パラメータ型パス名は、変数指定が含まれるパス名です。たとえば、/opt/$PKGINST/filenameは、$PKGINST という変数指定があるのでパラメータ型のパス名になります。変数指定のデフォルト値を pkginfo ファイルに定義します。この値は、request スクリプトまたは checkinstall スクリプトで変更される可能性があります。
パス内の変数指定は、パス名で開始または終了するか、斜線 (/) で囲みます。有効なパラメータ型パス名は、次のような形式をとります。
$PARAM/tests tests/$PARAM/generic /tests/$PARAM |
変数指定を定義すると、パスは絶対パスまたは再配置可能なパスとして評価される可能性があります。次の例では、prototype ファイルに次のようなエントリが含まれます。
f none $DIRLOC/tests/generic |
pkginfo ファイルには、次のエントリが含まれます。
DIRLOC=/myopt |
パス名 $DIRLOC/tests/generic は、BASEDIR パラメータが pkginfo ファイルに設定されているかどうかに関係なく、絶対パス名 /myopt/tests/generic と評価されます。
この例では、prototype ファイルは前の例のものと同一であり、pkginfo ファイルには次のエントリが含まれます。
DIRLOC=firstcut BASEDIR=/opt |
パス名 $DIRLOC/tests/generic は、再配置可能なパス名 /opt/firstcut/tests/generic と評価されます。
パラメータ型のパス名については、「パラメータ型ベースディレクトリの使用」を参照してください。