Solaris 10 5/09 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

x86: fdisk プロファイルキーワード (UFS と ZFS)


注 –

fdisk キーワードは、UFS ファイルシステム、ZFS ルートプールのどちらのインストールにも使用できます。このキーワードの使用方法は、UFS のインストールと ZFS のインストールで同じです。


fdisk disk_name type size

fdisk は、x86 システムで fdisk パーティションを設定する方法を定義します。fdisk は 2 回以上指定できます。次に、fdisk によって x86 システムのパーティション設定を行う際の動作を示します。

disk_name

次の値を使用して、fdisk パーティションを作成または削除する場所を指定します。

  • cxtydz または cydz - 特定のディスク。たとえば、c0t3d0

  • rootdisk – システムのルートディスク (インストールが行われる場所) の値を含む変数。ルートディスクは、「システムのルートディスクを決定する方法」に説明されているように、JumpStart プログラムによって決定されます。

  • all - 選択されたすべてのディスク。

type

次の値を使用し、指定したディスク上で作成または削除する fdisk パーティションのタイプを指定します。

  • solaris - Solaris fdisk パーティション (SUNIXOS fdisk タイプ)。

  • dosprimary - 一次 DOS の fdisk パーティション (データ DOS 用に拡張または予約された fdisk パーティションではない) の別名。size に値 delete を指定して fdisk パーティションを削除する場合、dosprimary は DOSHUGE、DOSOS12、および DOSOS16 fdisk タイプの別名になります。fdisk パーティションを作成する場合、dosprimary は DOSHUGE fdisk パーティションの別名になります。

  • DDD - 整数で表す fdisk パーティション。DDD は 1 から 255 までの整数です。


    注 –

    この値は sizedelete を指定した場合のみ指定できます。


  • 0xHH - 16 進数で表す fdisk パーティション。HH は 01 から FF までの 16 進数です。


    注 –

    この値は sizedelete を指定した場合のみ指定できます。


いくつかの fdisk タイプの整数と 16 進数での表し方を次の表に示します。

fdisk タイプ

DDD

HH

DOSOS12 

1

01

PCIXOS 

2

02

DOSOS16 

4

04

EXTDOS 

5

05

DOSHUGE 

6

06

DOSDATA 

86

56

OTHEROS 

98

62

UNIXOS 

99

63

size

次のいずれかの値を使用します。

  • DDD - サイズが DDD (M バイト単位) の fdisk パーティションを、指定したディスク上に作成します。DDD は整数で指定する必要があります。JumpStart プログラムは、この数値を一番近いシリンダの境界に自動的に繰り上げます。値 0 を指定すると、delete を指定するのと同じになります。

  • allfdisk ディスク全体に 1 つのパーティションを作成します(既存の fdisk パーティションはすべて削除される)。


    x86 のみ –

    all を指定できるのは、typesolaris の場合だけです。


  • maxfree - 指定したディスク上の最も大きい連続する空き領域に fdisk パーティションを作成します。指定した typefdisk パーティションがディスク上にすでに存在する場合、その既存の fdisk パーティションが使用されます。新しい fdisk パーティションはディスク上に作成されません。


    x86 のみ –

    ディスクには、空き領域と未使用の fdisk パーティションが 1 つ以上存在しなければなりません。領域が確保されないとインストールは失敗します。値 maxfree を指定できるのは、typesolaris または dosprimary の場合だけです。


  • delete - 指定した type のすべての fdisk パーティションを指定したディスク上で削除します。