Solaris 10 10/08 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

Procedurerules ファイルを作成する方法

  1. テキストエディタを使って、rules という名前のテキストファイルを作成します。または、作成済みの JumpStart ディレクトリからサンプル rules ファイルを開きます。

  2. Solaris ソフトウェアをインストールする各システムグループの rules ファイルにルールを追加します。

    rules ファイルのキーワードと値については、「ルールキーワードと値の説明」を参照してください。

    rules ファイル内のルールは、次の構文に従って記述します。

    !rule_keyword rule_value && !rule_keyword rule_value ... begin  profile  finish
    
    !

    ルールキーワードの前で使用し、否定を示す記号。

    rule_keyword

    ホスト名 (hostname) やメモリーサイズ (memsize) などの一般的なシステム属性を記述する、事前定義された字句単位または語。rule_keyword は、同じ属性を持つシステムを 1 つのプロファイルに対応させるためにルール値と共に使用されます。ルールキーワードの一覧は、「ルールキーワードと値の説明」を参照してください。

    rule_value

    対応するルールキーワードに特定のシステム属性を付与する値。ルール値については、「ルールキーワードと値の説明」を参照してください。

    &&

    ルールキーワードとルール値の複数のペアを 1 つのルールに結合するために使用する記号 (論理演算子 AND)。カスタム JumpStart インストール時に、システムがルール内のすべてのペアに一致しなければ、ルールの一致は成立しません。

    begin

    インストール開始前に実行される Bourne シェルスクリプト名。開始スクリプトがない場合、このフィールドにマイナス記号 (-) を指定する必要があります。開始スクリプトはすべて、JumpStart ディレクトリになければなりません。

    開始スクリプトの詳しい作成方法については、「開始スクリプトの作成」を参照してください。

    profile

    テキストファイル名。システムがルールに一致したとき Solaris ソフトウェアがシステムにどのようにインストールされるかを定義しています。プロファイル内の情報は、プロファイルキーワードと、それらに対応するプロファイル値から構成されます。すべてのプロファイルは JumpStart ディレクトリになければなりません。


    注 –

    プロファイルフィールドの別の使用方法については、「サイト固有のインストールプログラムの使用」「開始スクリプトによる派生プロファイルの作成」を参照してください。


    finish

    インストール終了後に実行される Bourne シェルスクリプト名。終了スクリプトがない場合、このフィールドにマイナス記号 (-) を指定する必要があります。終了スクリプトはすべて、JumpStart ディレクトリになければなりません。

    終了スクリプトの詳しい作成方法については、「終了スクリプトの作成」を参照してください。

    各ルールには、少なくとも次の要素を含める必要があります。

    • キーワード、値、および対応するプロファイル

    • begin および finish フィールド内のマイナス記号 (-) (開始および終了スクリプトが指定されない場合)

  3. rules ファイルを JumpStart ディレクトリに保存します。

  4. rootrules ファイルを所有していて、そのアクセス権が 644 に設定されていることを確認します。