この章では Oracle Solaris 10 9/10 リリースのインストールに関連した情報と問題について説明します。
以前に記載されていたが、修正されたために Oracle Solaris 10 9/10 リリースには適用されないバグおよび問題については、付録 A 以前に記載され、Oracle Solaris 10 9/10 リリースで修正されたバグを参照してください。
ここでは、Oracle Solaris 10 9/10 リリースでの動作の変更点など、一般的な情報について説明します。
Oracle Solaris 自動登録は、Oracle Solaris 10 9/10 リリースで新規に追加された機能です。
Oracle サポート資格を使用したシステムの登録を簡略化する、新しい自動登録画面が対話型インストーラに追加されました。Oracle Solaris JumpStart のインストールおよびネットワークインストールを実行するには、インストール時に設定を制御するための新しい auto_reg キーワードが sysidcfg ファイル内に存在する必要があります。
自動登録を使用すると、システムのインストールまたはアップグレード後の初回リブート時に、システムの構成データが、既存のサービスタグ技術を使って Oracle 製品登録システムに自動的に送信されます。システムのサービスタグデータは、Oracle による顧客サポートやサービスの向上に活用されます。サービスタグの詳細は、http://wikis.sun.com/display/ServiceTag/Sun+Service+Tag+FAQ を参照してください。
次のいずれかのオプションを使ってサポート資格に登録することにより、システムおよびシステムにインストールされている主要ソフトウェアコンポーネントの目録を作成できます。登録した製品の追跡方法については、https://inventory.sun.com/inventory を参照してください。また、http://wikis.sun.com/display/SunInventory/Sun+Inventory も参照してください。
構成データを Oracle 製品登録システムに匿名で送信することも可能です。匿名による登録を行う場合、顧客の名前と Oracle に送信される構成データとの間には関連付けが存在しません。さらに、自動登録を無効にすることもできます。
自動登録はデフォルトで有効になっています。自動登録では、以前、SPARC または x86 システムのインストールまたはアップグレードの実行前、実行中、または実行後に指定したサポート資格やプロキシ情報が使用されます。
ネットワークインストールや Oracle Solaris JumpStart インストールなどの自動インストールやアップグレードを実行する前に、新しい auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルに追加できます。
対話式インストールやアップグレードの実行中には、インストーラによりサポート資格を指定するか、匿名で登録するように求められます。
Oracle Solaris Live Upgrade の新規コマンドオプションを使って、Live Upgrade の実行時にサポート資格やプロキシ情報を指定することも、匿名で登録することもできます。
Oracle Solaris 10 9/10 またはそれ以降のリリースに基づく Oracle Solaris フラッシュアーカイブを操作する場合、自動登録はデフォルトでは有効になっています。自動登録資格およびプロキシ情報を提供する手段は、アーカイブで使用するインストールやアップグレードの方法によって異なります。
インストールやアップグレードのあとで、特権を持つシステム管理者は regadm コマンドを使って自動登録およびサービスタグ目録を管理できます。
SPARC システムまたは x86 システムで自動登録を無効化して、データが Oracle 製品登録システムに転送されないようにするには、次の方法があります。
自動インストールやアップグレードを実行している (たとえば、Oracle Solaris JumpStart プログラムを使用している) 場合、次の方法でインストールやアップグレードの前に自動登録を無効にできます。
インストールまたはアップグレードを開始する前に、sysidcfg ファイルを編集して auto_reg キーワードを追加します。
auto_reg=disable |
インストールまたはアップグレードを実行します。
(省略可能) インストールの完了およびシステムのリブート後に、自動登録機能が無効になっていることを確認します。
# regadm status Solaris Auto-Registration is currently disabled |
対話式のインストールまたはアップグレードを開始します。
対話式インストールまたはアップグレードの実行中に、インストーラにより自動リブートを選択するよう求められます。インストールまたはアップグレード後に自動的にリブートするオプションは選択しないでください。システムをリブートする前に、自動登録を無効にする必要があります。
インストールの完了後、システムをリブートする前に、次の方法で端末ウィンドウを開きます。
GUI インストールの場合は、右クリックして端末ウィンドウを開きます。
テキストインストールの場合は、感嘆符 (!) を押して端末ウィンドウを開きます。
コマンド行で、/a/var/tmp/autoreg_config ファイルを削除します。
システムを再起動します。
# reboot |
Oracle Solaris Live Upgrade を実行する前に、テキストエディタを開いて、次の自動登録情報を含むファイルを作成します。
autoreg=disable |
このファイルを保存します。
luupgrade コマンドの実行時に、このファイルを指定します。
luupgrade -k /path/filename |
自動登録の詳細については、次のリソースを参照してください。
表 1–1 自動登録に関するドキュメント
求める情報 |
リソース |
---|---|
自動登録の概要 | |
登録済み製品の目録を表示および管理する方法 |
『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 17 章「Oracle Solaris 自動登録コマンド regadm の操作 (手順)」 |
対話式インストール時に自動登録を設定する方法 | |
sysidcfg ファイルを設定して、自動インストールでの自動登録を有効または無効にする方法 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「auto_reg キーワード」 |
自動登録を設定して Live Upgrade で使用する方法 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』 |
regadm コマンドを使って、インストールやアップグレードとは別個に自動登録を変更または有効化する方法 |
『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 17 章「Oracle Solaris 自動登録コマンド regadm の操作 (手順)」 |
My Oracle Support に関する詳しい情報の参照先 |
Oracle Solaris 10 9/10 リリース以降、『『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』』に フラッシュアーカイブ回復イメージの作成方法が含まれるようになりました。フラッシュアーカイブ回復イメージを使用することで、システムを「工場出荷時」の状態に復元できます。『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』の第 5 章「障害回復イメージの作成と使用」を参照してください。この章では、フラッシュアーカイブ (FLAR) イメージを作成する最も簡単な方法を提供します。FLAR イメージをターゲットのシステムにロードして、障害の発生したディスクドライブを復元できます。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースは、次の最新の組み合わせを実行するサポート対象のすべての Oracle システムでテストされています。
BIOS と ILOM
SPARC ファームウェア、OBP、およびハイパーバイザ
Oracle Solaris 10 9/10 リリースを使用して最良の結果を得るためには、使用している BIOS/ファームウェアを最新リリース (http://www.sun.com/bigadmin/patches/firmware/release_history.jsp の表に記載されている) にアップグレードしてください。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースの最小および推奨メモリー要件を次に示します。
UFS ルートファイルシステム:
最小: 384M バイトのメモリー
推奨: 512M バイトのメモリー
ZFS ルートファイルシステム:
最小: 768M バイトのメモリー
推奨: 1G バイトのメモリー (ZFS の総合的なパフォーマンスを発揮するため)
SPARC: Solaris 10 8/07 リリース以降、SPARC システムの Oracle Solaris OS は次のリリースからのみアップグレード可能です。
Solaris 8 OS
Solaris 9 OS
Oracle Solaris 10 OS
x86: x86 システムの Oracle Solaris OS は、次のリリースからのみアップグレード可能です。
Solaris 9 OS
Oracle Solaris 10 OS
Oracle Solaris 10 9/10 リリースを Solaris 8 OS より前のリリースからアップグレードするには、最初に前述のリストのいずれかのリリースにアップグレードする必要があります。そのあとで、Oracle Solaris 10 9/10 リリースにアップグレードしてください。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースは、Oracle Solaris の互換性保証に沿って以前のリリースとの互換性についてテスト済みです。これは、Oracle Solaris の公開されている ABI に準拠するアプリケーション (他社製のアプリケーションを含む) が Oracle Solaris 10 9/10 リリースで修正なしに動作することを意味します。詳細は、Oracle Solaris アプリケーション保証プログラム (http://www.sun.com/software/solaris/guarantee.jsp) を参照してください。
Oracle Solaris ソフトウェアに含まれないほかの製品を Oracle Solaris OS とともにシステムで実行する場合があります。このような製品には、Oracle よって提供されるものと、他社によって提供されるものがあります。このシステムを Oracle Solaris 10 リリースにアップグレードする場合は、このようなほかの製品が Oracle Solaris 10 OS でもサポートされることを確認してください。これらの各製品の状態に応じて、次のどちらかの方法を実行できます。
製品の既存のバージョンが Oracle Solaris 10 ソフトウェアでサポートされていることを確認します。
Oracle Solaris 10 リリースでサポートされている製品の新しいバージョンをインストールします。Oracle Solaris ソフトウェアにアップグレードする前に、製品の以前のバージョンを削除する必要がある場合もあります。詳細は、製品のドキュメントを参照してください。
Oracle Solaris 10 ソフトウェアにアップグレードする前に、製品を削除します。
ここでは、Oracle Solaris 10 OS のインストールまたは Oracle Solaris 10 OS へのアップグレードを行う前に知っておく必要がある重要な問題点について説明します。このような問題点による影響で、インストールやアップグレードが正常に完了しない場合があります。ここで説明する問題点が使用しているシステムに該当する場合は、インストールやアップグレードを行う前に、推奨される回避方法を実行する必要があります。
Solaris 10 8/07 リリース以降では、Oracle Solaris ゾーンに Oracle Solaris Live Upgrade を使用できます。この詳細は、InfoDoc 206844 (http://sunsolve.sun.com/search/document.do?assetkey=1-61-206844-1) を参照してください。
Oracle Solaris Live Upgrade が正しく動作するためには、使用する OS バージョンに特定のパッチリビジョンのセットをインストールする必要があります。http://sunsolve.sun.com を参照して、最新のパッチリストを使用しているかどうか確認してください。Oracle Solaris 10 9/10 リリースには、Oracle Solaris Live Upgrade に関する次の制限事項があります。
Oracle Solaris Live Upgrade を使用して、現在の Solaris 8 OS を Oracle Solaris 10 9/10 リリースにアップグレードするには、次の手順を実行してください。
SPARC システムの場合 - Solaris 8 リリースから Oracle Solaris 10 9/10 リリースへの Oracle Solaris Live Upgrade がサポートされています。Oracle Solaris Live Upgrade を使用する手順については、http://www.sun.com/bigadmin/features/articles/live_upgrade_patch.jspを参照してください。
x86 システムの場合 - Solaris 8 リリースから Oracle Solaris リリースへの Oracle Solaris Live Upgrade はサポートされていません。代わりに、標準のアップグレード手順を使用するか、Solaris 8 OS から Solaris 9 OS または Oracle Solaris 10 OS への Oracle Solaris Live Upgrade を実行してください。その次に、Solaris 9 リリースまたは Oracle Solaris 10 リリースから Oracle Solaris 10 9/10 への Oracle Solaris Live Upgrade を実行できます。
Solaris 8 から Solaris 10 5/08、Solaris 10 10/08、Solaris 10 5/09、および Solaris 10 10/09 の各リリースへの Oracle Solaris Live Upgrade は、http://sunsolve.sun.com/search/document.do?assetkey=1-9-250526-1 によってサポートされています。
Oracle Solaris Live Upgrade を使用して、現在の Solaris 9 OS を Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードするには、次のパッチを適用してください。
SPARC システムの場合 – 137477-01 またはそれ以降
x86 システムの場合 – 137478-01 またはそれ以降
Oracle Solaris Live Upgrade を使用して、現在の Oracle Solaris 10 OS を Oracle Solaris 10 9/10 リリースにアップグレードするには、次のパッチを適用してください。
SPARC システムの場合 – 137321-01 またはそれ以降
x86 システムの場合 – 137322-01 またはそれ以降
これらのパッチには、新しい p7zip 機能が備わっています。Oracle Solaris 10 9/10 へのアップグレードをサポートするには、Oracle Solaris Live Upgrade に p7zip 機能が必要です。
Oracle Solaris Live Upgrade を使用する前に、Infodoc 206844 (http://sunsolve.sun.com/search/document.do?assetkey=1-61-206844-1) に記載された、ライブブート環境に最低限必要なパッチ情報を参照してください。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースには、ZFS ルートファイルシステムをインストールし、ZFS 上にゾーンルートを構成する機能が備わっています。通常、ゾーンルートは必要に応じて ZFS 上に作成および構成することができます。ZFS とゾーンの構成で Oracle Solaris Live Upgrade を使用する場合は、次の情報を確認してください。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースでサポートされているゾーン構成で Oracle Solaris Live Upgrade を使用する場合は、まず標準のアップグレードプログラムを使用してシステムを Oracle Solaris 10 9/10 リリースにアップグレードする必要があります。
その後、Oracle Solaris Live Upgrade を使用して、ゾーンルートを持つ UFS ルートファイルシステムを ZFS ルートファイルシステムに移行するか、ZFS ルートファイルシステムとゾーンルートにアップグレードまたはパッチを適用することができます。
サポートされていないゾーン構成を、以前の Oracle Solaris 10 リリースから直接 Oracle Solaris 10 9/10 リリースに移行することはできません。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースでアップグレードまたはパッチ適用されるサポートされているゾーン構成の詳細については、『Oracle Solaris ZFS Administration Guide』の「Migrating a UFS Root File System to a ZFS Root File System (Oracle Solaris Live Upgrade)」を参照してください。
これらの構成の設定方法の詳細は、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』の「ZFS をサポートするための Oracle Solaris インストールと Oracle Solaris Live Upgrade の要件」を参照してください。
ZFS ルートファイルシステムへの移行を開始する場合、または ZFS ルートファイルシステムが含まれているシステムでゾーンを設定する場合は、この章に記載された情報をよく確認してから行なってください。推奨手順に正確に従って ZFS ルートファイルシステムが含まれているシステムにゾーンを設定して、そのシステムで確実に Oracle Solaris Live Upgrade を使用できるようにしてください。
Trusted Extensions が構成された Oracle Solaris システムでは、非大域ゾーンが使用されます。これらのシステムのアップグレード方法は、ゾーンを使用する Oracle Solaris システムのアップグレード方法と同じであり、注意事項も同じです。
ZFS ゾーン– 現在のところ、ZFS ゾーンが構成されている Oracle Solaris システムはアップグレードできません。ZFSゾーンが構成されている Trusted Extensions システムの場合は、代替手段としてゾーンを再作成します。ゾーンを再作成するには、次の手順を実行してください。
まず、tar -T コマンドを使用してすべてのデータをバックアップします。
次に、ゾーンを削除します。
システムをアップグレードし、すべてのゾーンを再構成します。
すべてのゾーンが構成されたあとで、すべてのデータを復元します。
NFSv4 ドメイン– アップグレード後に、各ラベル付きゾーンを起動すると、NFSv4 ドメインの入力を求めるプロンプトが表示されます。このプロンプトが表示されないようにするには、アップグレードを行う前に、各ラベル付きゾーンの /etc/default/nfs ファイルに正しい NFSMAPID_DOMAIN 値を追加します。詳細は、CR 5110062 を参照してください。
Live Upgrade– 次のバグは、ゾーンが構成されている Oracle Solaris システムの Live Upgrade に影響を与えます。
これらのバグは、 Trusted Extensions が構成されているシステムの Live Upgrade にも影響します。回避方法も同じです。
ネームサービス– インストール時にシステムでネームサービスを使用するように構成した場合、それがアップグレード中に使用されるネームサービスと異なっているときは、ブート後に大域ゾーンで正しいネームサービスを使用することができます。
たとえば、システムのインストール時にネームサービスとして NIS を使用するように指定した場合、あとでシステムを LDAP クライアントに変換したときは、luactivate ブートを使用して、大域ゾーンで使用するネームサービスを NIS に戻すことができます。この原因は CR 6569407 です。
回避方法としては、/var/svc/profile ディレクトリの name_service.xml シンボリックリンクを調整して、現在使用されているネームサービスに対応する正しい xml ファイルを指すようにします。たとえば、インストール時にネームサービスとして NIS を指定した場合、name_service.xml は ns_nis.xml へのシンボリックリンクになります。そのあとでシステムが LDAP クライアントに変換された場合、Live Upgrade 中に使用されたネームサービスが LDAP であれば、次のコマンドを実行します。
# ln -fs ns_ldap.xml name_service.xml |
これは、Live Upgrade を開始する前または lucreate コマンドを実行する前に行うようにしてください。ただし、lucreate の前にこのコマンドを実行しなかった場合は、luactivate コマンドを実行したあとで次の手順を実行します。
新しいブート環境を lumount でマウントします。
# lumount <BE_name> |
ブート環境の /var/svc/profile ディレクトリに移動します。
# cd /.alt.<BE_name>/var/svc/profile |
name_service.xml リンクを適切に設定します。次に例を示します。
# ln -fs ns_ldap.xml name_sevice.xml |
ブート環境を luumount でマウント解除します。
# luumount <BE_name> |
上記の手順を実行せずにシステムをブートした場合は、ネームサービスに関連する適切な SMF クライアントサービスを手動で起動する必要があります。
SPARC および x86 マシン上のミニルートにパッチを適用する場合に、C ターゲット指定子を指定して -patchadd を使用する手順が変更されています。変更後の手順では、ミニルートを展開し、パッチを適用してから、ミニルートを再度パッケージ化する必要があります。
詳細な手順については、次のトピックを参照してください。
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 5 章「DVD メディアを使用したネットワークインストール (作業)」
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 6 章「CD メディアを使用したネットワークインストール (作業)」
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 7 章「ミニルートイメージへのパッチの適用 (作業)」
Solaris 10 8/07 リリース以降、Oracle Solaris 10 OS ソフトウェアには Oracle Solaris Data Encryption Supplement パッケージがデフォルトで含まれています。これらのパッケージをダウンロードしてインストールする必要はなくなりました。
次のパッチは、CR 6277164 および CR 6214222 で報告されている問題を解決するためのパッチです。
パッチ ID 119366-05 (SPARC ベースのシステム用)
パッチ ID 119367-05 (x86 ベースのシステム用)
次の節では、それら報告済みの問題を完全に解決するために必要な追加手順について説明します。詳細は、これらのパッチのパッチ README の Special Install Instructions セクションをお読みください。
elx または pcelx ネットワークインタフェースカード (NIC) を備えたシステムでは、インストールが失敗します。NIC の構成中に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
WARNING: elx: transmit or jabber underrun: d0<UNDER, INTR, CPLT> |
詳細は、elxl(7D) または pcelx(7D) のマニュアルページを参照してください。
回避方法: elx または pcelx NIC を使用していないシステムにインストールして実行してください。
/var ファイルシステムが別のスライスに置かれている場合は、/var ファイルシステムのデフォルトのサイズが不十分なことがあります。
/var ファイルシステムのスライスサイズを手動で大きくする必要があります。
/var ファイルシステムが別のスライスやパーティションに置かれていない場合、この問題は発生しません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Oracle Solaris GUI インストールプログラムを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
「インストール形式の選択」から「カスタムインストール」を選択します。
Oracle Solaris インストールプログラムでは、いくつかの画面が表示され、インストールするソフトウェアの地域対応、製品、およびディスク配置をカスタマイズできます。
「ファイルシステムの配置」から「変更」を選択します。
ディスク配置画面が表示されます。
特定のスライスの「ファイルシステム」列に /var と入力し、「適用」をクリックします。
インストールプログラムによって /var ファイルシステムのデフォルトのサイズが提示されます。
/var ファイルシステムの「サイズ」列のエントリを編集して、ディスク容量サイズの 2 倍に設定します。
たとえば、インストールプログラムで 40M バイトの容量が割り当てられている場合は、「サイズ」の値を 80 に変更します。
インストールを完了します。
Oracle Solaris インストールプログラムのテキストインストーラを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
「インストール形式の選択」から「カスタムインストール」を選択します。
Oracle Solaris インストールプログラムでは、いくつかの画面が表示され、インストールするソフトウェアの地域対応、製品、およびディスク配置をカスタマイズできます。
「ファイルシステムの配置」から「自動配置」を選択します。
ディスク配置画面が表示されます。
特定のスライスの「ファイルシステム」列に /var と入力します。
インストールプログラムによって /var ファイルシステムのデフォルトのサイズが提示されます。
/var ファイルシステムのサイズをカスタマイズするには、F4_Customize キーを押します。
/var ファイルシステムの「サイズ」列のエントリを編集して、ディスク容量サイズの 2 倍に設定します。
たとえば、インストールプログラムで 40M バイトの容量が割り当てられている場合は、「サイズ」の値を 80 に変更します。
インストールを完了します。
カスタム JumpStart プログラムを使用している場合は、filesys プロファイルキーワードを使用して /var ファイルシステムのサイズを設定します。次の例では、スライス 5 の /var ファイルシステムのサイズを 256M バイトに設定しています。
filesys c0t0d0s5 256 /var |
Oracle Solaris 10 ソフトウェアには、大きなパーティションをインストールできる機能が含まれています。システム BIOS は Logical Block Addressing (LBA) をサポートしている必要がありますが、BIOS バージョン GG.06.13 は LBA アクセスをサポートしていません。このような衝突を Oracle Solaris ブートプログラムは処理できません。このことはほかの HP Vectra システムにも影響します。
このシステムをアップグレードすると、HP システムはブートしなくなります。暗い画面上に点滅する下線が表示されるだけです。
回避方法: 最新の BIOS バージョン GG.06.13 の HP Vectra XU シリーズシステムを Oracle Solaris リリースにアップグレードしないでください。Solaris 10 リリースでは、これらのシステムはサポートされていません。
ブートフロッピーディスクまたはブート CD を使用すれば、ブートにハードディスクコードを使用しないので、システムをブートすることができます。その後、ブート可能デバイスとして、ネットワークまたは CD-ROM ドライブではなくハードディスクを選択してください。
SPARC ベースのシステムでは、Oracle Solaris 10 OS は 64 ビットモードでのみ動作します。一部の Sun4U システムでは、OS を 64 ビットモードで実行するために、Flash PROM 内の OpenBoot ファームウェアを高いレベルに更新する必要があります。次のシステムでは、Flash PROM の更新が必要となる場合があります。
Ultra 2
Ultra 450 および Sun Enterprise 450
Sun Enterprise 3000、4000、5000、および 6000 の各システム
次の表に、UltraSPARC システムと、64 ビットの Oracle Solaris 10 OS を実行するために必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。システムタイプは、uname -i コマンドを実行して確認できます。実行中のファームウェアバージョンは、prtconf -V コマンドを実行して確認できます。
表 1–2 UltraSPARC システム上で 64 ビット Oracle Solaris ソフトウェアを実行するために必要なファームウェアバージョン
システムタイプ (uname -i で出力される) |
必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -V で出力される) |
---|---|
SUNW,Ultra-2 |
3.11.2 |
SUNW,Ultra-4 |
3.7.107 |
SUNW,Ultra-Enterprise |
3.2.16 |
この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM を更新する必要はありません。Flash PROM を更新する方法については、 http://docs.sun.com で『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』のいずれかの版を参照してください。
SPARC システムと x86 システムの両方でファームウェアをアップグレードすると、パフォーマンスが著しく向上する可能性があります。BigAdmin Patching Center (http://www.sun.com/bigadmin/patches/overview.jsp) の Firmware の節を参照してください。また、FAQ (http://www.sun.com/bigadmin/patches/firmware/faq.jsp) も参照してください。
Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアは、Oracle Solaris 管理コンソール 1.0、1.0.1、および 1.0.2 ソフトウェアと互換性がありません。Oracle Solaris 管理コンソール 1.0、1.0.1、1.0.2 ソフトウェアのいずれかのソフトウェアがインストールされた状態で Oracle Solaris 10 リリースにアップグレードする場合は、最初に Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアをアンインストールしてからアップグレードを実行する必要があります。システムに SEAS 2.0、SEAS 3.0、Solaris 8 Admin Pack のいずれかがインストールされていると、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアが存在している可能性があります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
アップグレードする前に /usr/bin/prodreg コマンドを実行して、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアのフルアンインストールを行います。
Oracle Solaris 10 リリースへのアップグレード前に Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 をアンインストールしていなかった場合は、Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェア 1.0、1.0.1、1.0.2 パッケージすべてを削除する必要があります。パッケージの削除には prodreg コマンドではなく、pkgrm コマンドを使用します。必ず、手順に記載された順番どおりに削除してください。次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力します。
# pkginfo | grep “Solaris Management Console“ |
前述の出力結果で、パッケージ名の説明文の先頭に「Solaris Management Console 2.1」という文字列がない場合、そのパッケージは Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアのパッケージです。
pkgrm を使用して、Oracle Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
説明文に「Solaris Management Console 2.1」という文字列が含まれているパッケージは削除しないでください。たとえば、 SUNWmc.2 は Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアのパッケージの可能性があります。
pkginfo の出力に、複数のバージョンの Oracle Solaris 管理コンソール 1.0 ソフトウェアパッケージが含まれている場合は、pkgrm コマンドを使用して、すべてのバージョンを削除してください。このとき、パッケージ名の末尾に番号が付いていないものを先に削除します。その後、末尾に番号が付いているものを削除してください。たとえば、pkginfo の出力に SUNWmcman と SUNWmcman.2 が含まれている場合、最初に SUNWmcman を削除して、次に SUNWmcman.2 を削除します。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWmcman # pkgrm SUNWmcapp # pkgrm SUNWmcsvr # pkgrm SUNWmcsvu # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmcsws |
端末ウィンドウで次のコマンドを実行します。
# rm -rf /var/sadm/pkg/SUNWmcapp |
これで Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。将来 Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアの保守を行う場合や、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能しない場合は、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアをいったん削除します。次の手順で再インストールしてください。
pkgrm を使用して、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアパッケージのすべてのインスタンスを次の順序で削除します。
SUNWmc と SUNWmc.2 のように、ある Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアパッケージに対して複数のインスタンスがシステム上に存在する場合は、最初に SUNWmc を削除して、次に SUNWmc.2 を削除してください。prodreg は使用しないでください。
# pkgrm SUNWpmgr # pkgrm SUNWrmui # pkgrm SUNWlvmg # pkgrm SUNWlvma # pkgrm SUNWlvmr # pkgrm SUNWdclnt # pkgrm SUNWmga # pkgrm SUNWmgapp # pkgrm SUNWmcdev # pkgrm SUNWmcex # pkgrm SUNWwbmc # pkgrm SUNWmc # pkgrm SUNWmcc # pkgrm SUNWmccom |
Solaris 10 SOFTWARE - 4 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。端末ウィンドウで次のように入力します。
# # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product # pkgadd -d . SUNWmccom SUNWmcc SUNWmc SUNWwbmc SUNWmcex SUNWmcdev \ SUNWmgapp SUNWmga SUNWdclnt SUNWlvmr SUNWlvma SUNWlvmg SUNWpmgr \ SUNWrmui |
これによって、すべての旧バージョンの Oracle Solaris 管理コンソールソフトウェアが削除され、Oracle Solaris 管理コンソール 2.1 ソフトウェアが正しく機能するようになります。
特定の状況において、BIOS デバイスのユーティリティー (/sbin/biosdev) に障害が発生し、インストールまたはアップグレードが正常に行われないことがあります。このエラーは、次のいずれかの状況で発生する可能性があります。
パッチ ID 117435-02 を適用したが、システムをリブートしなかった。
システムに、同一の fdisk パーティションを持つ複数の同一ディスクがある。
次のエラーメッセージが表示されます。
biosdev: Could not match any!! |
回避方法: パッチ ID 117435-02 を適用したあとは、必ずシステムをリブートしてください。インストールまたはアップグレードに使用される同一のディスクが、異なる fdisk パーティションレイアウトで構成されていることを確認してください。
次の例で使用するシステムには、同じ fdisk パーティションレイアウトで構成される 2 つのディスクが含まれています。これらのレイアウトを変更するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになります。
ディスク管理ユーティリティーを起動します。
# format |
システム上で使用できるディスクのリストが表示されます。
fdisk パーティションを変更するディスクを選択するために、ディスクの番号を入力します。
「Format」オプションのリストから、「fdisk」を選択します。
ディスクのパーティション情報と fdisk オプションのリストが表示されます。
ディスクのレイアウトを変更するために、次のいずれかの方法を選択します。
別のアクティブパーティションを指定する場合は、2 を押します。
別のディスクパーティションを追加する場合は、1 を押します。
未使用のパーティションを削除する場合は、3 を押します。
変更を保存して fdisk メニューを終了するには、5 を押します。
ディスク管理ユーティリティーを終了するには、「Format」オプションから「Quit」を選択します。
システムを再起動します。
システムをリブートしたあとに、エラーメッセージが表示されなくなったことを確認します。スーパーユーザーとして、次のコマンドを入力します。
# /sbin/biosdev |
それでもエラーメッセージが生成される場合は、前記の手順を繰り返します。ただし、手順 5 では別のオプションを選択してください。
同一の fdisk パーティションレイアウトを持つ同一のディスクがほかにもシステムに含まれている場合は、それらのディスクに対して手順 1 - 9 を繰り返します。そのようなディスクがない場合は、Oracle Solaris のインストールまたはアップグレードを続行します。
現在の Oracle Solaris リリースからは、非大域ゾーンがすでにインストールされていると、Oracle Solaris フラッシュアーカイブをシステムに適切に作成できません。Oracle Solaris Flash 機能は、現在のところ、Oracle Solaris ゾーン (Oracle Solaris コンテナとも呼ばれる) との互換性がありません。
flar create コマンドを使用して、次の環境に Oracle Solaris フラッシュアーカイブを作成しないでください。
非大域ゾーン内
非大域ゾーンがシステムにインストールされている場合の大域ゾーン内
いずれかの環境に Oracle Solaris フラッシュアーカイブを作成すると、配置したアーカイブが適切にインストールされないことがあります。
回避方法: インストールされているゾーンがすべて停止している場合は、それらのゾーンを含むシステムの Oracle Solaris フラッシュアーカイブを作成できる可能性があります。詳細は、http://opensolaris.org/os/community/zones/faq/flar_zones/ を参照してください。
Sun Java Workstation 2100Z の DVD コンボドライブのファームウェアが原因で、システムパニックが発生することがあります。このパニックは、ワークステーションを Oracle Solaris 10 Operating System DVD からブートするときに発生します。カーネル起動画面が表示されたあと、次のメッセージがごく短時間に表示されます。
panic[cpu0]/thread=fec1be20: mod_hold_stub: Couldn't load stub module sched/TS_DTBL fec25cb0 genunix:mod_hold_stub+139 (fec04088, 63, fea11) fec25cc4 unix:stubs_common_code+9 (1, 8, fec026e4) fec25ce4 unix:disp_add+3d (fec026dc) fec25d00 genunix:mod_installsched+a4 (fef01530, fef01518) fec25d20 genunix:mod_install+2f (fef01518, fec25d3c,) fec25d2c TS:_init+d (0, d6d89c88, fec25d) fec25d3c genunix:modinstall+d9 (d6d89c88) fec25d50 genunix:mod_hold_installed_mod+2e (d6d77640, 1, fec25d) fec25d7c genunix:modload+ac (fec026c4, fec26c4) fec25d98 genunix:scheduler_load+3d (fec026c4, fec026dc) fec25db4 genunix:getcid+50 (fec026c4, fec28514) fec25dcc unix:dispinit+df (fec25ddc, fe814ba9) fec25dd4 unix:startup_modules+d5 (fec25dec, fe8cac37) fec25ddc unix:startup+19 (fe800000, 166130, 7) fec25dec genunix:main+16 () |
その後、システムが自動的にリセットされます。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: BIOS の構成設定の一部を変更します。この一時的な回避方法によって、Oracle Solaris 10 のインストールを完了できます。ただし、この回避方法では、DVD の読み取りパフォーマンスが低下することがあります。次の手順を実行します。
システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押してセットアップモードに入ります。
画面には、次のような接続タイプのオプションが表示されます。
Primary Master [ ] Primary Slave [ ] Secondary Master [CD-ROM] Secondary Slave [ ] |
DVD ドライブの接続タイプを選択するために、CD-ROM の接続タイプを選択します。
システムに光学式ドライブが複数ある場合など、画面に複数の接続タイプが表示されることがあります。そのような場合は、システムのケースを開き、DVD ドライブの接続点を調べる必要があります。必ず DVD ドライブに適した接続タイプを選択してください。
適切な CD-ROM 接続タイプを選択したら、Enter キーを押します。
次に表示される画面では、Type:[Auto] が自動的に選択されています。
スペースバーを 2 回押して選択を Type:[CD-ROM] に変更します。
矢印キーを使用して「Transfer Mode」を選択します。
Enter キーを押して、「Transfer Mode」のほかのオプションを一覧表示します。
矢印キーを使用して「Standard」を選択し、Enter キーを押して確定します。
F10 キーを押して、構成の変更を保存し、BIOS セットアップを終了します。
システムが再起動します。
回避方法 2: DVD コンボドライブのファームウェアをバージョン R1.12 に更新します。この回避方法を実行するには、Microsoft Windows が稼働しているシステムに DVD コンボドライブを接続する必要があります。次の手順を実行します。
DVD コンボドライブを Sun Java Workstation 2100Z から取り外します。
ドライブを正しく取り外す手順については、ワークステーションのユーザーガイドを参照してください。
Microsoft Windows の稼働するシステムにドライブを接続し、必要に応じてドライブのマスターとスレーブのジャンパ設定を変更します。
AOpen のダウンロードセンター (http://download.aopen.com.tw/default.aspx) を参照します。
次の情報を使用して、使用している DVD ドライブのファームウェアを検索します。
Product: Combo drives
Model: COM5232/AAH
Categories: Firmware
ファームウェアバージョン R1.12 をダウンロードし、インストールします。
ドライブをワークステーションに再び取り付けます。必要に応じて、マスターおよびスレーブのジャンパ設定を元に戻します。
Aopen のダウンロードサイトには、これよりも新しいバージョンのファームウェアが用意されている可能性もあります。テストでは、パニックの問題はバージョン R1.12 で解決されることが確認されています。R1.12 より新しいファームウェアリビジョンでもこの問題が解決されるかどうかは確認できていません。
次に示す Oracle の Sun Fire システムは、デフォルトではシリアルコンソール (ttya) が動作しません。
Sun Fire V20z
Sun Fire V40z
Sun Fire V60x
Sun Fire V65x
シリアルコンソールを使用するには、システムの BIOS を手動で設定する必要があります。
回避方法: この回避方法を実行するには、システムに Sun キーボードとディスプレイモニターが必要です。次の手順を実行します。
システムをブートします。
システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押して Phoenix BIOS にアクセスします。
「Peripherals」で、通信ポートを「disabled」から「enabled」に変更します。
設定を保存し、システムをブートします。
eeprom コマンドを使用して、入力デバイスと出力デバイスを ttya に変更します。
これらのシステムでは、システムのブート中に Stop キーと N キーを同時に押しても、低レベルのファームウェアをデフォルトの設定にリセットすることはできません。
x86 fdisk ブートパーティションがすでに存在しているシステムでは、Oracle Solaris GUI インストールが失敗する場合があります。既存の x86 ブートパーティションが Oracle Solaris テキストインストーラで作成された場合に、この失敗が発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
Default layout will not work on this system. Error: Error: ERROR: Could not create explicit fdisk partition on c0t0d0, requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk partition 1 Error: Error: ERROR: System installation failed Pfinstall failed. Exit stat= java.lang.UNIXProcess@a89ce3 2 artition on c0t0d0, requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk partition 1 ERROR: System installation failed |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「3 Solaris Interactive Text (Desktop Session)」を選択します。
回避方法 2: Oracle Solaris GUI インストールを使用している場合は、次の手順を実行します。
インストールを開始します。
インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されます。
「カスタムインストール」を選択します。
カスタムインストールのパネルでは、インストールするロケール、ソフトウェア、およびディスクに関する情報を入力するよう求められます。
画面に表示されるプロンプトに、システムに応じて適切に回答します。
Fdisk の選択画面で、x86boot パーティションが含まれているディスクにチェックマークを付けます。
プルダウンメニューで x86boot パーティションを「UNUSED」に変更して、このパーティションを削除します。
x86boot パーティションを「UNUSED」から元の「x86boot」に変更して、このパーティションを追加します。
インストールを続行します。
Oracle Solaris 10 OS のインストール時またはインストール後に発生するバグ情報について説明します。
Oracle Solaris 10 9/10 OS を GUI ベースでインストールするには、システムに最低 768M バイトのメモリーが必要です。物理メモリーが 768M バイト未満の場合、次のようなエラーメッセージが表示され、インストールはテキストインストールに切り替わります。
Not enough memory for graphical installation. Graphical installation requires 768 MB of memory. Found 640 MB of memory. Reverting to text-based installation. |
回避方法: GUI ベースのインストールまたはアップグレードを行う場合、メモリーが 768M バイト以上であることを確認してください。
メモリーが少ないシステムでは、/ または /var ファイルシステムのディスク容量が最小または推奨値ぎりぎりの場合に、Oracle Solaris OS のインストールが失敗する可能性があります。次のエラーメッセージが表示されます。
Creating boot_archive for /a updating /a/platform/sun4u/boot_archive 15+0 records in 15+0 records out cat: write error: No space left on device |
回避方法: メモリーの少ないシステムでは、/var のサイズを最低 300 MB に増やします。
Oracle Solaris 10 9/10 リリースより前の Oracle Solaris 10 リリースがインストールされているシステムでは、DSR アップグレードが失敗します。これは、自動再配置の問題に起因する障害です。たとえば、次のプロファイルで OS をインストールする場合を考えます。
install_type initial_install system_type standalone cluster cxall partitioning explicit filesys rootdisk.s0 auto / logging filesys rootdisk.s1 512 swap filesys rootdisk.s6 10240 /backup logging filesys rootdisk.s7 free |
次に、次のプロファイルを使用して Oracle Solaris 10 9/10 リリースへの DSR アップグレードを行います。
install_type upgrade root_device rootdisk.s0 backup_media local_filesystem /backup layout_constraint rootdisk.s0 changeable layout_constraint rootdisk.s7 available |
DRS アップグレードが失敗し、次のエラーメッセージが表示されます。
Auto-layout could not determine how to reallocate space on the file systems with the constraints you specified. Try other constraints |
回避方法: rootdisk.s1 スライスと rootdisk.s6 スライスのラベルを「変更可能」にします。システムに余分のディスク容量があり、バックアップ用に使用されていないスライスの十分な空きがある場合、backup_media キーワードを次の例のように変更します。
backup_media local_filesystem /dev/dsk/c0t1d0s7 |
この例では、ディスク c0t1d0s7 は利用可能な 2 番目のディスクで、バックアップに十分な空き容量があることを想定しています。または、システムに使用可能な rootdisk が 1 つしかない場合は、リモートシステムでバックアップを実行します。構文は次のとおりです。
backup_media remote_filesystem hostname:/export/backup |
どちらの場合でも、DSR アップグレードが成功します。
ローカライズされた Oracle Solaris インストーラは、常に EUC または ISO8859 ロケールで実行されます。このため、インストールログは EUC または ISO8859 エンコーディングで作成されます。
回避方法: ローカライズされたコマンド行インタフェース (CLI) インストールを端末ウィンドウで実行している間は、端末のロケールを EUC または ISO8859 ロケールにする必要があります。
Solaris 10 10/08 より前のリリースの稼働するシステムから Oracle Solaris フラッシュアーカイブをインストールしようとすると、アーカイブのインストールに失敗します。Solaris 10 10/08 リリース以降では、アーカイブのインストールが可能です。次のエラーメッセージが表示されます。
bootadm: biodev command failed for disk: /dev/dsk/<c0t2d0s0>. bootadm: 1s_bootdisk(): cannot determine BIOS disk ID "hd?" for disk: /dev/dsk/<c0t2d0s0> bootamd: get_grubroot(): cannot get (hd?, ?,?) for menu. menu not on bootdisk: /dev/rdsk/<c0t2d0s0> |
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Oracle Solaris フラッシュアーカイブのインストールは、Solaris 10 10/08 リリース以降から実行してください。
以前のリリースの Oracle Solaris フラッシュアーカイブをインストールする必要がある場合は、そのリリースからブートし、アーカイブを展開します。
カスタム JumpStart による Oracle Solaris OS のインストール中に、アジア語ロケール th_TH.ISO8859-11、th_TH.TIS620、ko_KR.EUC、ko_KR.UTF-8、zh_TW.EUC、zh_CN.EUC、zh_CN.GBK、および zh_CN.UTF-8 を使用できません。system_locale キーワードを使用してロケールを sysidcfg ファイル内に設定しているときに、次のエラーメッセージが表示されます。
xx_xx.xxxxx is not a valid system locale |
カスタム JumpStart によるインストールが停止され、対話式インストールが開始します。
回避方法: 長いロケール名ではなく、短めのロケール名 (th_TH、ko、ko.UTF-8、zh_TW、zh、zh.GBK、zh.UTF-8 など) を使用します。
Trusted Extensions を &10Update3; または Solaris 10 8/07 リリースから、Solaris 10 10/08、Solaris 10 5/09、または Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードするとき、Trusted Extensions の prodreg エントリは削除されません。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: Trusted Extensions を最新のリリースにアップグレードしたあとで、次のように手動で prodreg エントリを削除してください。
# prodreg unregister -f -r -u "Solaris Trusted Extensions" -i 1 |
Oracle Solaris のアップグレード中、削除されるパッチを確認するために「Detailed Analysis」を選択するとパッチがパネルに表示されますが、このパネルはスクロールできません。削除されるパッチの完全なリストは表示できません。
回避方法: 次のように、 analyze_patches スクリプトを手動で実行します。
# cd <cdrom>/Solaris_10/Misc # ./analyze_patches -R rootdir -N netdir -D databasedir |
コマンドのオプションは次のとおりです。
rootdir は、インストールされたシステムのルートです。デフォルトのルートディレクトリは / です。
netdir は、インストールする OS イメージのルートへのパスです。また、Solaris_10_606 ディレクトリを含むディレクトリへのパスでもあります。デフォルトのパスは /cdrom/cdrom0 です。NFS マウントポイントから patch_analyzer を実行している場合は、このオプションを使用する必要があります。
OS イメージ内の /Misc ディレクトリ以外のディレクトリからスクリプトを呼び出す場合、プログラムはパッチ解析に使用するデータベースを見つけることができません。-D オプションを使用して、データベースへのパスを指定してください。このデータベースは OS イメージの Solaris_10_606/Misc/database ディレクトリにありますが、これが見つからないとスクリプトは正しく動作しません。
Oracle Solaris シリアルインストールの間、システムにはキーボードが接続されていませんが、キー配列の選択を求めるプロンプトが表示されます。
回避方法: キー配列を選択します。キーボードを接続したときに、必要に応じて kbd コマンドを -s オプションとともに使用すれば、キー配列を変更できます。
システムに Linux がインストールされている場合、別のパーティションに Oracle Solaris OS をインストールすると、Linux パーティションは GRUB メニューに表示されません。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: GRUB メニューの menu.lst ファイルを編集して、Linux を GRUB メニューに追加します。次の手順を実行します。
Oracle Solaris OS をブートします。
/boot/grub/menu.lst にある menu.lst ファイルを編集します。詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。
x86 ベースのシステムに Solaris 10 10/09 OS をインストールすると、次のエラーメッセージが表示されます。
/sbin/dhcpinfo: primary interface requested but no primary interface is set |
このエラーはインストールには影響がなく、インストールは成功します。
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。
カスタム JumpStart インストール方式を使用して x86 システムに Oracle Solaris OS をインストールする場合は、スライス 2 をオーバーラップスライスとして明示的に構成すると、エラーが発生します。インストールの完了後に、システムが正常にリブートされません。次のエラーメッセージが表示されます。
Cannot find Solaris partition |
オーバーラップスライス 2 (c0t0d0s2 など) は、シリンダ 0 ではなくシリンダ 1 から始まるように設定されるので、この失敗が発生します。
回避方法: カスタム JumpStart プロファイルで、スライス 2 をオーバーラップスライスとして構成する filesys キーワードエントリを削除します。たとえば、次のようなキーワードエントリを削除します。
filesys c0t0d0s2 all overlap |
エントリを削除したあと、カスタム JumpStart インストールを実行します。
Solaris 10 10/09 リリース以降のアップグレードに関する最新のサポート情報については、「Oracle Solaris リリースのアップグレードサポートの変更」を参照してください。
ここでは、アップグレードに関するバグ情報について説明します。これらのバグには、Oracle Solaris 10 OS へのアップグレード中に発生するものもあれば、アップグレードの完了後に発生するものもあります。
システムを Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードしたあとで、shutdown コマンドによってシステムがハングアップすることがある。ハングアップは、svc.startd デーモンがシステムサービスを停止している間に発生します。
/var/log/webconsole/console/console_debug_log にある Sun Java Web Console のデバッグログファイルに、Web コンソールサービスが反復、開始、および停止しているかどうかが表示されます。
回避方法: 次のコマンドを入力します。
/usr/share/webconsole/private/bin/wcremove -i console svcadm clear system/webconsole:console smcwebserver start |
wcremove コマンドによって、その特定のコンソール用に作成されたサーバーのドメインインスタンスが削除されます。コンソールが再起動されると、新しいドメインインスタンスが作成されます。
実行状態にない非大域ゾーンで lucreate および lumake コマンドを使用すると、それらのコマンドが正常に実行されないことがあります。元の非大域ゾーンの内容とコピーの内容が異なっていることがあります。zlogin コマンドを使用してゾーンのコンソールにログインできないことがあります。zlogin コマンドの使用時に、次のエラーメッセージが表示されます。
zlogin: makeutx failed |
lucreate および lumake コマンドの診断出力にはエラーは一切表示されません。
回避方法: lucreate および lumake コマンドを使用する前に、すべての非大域ゾーンが実行状態にあることを確認してください。
Oracle Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Solaris 10 10/09 リリースへのアップグレードを実行すると、アップグレードが失敗します。インストールイメージの圧縮ファイルは、7za ユーティリティーを使って解凍するようになりました。Solaris 8 および 9 リリースには、SUNWp7zip パッケージが含まれていません。その結果、Oracle Solaris Live Upgrade が失敗します。
回避方法: Oracle Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Solaris 10 10/09 リリースにシステムをアップグレードする場合は、「Oracle Solaris Live Upgrade の制限」に記載されている手順を実行します。
/opt ディレクトリにゾーンがインストールされていると、ゾーンを持つ容量再割り当て (DSR) のアップグレードが失敗します。DSR アーカイブの復元中にアップグレードが失敗することがあります。場合によっては、アップグレードが成功することもありますが、システムをリブートすることはできません。
回避方法: アップグレードの前に、ルートファイルシステムの使用率が 100% でないことを確認します。必要に応じて、アップグレードの前にファイルをいくつか削除して、ルートスライスの使用率が 90% 未満になるようにします。
Trusted Extensions を &10Update3; または Solaris 10 8/07 から、Solaris 10 10/08、Solaris 10 5/09、または Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードすると、ローカライズされた不要な Solaris Trusted Extensions パッケージがシステムにインストールされます。このバグが発生するのは、Solaris 10 11/06 および Solaris 10 8/07 リリースの Solaris Trusted Extensions インストーラがローカライズされたパッケージをデフォルトでインストールするためです。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: Trusted Extensions を最新リリースにアップグレードする前に、次のローカライズされた Trusted Extensions パッケージを削除します。
SUNWjdtts |
SUNWkdtts |
SUNWjmgts |
SUNWkmgts |
SUNWjtsman |
SUNWktsu |
SUNWjtsu |
SUNWodtts |
SUNWtgnome-l10n-doc-ja |
SUNWtgnome-l10n-ui-ko |
SUNWtgnome-l10n-ui-it |
SUNWtgnome-l10n-ui-zhHK |
SUNWtgnome-l10n-ui-sv |
SUNWtgnome-l10n-ui-es |
SUNWtgnome-l10n-doc-ko |
SUNWtgnome-l10n-ui-ptBR |
SUNWtgnome-l10n-ui-ja |
SUNWtgnome-l10n-ui-zhTW |
SUNWtgnome-l10n-ui-zhCN |
SUNWtgnome-l10n-ui-fr |
SUNWtgnome-l10n-ui-de |
SUNWtgnome-l10n-ui-ru |
このバグは、Solaris 10 Hardware 2 (HW2) リリースから最新の Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードする際に発生します。
Solaris 10 HW2 リリースでは、NIS、NIS+、FILES、LDAP などの任意のネームサービスに対して name_service.xml ファイルは次のようになっています。
# ls -l name_service.xml lrwxrwxrwx 1 root root 10 Apr 10 16:26 name_service.xml -> ns_files.xml |
ネームサービスが NIS の場合、name_service.xml ファイルは ns_files.xml にリンクしています。ただし、ns_files.xml ファイルの内容は ns_nis.xml の内容と同じです。
# cat /etc/release Solaris 10 3/05 HW2 s10s_hw2wos_05 SPARC Copyright 2005 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Use is subject to license terms. Assembled 26 September 2005 # cd /var/svc/profile # ls -l name_service.xml ns_files.xml ns_nis.xml lrwxrwxrwx 1 root other 12 May 21 04:06 name_service.xml -> ns_files.xml -r--r--r-- 1 root sys 779 May 21 04:25 ns_files.xml -r--r--r-- 1 root sys 779 Jan 21 2005 ns_nis.xml # # diff ns_files.xml ns_nis.xml # diff name_service.xml ns_nis.xml |
上記の出力で、ns_nis.xml ファイルと ns_files.xml ファイルは同じになっています。つまり、name_service.xml ファイルのシンボリックリンクが、間違ったネームサービスファイルを指しています。name_service.xml ファイルは ns_files.xml にリンクしています。代わりに、name_service.xml ファイルは ns_nis.xml にリンクするべきです。
CR 6411084 に対する修正は SUNWcsr インストールまたはインストール後スクリプトで行いますが、修正によって正しいリンクが作成されるのは、name_service.xml がリンクファイルでない場合のみです。Solaris 10 Hardware 2 リリースのように、name_service.xml がすでにシンボリックリンクファイルになっている場合、CR 6411084 に対する修正は機能しません。
Solaris 10 Hardware 2 から最新の Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードしたあとで、次のメッセージがコンソールに表示されるか、メッセージファイルに記録されます。
Oct 23 12:18:45 vt2000a automount[301]: [ID 366266 daemon.error] can't read nis map auto_master: can't communicate with ypbind - retrying |
また、/network/nis/client:default サービスがオフラインになります。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
回避方法 1: アップグレードの前に、/var/svc/profile/name_service.xml ファイルを削除します。
回避方法 2: アップグレード後に、ネームサービスに応じた正しい ns_<xxx>.xml ファイルに /var/svc/profile/name_service.xml をリンクします。
インストールされているのに、ブートされていないまたは準備ができていない非大域ゾーンによって、システムは正しくアップグレードされなくなります。エラーメッセージは表示されません。
回避方法: そういったゾーンが見つかった場合は、アップグレードを開始する前に、ゾーンの準備を整えてから停止する必要があります。次に例を示します。
global# zoneadm -z myzone ready ; zoneadm -z myzone halt |
非大域ゾーンを持つ Solaris 10 3/05 または Solaris 10 1/06 システムを Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードすると、ローカルファイルシステムをマウントする SMF サービスが非大域ゾーンで失敗する場合があります。その結果、非大域ゾーン内のその他のサービスが起動に失敗することがあります。
非大域ゾーンを持つ Oracle Solaris 10 システムを Solaris 10 10/09 リリースにアップグレードしたあとで、サービスが保守状態になる場合があります。次に例を示します。
# zlogin myzone svcs -x svc:/system/filesystem/local:default (local file system mounts) State: maintenance since Wed May 24 13:18:06 2006 Reason: Start method exited with $SMF_EXIT_ERR_FATAL. See: http://sun.com/msg/SMF-8000-KS See: /var/svc/log/system-filesystem-local:default.log Impact: 18 dependent services are not running. (Use -v for list.) |
回避方法:
大域ゾーンから非大域ゾーンをリブートします。次に例を示します。
global# zoneadm -z myzone reboot |
この Oracle Solaris リリースの Solaris ボリュームマネージャーでは、デバイス ID が新しい形式で表示されます。Solaris 9 9/04 OS では、ディスクセットでのデバイス ID サポートが導入されましたが、この新しい形式は認識されません。Solaris 9 9/04 リリースから Oracle Solaris 10 OS にアップグレードするとき、既存のディスクセットアップに関連付けられたデバイス ID は、Solaris ボリュームマネージャーの構成で更新されません。Solaris 9 9/04 OS に戻す必要がある場合、アップグレード後にディスクセットに加えた構成の変更は、Solaris 9 9/04 OS で使用できないことがあります。詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の第 25 章「Solaris ボリュームマネージャのトラブルシューティング (作業)」を参照してください。
Oracle Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Oracle Solaris 10 OS にアップグレードするとき、古いアンインストールプログラムは削除されません。このような以前のリリースのアンインストールプログラムは、システムの /var/sadm/prod ディレクトリに残ります。
次に示す古いアンインストーラは削除されません。
uninstall_Alternate_Pathing_2_3_1.class uninstall_CDRW_1_1.class o uninstall_CDRW_1_0.class uninstall_Bonus_Localization_-_Catalan_CDE_Desktop.class uninstall_Bonus_Localization_-_Polish_CDE_Desktop.class uninstall_Bonus_Localizations_-_Russian_CDE_Desktop.class uninstall_Capacity_on_Demand_1_0.class uninstall_Java3D_1_3_1.class uninstall_Java3D_1_3.class uninstall_Java3D_1_2_1_04.class uninstall_Java3D_1_2_1_03.class uninstall_Lights_Out_Management_2_0.class uninstall_Man_Page_Supplement.class uninstall_OpenGL_1_3.class uninstall_OpenGL_1_2_3.class uninstall_Netra_ct_Platform_1_0.class uninstall_Netra_t11xx_Alarms_2_0.class uninstall_Netscape_6_2_3.class uninstall_Netscape_6_2_1_Beta.class uninstall_PC_launcher_1_0_2.class uninstall_PC_launcher_1_0_1_PCfileviewer_1_0_1.class uninstall_RSC_2_2_2.class uninstall_RSC_2_2_1.class uninstall_RSC_2_2.class uninstall_ShowMeTV_1_3.class uninstall_Solaris_9_French_Localization.class uninstall_Solaris_9_German_Localization.class uninstall_Solaris_9_Hong_Kong_Traditional_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Italian_Localization.class uninstall_Solaris_9_Japanese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Korean_Localization.class uninstall_Solaris_9_Simplified_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_9_Spanish_Localization.class uninstall_Solaris_9_Swedish_Localization.class uninstall_Solaris_9_Traditional_Chinese_Localization.class uninstall_Solaris_On_Sun_Hardware_Documentation.class uninstall_Sun_Hardware_AnswerBook.class uninstall_SunATM_5_0.class uninstall_SunATM_5_1.class uninstall_SunFDDI_PCI_3_0.class uninstall_SunFDDI_SBus_7_0.class uninstall_Sun_Fire_880_FC-AL_Backplane_Firmware_1_0.class uninstall_Sun_Fire_B10n_Load_Balancing_Blade_1_1.class uninstall_SunForum_3_1.class uninstall_SunForum_3_2.class uninstall_SunHSI_PCI_3_0.class uninstall_SunHSI_SBus_3_0.class uninstall_SunScreen_3_2.class uninstall_SunVTS_5_1_PS6.class uninstall_SunVTS_5_1_PS5.class uninstall_SunVTS_5_1_PS4.class uninstall_SunVTS_5_1_PS3.class uninstall_SunVTS_5_1_PS2.class uninstall_SunVTS_5_1_PS1.class uninstall_SunVTS_5_0.class uninstall_System_Management_Services_1_4.class uninstall_System_Management_Services_1_3.class uninstall_System_Management_Services_1_2.class uninstall_System_Service_Processor_3_5.class uninstall_WBEM_DR_1_0.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_2.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_1.class uninstall_Web_Start_Wizards_SDK.class uninstall_XML_Libraries_2_4_12.class |
回避方法: システムをアップグレードしたあと、/var/sadm/prod ディレクトリにある古いアンインストーラを手動で削除してください。
Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。