アプリケーションパッケージ開発者ガイド

パッケージインストール時のスクリプトの処理

使用するスクリプトの種類は、インストールプロセスのどの時点でスクリプトのアクションが必要かによって決まります。パッケージのインストールでは、pkgadd コマンドは次の手順を実行します。

  1. request スクリプトを実行します。

    パッケージをインストールしている管理者に入力を要求できるのは、この時点のみです。

  2. checkinstall スクリプトを実行します。

    checkinstall スクリプトは、ファイルシステムのデータを収集し、環境変数の定義を作成または変更して、以降のインストールを制御できます。パッケージ環境変数の詳細については、「パッケージ環境変数」を参照してください。

  3. preinstall スクリプトを実行します。

  4. インストールするクラスごとに、パッケージオブジェクトをインストールします。

    これらのファイルのインストールはクラスごとに行われ、それに従ってクラスアクションスクリプトが実行されます。対象となるクラスのリストおよびインストールの順序は、最初は pkginfo ファイルの CLASSES パラメータで定義されています。ただし、request スクリプトまたは checkinstall スクリプトで、CLASSES パラメータの値を変更できます。インストール時のクラスの処理方法の詳細については、「パッケージインストール時のクラスの処理方法」を参照してください。

    1. シンボリックリンク、デバイス、名前付きパイプ、および必要なディレクトリを作成します。

    2. クラスに基づいて、通常ファイル (ファイルタイプ e vf) をインストールします。

      クラスアクションスクリプトは、インストールする通常ファイルのみに渡されます。ほかのパッケージオブジェクトはすべて、pkgmap ファイルの情報から自動的に作成されます。

    3. すべてのハードリンクを作成します。

  5. postinstall スクリプトを実行します。