アプリケーションパッケージ開発者ガイド

アーカイブパッケージディレクトリの構造

次の図に示すパッケージエントリは、パッケージファイルが含まれるディレクトリを表します。このディレクトリは、パッケージと同じ名前にする必要があります。

図 6–1 パッケージディレクトリ構造

図には、パッケージディレクトリの直下に  pkginfo、pkgmap、reloc、root、および install の 5 つのサブディレクトリがあります。その下にもサブディレクトリがあります。

パッケージディレクトリに含まれるファイルおよびディレクトリの機能を次に示します。

項目 

説明 

pkginfo

特別な環境変数およびインストール命令を含めて、パッケージ全体を記述するファイル 

pkgmap

インストールされる各オブジェクト (ファイル、ディレクトリ、パイプなど) を記述するファイル 

reloc

ベースディレクトリから相対的にインストールされるファイル (再配置可能オブジェクト) が含まれる、任意のディレクトリ 

root

root ディレクトリから相対的にインストールされるファイル (ルートオブジェクト) が含まれる、任意のディレクトリ

install

スクリプトおよびその他の補助的なファイルが含まれる、任意のディレクトリ (pkginfo および pkgmap を除き、すべての ftype i ファイルはここに含まれる)

クラスアーカイブ形式では、パッケージビルダにより reloc および root の各ディレクトリからアーカイブにファイルを結合できます。アーカイブは、インストールの速度の向上、パッケージサイズの縮小、またはパッケージのセキュリティの向上のために、圧縮、暗号化、またはその他の任意の方法で処理できます。

ABI により、パッケージ内の任意のファイルをクラスに割り当てることができます。特定のクラス内のすべてのファイルは、クラスアクションスクリプトで定義されるカスタムメソッドを使用してディスクにインストールできます。このカスタムメソッドでは、ターゲットシステムで使用できるプログラムまたはパッケージとともに提供されるプログラムを使用できます。結果の形式は、標準 ABI 形式によく似ています。次の図に示すように、別のディレクトリが追加されます。アーカイブ用ファイルのすべてのクラスは、そのまま単一のファイルに結合され、archive ディレクトリに配置されます。アーカイブされたすべてのファイルが reloc および root の各ディレクトリから削除され、インストールクラスアクションスクリプトが install ディレクトリに配置されます。

図 6–2 アーカイブパッケージディレクトリの構造

図の構造では、図 6-1 と同じパッケージディレクトリ構造に archive サブディレクトリが追加されています。