Solaris のシステム管理 (印刷)

ディスク空間

システムを印刷サーバーの候補として評価するときは、利用できるディスク空間を考慮してください。大きなスプールディレクトリでは、600M バイトのディスク空間を消費することもあります。印刷サーバーとして指定できるシステム上で、ディスク空間のサイズと分割設定を調べてください。

また、印刷のニーズと印刷クライアントシステムの利用パターンを慎重に調べてください。たとえば、ある小さなグループのユーザーが、短い電子メールメッセージ、つまり複雑なフォームを必要としない単純な ASCII ファイルだけを印刷することが多いとします。この場合は、20M バイトから 25M バイトのディスク容量を /var ディレクトリに割り当てた印刷サーバーで十分でしょう。しかし、多数の印刷クライアントユーザーが長い文書、ビットマップ、またはラスタイメージファイルを印刷する場合は、スプーリング空間が頻繁に一杯になります。ユーザーがジョブを印刷待ち行列に入れることができないと、作業の流れは中断してしまいます。より多くのスプーリング空間を要求すると、システム管理者はスプーリング用のディスク空間を追加するか、異なるシステムをグループの印刷サーバーとして指定しなくてはならない場合があります。

印刷サーバーの/var ディレクトリが小さすぎる場合で、より大きなファイルシステムが利用可能なときは、/var ディレクトリ上にそのファイルシステムをマウントしてスプーリング空間を追加することができます。ファイルシステムのマウントと vfstab ファイルの編集については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「ファイルシステムのマウント」を参照してください。