ブート環境の名前の変更は、ブート環境の Solaris リリースを別のリリースにアップグレードする場合などに便利です。たとえば、オペレーティングシステムのアップグレード処理後に、ブート環境の名前を solaris8 から solaris10 に変更できます。
非アクティブブート環境の名前を変更するには、lurename コマンドを使用します。
Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、GRUB メニューは、「Rename」メニューまたは lurename コマンドを使用すると自動的に更新されます。更新された GRUB メニューでは、ブートエントリのリストにブート環境の名前が表示されます。GRUB メニューの詳細は、「複数のブート環境のブート」を参照してください。
GRUB メニューの menu.lst ファイルの場所を調べるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 14 章「Solaris ブートアーカイブの管理 (手順)」を参照してください。
制約 |
参照先 |
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名前の長さは、30 文字以内にする必要があります。 | |
名前は、英数字またはほかの ASCII 文字 (UNIX シェルで特別な意味を持つ文字を除く) だけで構成できます。 |
sh(1) の「クォート」の節を参照してください。 |
名前に使用できるのは、8 ビットで表現できるシングルバイトの文字だけです。 | |
名前は、システム上で一意となるように指定する必要があります。 | |
ブート環境の名前を変更するためには、そのステータスが「complete」である必要があります。 |
ブート環境のステータスを確認する方法については、「すべてのブート環境のステータスの表示」を参照してください。 |
lumount または mount を使用してファイルをマウントしているブート環境の名前は、変更できません。 |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のように入力します。
# lurename -e BE_name -n new_name |
変更する非アクティブブート環境の名前を指定します。
非アクティブブート環境の新しい名前を指定します。
この例では、second_disk が third_disk に変更されます。
# lurename -e second_disk -n third_disk |