Solaris 10 10/09 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)

周辺装置に必要なサポートを入手する方法

クローンシステムがマスターシステムとは異なる周辺装置を保持している場合、そのサポートをインストールするには、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールするか、パッケージを選択してインストールします。

インストールの種類 

説明 

「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールする 

「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループは、利用できる最大のソフトウェアグループです。このグループには、Solaris OS のすべてのパッケージが含まれています。「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールすると、システムに取り付けられているハードウェアにかかわらず、すべてのドライバがインストールされます。「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループで作成された Solaris フラッシュアーカイブは、インストールした Solaris OS のリリースがサポートする周辺装置を持つクローンシステムで機能します。 

「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをマスターシステムにインストールすると、ほかの周辺装置構成との互換性を保つことができます。ただし、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループには、2.9G バイト以上のディスク容量が必要です。クローンシステムの中には、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループのインストールに必要な容量を確保できないものもあるでしょう。 

その他のソフトウェアグループをインストールする 

次のソフトウェアグループをマスターシステムにインストールすると、周辺装置のサポートは限定されます。マスターシステムがサポートするのは、インストール時にマスターシステムに接続されていた周辺装置だけです。  

  • 限定ネットワークソフトウェアグループ

  • コアシステムサポート

  • エンドユーザーシステムサポート

  • 開発者システムサポート

  • 全体ディストリビューション

これらのソフトウェアグループをインストールした場合、クローンシステムでは、必要なドライバが不足することがあります。たとえば、GX CG6 フレームバッファーを持つマスターシステムに「全体ディストリビューション」ソフトウェアグループをインストールした場合、GX CG6 フレームバッファードライバだけがインストールされます。インストールするクローンシステムすべてが GX CG6 フレームバッファーを保持するか、フレームバッファーを一切保持しない場合は問題ありません。 

パッケージを選択してインストールする 

マスターシステムにインストールする際に、マスターシステムとクローンシステムに必要なパッケージを追加インストールできます。特定のパッケージを選択することにより、マスターシステムまたはクローンシステムに存在することが明らかな周辺装置のサポートだけをインストールすることができます。