自動登録はデフォルトで有効になっています。次に示すように、自動登録では、x86 または SPARC のインストールもしくはアップグレードの実行時、またはその前後にユーザーが指定するサポート資格情報とプロキシ情報を使用します。
ネットワークインストールや Solaris JumpStart アップグレードなど、非対話式のインストールやアップグレードの前に、新しい auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルに追加できます。このキーワードおよび関連キーワードを使用して、自動登録のサポート資格情報とプロキシ情報を指定できます。または、これらのキーワードを使用して、匿名の登録を設定できます。このキーワードを使用して自動登録を無効にし、サービスタグデータがオラクルに送信されないようにすることもできます。auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルに追加しない場合は、インストールまたはアップグレードの実行時に、資格情報の指定もしくは匿名での登録を求められます。sysidcfg ファイルで auto_reg キーワードを使用する手順については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「auto_reg キーワード」を参照してください。また、sysidcfg(4) マニュアルページも参照してください。
対話式のインストールまたはアップグレードの実行時に、サポート資格情報を指定するように、または匿名で登録するように求められます。必要に応じて、プロキシ情報も指定するように求められます。対話式インストールの詳細については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (基本編)』を参照してください。
Live Upgrade の間にサポート資格情報とプロキシ情報を指定する、または匿名で登録するときは、新しい Live Upgrade コマンドオプションを使用します。まず、登録情報とプロキシ情報を含む構成ファイルを作成します。その後、次に示すように、luupgrade コマンドでこのファイルをポイントします。
luupgrade -u -k /<path>/<filename> |
この -k オプションを使用しない場合、Live Upgrade は失敗します。
詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』を参照してください。
Oracle Solaris 10 9/10 リリース以降に基づく Solaris Flash アーカイブを使用している場合、自動登録はデフォルトで有効になります。自動登録の資格情報とプロキシ情報を指定する方法は、アーカイブで使われているインストールまたはアップグレードの方法によって異なります。詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』の「自動登録は Solaris フラッシュアーカイブにどのような影響を与えますか。」を参照してください。
インストール後に、権限が付与されたシステム管理者は、regadm コマンド行ユーティリティーを使用して、自動登録の管理およびサービスタグインベントリの管理ができます。regadm コマンドを使用して、次の作業を実行できます。
自動登録機能を管理する SMF サービスの管理
現在の自動登録構成の表示
自動登録プロパティーの構成
自動登録プロパティーの消去
名前付き資格情報の指定による My Oracle Support での認証
インストールプロセスから独立した、新製品の登録
これらの作業はすべて、インストールまたはアップグレードの実行とは別に、regadm コマンドを使用して実行できます。詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 17 章「Oracle Solaris 自動登録コマンド regadm の操作 (手順)」を参照してください。