アプリケーションパッケージ開発者ガイド

オブジェクトのソースおよびターゲットの場所の簡略な記述

prototype ファイル内の path フィールドは、オブジェクトがターゲットシステムに配置される場所を定義します。パッケージオブジェクトのディレクトリ構造がターゲットシステム上で意図された構造を模倣していない場合、prototype ファイル内でのパッケージオブジェクトの現在の場所を指定します。パッケージ内でのオブジェクトの構造化については、「パッケージのコンテンツの編成」を参照してください。

パッケージの目的の構造と同じように開発領域が構造化されていない場合、path フィールドで path1=path2 という形式を使用できます。この形式では、path1 はターゲットシステム上でのオブジェクトの場所であり、path2 は使用中のシステム上でのオブジェクトの場所です。

また、path1=path2 というパス名の形式を使用する場合、path1 を再配置可能なオブジェクト名に指定し、使用中のシステム上での対象のオブジェクトへのフルパス名に path2 を指定することもできます。


注 –

path1 には、未定義の構築変数を含むことはできませんが、未定義のインストール変数は含むことができます。path2 では、構築変数とインストール変数の両方を使用することができますが、未定義の変数を含むことはできません。インストール変数と構築変数の違いについては、「パッケージ環境変数」を参照してください。


リンクは pkgadd コマンドで作成するので、リンクには path1= path2 形式を使用します。一般的な規則として、リンクの path2 は絶対リンクにはせず、path1 のディレクトリの一部を基準とした相対リンクにするようにしてください。

path1=path2 形式の代わりに、!search コマンドを使用することもできます。詳細については、pkgmk コマンドの検索パスの指定」を参照してください。