build クラスは、Bourne シェルの命令を実行して、パッケージオブジェクトファイルを作成または変更します。これらの命令は、パッケージオブジェクトとして提供されます。パッケージオブジェクトが build クラスに属している場合は、インストール時に命令が自動的に実行されます。
build クラスアクションスクリプトの名前は、命令が実行される対象のファイルの名前と同じであるようにしてください。また、名前は sh コマンドで実行できる必要もあります。スクリプトの出力は、構築または変更されると新しいバージョンのファイルになります。スクリプトが出力を生成しない場合、ファイルは作成または変更されません。したがって、スクリプトはファイル自体を変更または作成できます。
たとえば、パッケージがデフォルトファイル /etc/randomtable を提供し、ファイルがターゲットシステム上にまだ存在しない場合は、prototype ファイルのエントリは次のような内容です。
e build /etc/randomtable ? ? ? |
また、パッケージオブジェクト /etc/randomtable は、次のような内容です。
!install # randomtable builder if [ -f $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable ]; then echo "/etc/randomtable is already in place."; else echo "# /etc/randomtable" > $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable echo "1121554 # first random number" >> $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable fi !remove # randomtable deconstructor if [ -f $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable ]; then # the file can be removed if it's unchanged if [ egrep "first random number" $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable ]; then rm $PKG_INSTALL_ROOT/etc/randomtable; fi fi |
build クラスを使用する別の例については、第 5 章パッケージ作成のケーススタディーを参照してください。