ユーザー paul には待ち行列に入っている印刷要求がないことを示しています。


$ lpstat -u paul

次の例は、プリンタ moon の待ち行列に入っている印刷要求が 2 つあることを示しています。


$ lpstat -o moon
moon-78    root     1024   Jul 14 09:07
moon-79    root     1024   Jul 14 09:08