このマニュアルでは、CD または DVD メディアを使用して Solaris オペレーティングシステム (Solaris OS) をネットワークに接続されていないシステムにインストールする方法について説明します。UFS ベースのファイルシステムまたは ZFS ベースのルートプールのどちらかをインストールできます。
この章では、UFS ルート (/) ファイルシステムのインストールの計画、および ZFS ルートプールの計画の一部について説明します。
ZFS ルートプールのインストールの計画に関する詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の第 6 章「ZFS ルートファイルシステムのインストール (計画)」を参照してください。
ZFS ルートプールをインストールする場合は、第 3 章Solaris 対話式テキストインストーラによる ZFS ルートプールのインストール (計画と作業)を参照してください。
この章では、インストールを正常に完了するための準備について説明します。この章に含まれる節は次のとおりです。それに続く章では、SPARC システムおよび x86 システムでの各インストール手順について説明します。
この節では、Solaris OS をインストールするためのシステム要件について説明します。ディスク容量を計画するための一般的なガイドラインについても説明します。
この節には、システムのインストールに必要な情報の収集に役立つチェックリストが含まれています。
このマニュアルでは「スライス」という用語を使用しますが、一部の Solaris のマニュアルとプログラムでは、スライスのことを「パーティション」と呼んでいる場合があります。混乱を避けるために、このマニュアルでは、fdisk パーティション (x86 版 Solaris でのみサポート) と、スライスやパーティションと呼ばれる Solaris の fdisk パーティションを区別しています。
次の表に、Solaris OS をインストールするための基本的なシステム要件の一覧を示します。
表 1–1 メモリー、スワップ、およびプロセッサの推奨事項
要件 |
サイズ |
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インストールやアップグレードに必要なメモリー |
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スワップ領域 |
注 – スワップ領域のカスタマイズが必要になる場合もあります。スワップ領域は、システムのハードディスクのサイズに基づいて決まります。 |
プロセッサ要件 |
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Solaris 10 Operating System DVD または Solaris 10 SOFTWARE - 1 CD に入っている Solaris インストールプログラムは、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で、あるいは対話式テキストインストーラとしてデスクトップセッションまたはコンソールセッションで、実行できます。x86 システムの場合、Solaris インストールプログラムに Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) が含まれています。
GUI - Solaris インストール GUI には、ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、アイコン画像などがあり、これらを使ってインストールプログラムを操作できます。GUI には、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブ、またはネットワーク接続、およびビデオアダプタ、キーボード、モニター、十分なメモリーが必要です。これらのメモリー要件の詳細は、表 1–2 を参照してください。
テキストインストーラ - Solaris の対話式テキストインストーラを使用すると、端末またはコンソールウィンドウに情報を入力してインストールプログラムを操作できます。テキストインストーラは、ウィンドウ表示環境のデスクトップセッションか、コンソールセッションで実行できます。テキストインストーラには、ローカルまたはリモートの DVD-ROM ドライブか CD-ROM ドライブ、またはネットワーク接続、およびキーボードとモニターが必要です。Solaris インストールテキストインストーラを tip コマンドで実行できます。詳細は、tip(1)のマニュアルページを参照してください。
ソフトウェアをインストールするときに、GUI を使用する方法、ウィンドウ表示環境を使用する方法、またはウィンドウ表示環境を使用しない方法を選択できます。十分なメモリーがある場合は、デフォルトで GUI が表示されます。GUI を表示できるだけの十分なメモリーがない場合は、デフォルトでその他の環境が表示されます。ブートオプション nowin または text を使用すると、デフォルト動作を変更できます。ただし、システムのメモリー量や遠隔インストールに関して制限されます。また、ビデオアダプタが検出されない場合、Solaris インストールプログラムは自動的にコンソールベースの環境で表示されます。表 1–2 に、これらの環境と、その表示に必要なメモリー要件を示します。
表 1–2 表示オプションとメモリー要件
メモリー |
インストールの種類 |
説明 |
---|---|---|
256-767M バイト |
テキストベース |
画像は含まれませんが、ウィンドウとほかのウィンドウを開く機能が提供されます。 text ブートオプションを使用している場合でシステムに十分なメモリーがあるときは、ウィンドウ表示環境でインストールされます。tip ラインを介してリモートでインストールする場合や、nowin ブートオプションを使用してインストールする場合は、コンソールベースのインストールに限定されます。 |
768M バイト以上 |
GUI ベース |
ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、およびアイコン画像が提供されます。 |
選択を入力するか、プロンプトに特別なコマンドを入力することで、インストールに使用するインストーラを指定することもできます。手順については、第 2 章Solaris インストールプログラムによる UFS ファイルシステムのインストール (作業)を参照してください。
ディスク容量の計画のたて方は、ユーザーによって異なります。必要に応じて、次の条件に基づいて割り当てる容量を考慮に入れてください。
表 1–3 ディスク容量とスワップ領域に関する一般的な計画
容量割り当ての条件 |
説明 |
---|---|
UFS ファイルシステム |
ファイルシステムを割り当てる場合には、将来の Solaris バージョンにアップグレードするときのために、現在必要な容量よりも 30% 多く割り当ててください。 デフォルトでは、ルート(/) とスワップ領域 (/swap) だけが作成されます。OS サービスのためにディスク容量が割り当てられたときは、/export ディレクトリも作成されます。Solaris のメジャーリリースにアップグレードする場合は、システムのスライスを切り直すか、インストール時に必要な容量の 2 倍を割り当てる必要があります。Solaris Update にアップグレードする場合は、将来のアップグレードに備えて余分のディスク容量を追加しておけば、システムのスライスを切り直す手間を軽減できます。Solaris Update リリースにアップグレードするたびに、直前のリリースに比べておよそ 10% のディスク容量が追加で必要になります。ファイルシステムごとに 30% のディスク容量を追加しておくと、Solaris Update を数回追加できます。 注 – Solaris のこれまでのリリースでは、1T バイトより大きいサイズのディスクに Solaris OS をインストールしてブートすることはできませんでした。Solaris 10 10/09 リリース以降では、最大 2T バイトのサイズのディスクに Solaris OS をインストールしてブートできます。 Solaris 10 10/09 リリース以降では、どのようなサイズのディスクでも VTOC ラベルを使用できますが、VTOC によるアドレス割り当てが可能な空間は 2T バイトに制限されています。この機能により、2T バイトより大きなディスクをブートドライブとして使用できますが、ラベルから使用できる空間は 2T バイトに制限されます。 この機能は、64 ビットカーネルを実行しているシステムでのみ使用できます。x86 ベースのシステムには、最低 1G バイトのメモリが必要です。 詳細は、『System Administration Guide: Devices and File Systems』の「Two-Terabyte Disk Support for Installing and Booting the Solaris OS」を参照してください。 |
UFS ファイルシステムの /var ファイルシステム |
クラッシュダンプ機能 savecore(1M) を使用する場合は、/var ファイルシステムの容量を物理メモリーの倍のサイズに設定します。 |
スワップ |
注 – ZFS ルートプールのスワップの割り当てについては、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「ZFS インストールのディスク容量要件」を参照してください。 UFS ファイルシステムの場合、次のような条件では、Solaris インストールプログラムはデフォルトのスワップ領域 (512M バイト) を割り当てます。
デフォルトでは、Solaris インストールプログラムは、利用可能な最初のディスクシリンダ (SPARC ベースのシステムでは通常シリンダ 0) でスワップが開始されるようにスワップ領域を割り当てます。この配置によって、デフォルトのディスクレイアウト時にはルート (/) ファイルシステムに最大の空間を割り当てることができ、アップグレード時にはルート (/) ファイルシステムを拡張できます。 将来スワップ領域を拡張することを考えている場合、次のいずれかの手順を実行してスワップスライスを配置することにより、別のディスクシリンダでスワップスライスを開始できます。
スワップ空間の概要については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 20 章「追加スワップ空間の構成 (手順)」を参照してください。 |
ホームディレクトリファイルシステムを提供するサーバー |
ホームディレクトリは、通常デフォルトで /export ファイルシステムにあります。 |
インストールする Solaris ソフトウェアグループ |
ソフトウェアグループはソフトウェアパッケージの集まりです。ディスク容量を計画する際には、選択したソフトウェアグループから個々のソフトウェアパッケージを個別に追加したり削除したりできることを覚えておいてください。ソフトウェアグループの詳細は、「ソフトウェアグループごとの推奨ディスク容量」を参照してください。 |
アップグレード |
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言語サポート |
中国語、日本語、韓国語などです。単一の言語をインストールする場合は、約 0.7G バイトのディスク容量をその言語用に追加して割り当ててください。すべての言語サポートをインストールする場合は、インストールするソフトウェアグループに応じて、最大で約 2.5G バイトのディスク容量を言語サポート用に追加して割り当てる必要があります。 |
印刷やメールのサポート |
容量を追加します。 |
追加ソフトウェアや Sun 以外のソフトウェア |
容量を追加します。 |
Solaris ソフトウェアグループは Solaris パッケージの集まりです。それぞれのソフトウェアグループには、異なる機能やハードウェアドライバのサポートが含まれています。
初期インストールの場合は、システムでどの機能を実行するかを考慮して、インストールするソフトウェアグループを選択します。
アップグレードの場合は、システムにインストールされているソフトウェアグループでアップグレードする必要があります。たとえば、システムにエンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループがインストールされている場合には、開発者システムサポートソフトウェアグループにアップグレードするオプションはありません。ただし、アップグレード中に、インストール済みのソフトウェアグループに属していないソフトウェアをシステムに追加することはできます。
Solaris ソフトウェアのインストール時には、選択した Solaris ソフトウェアグループに対してパッケージを追加したり、削除したりすることができます。パッケージの追加や削除を行う場合には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。
次の図は、ソフトウェアパッケージのグループを示しています。Reduced Networking サポートには、最小限の数のパッケージが含まれています。全体ディストリビューションと OEM サポートには、すべてのパッケージが含まれています。
表 1–4 に、Solaris ソフトウェアグループ、およびそれぞれのグループのインストールに推奨されるディスク容量の一覧を示します。
表 1–4 の推奨ディスク容量には、次の項目の容量も含まれています。
スワップ領域
パッチ
追加のソフトウェアパッケージ
各ソフトウェアグループに必要なディスク容量は、この表に一覧表示されている容量より少ない場合があります。
ディスク容量の計画方法の詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「ディスク容量とスワップ空間の割り当て」を参照してください。
ソフトウェアグループ |
説明 |
推奨ディスク容量 |
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全体ディストリビューションと OEM サポート |
全体ディストリビューションのパッケージに加え、追加のハードウェアドライバが含まれています。これには、インストール時にシステムに存在していないハードウェアのドライバも含まれます。 |
6.8G バイト |
全体ディストリビューション |
開発者システムサポートのパッケージに加え、サーバーに必要な追加のソフトウェアが含まれています。 |
6.7G バイト |
開発者システムサポート |
エンドユーザーシステムサポートのパッケージに加え、ソフトウェア開発用の追加のサポートが含まれています。ソフトウェア開発のサポートとして、ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、プログラミングツールなどが追加されています。ただし、コンパイラは含まれていません。 |
6.6G バイト |
エンドユーザーシステムサポート |
ネットワークに接続された Solaris システムと共通デスクトップ環境 (CDE) の起動と実行に必要な最小限のコードを提供するパッケージが含まれています。 |
5.3G バイト |
コアシステムサポート |
ネットワークに接続された Solaris システムの起動と実行に必要な最小限のコードを提供するパッケージが含まれています。 |
2.0G バイト |
限定ネットワークシステムサポート |
ネットワークサービスのサポートが限定された Solaris システムを起動および実行するために必要な最小限のコードを提供するパッケージが含まれています。Reduced Networking サポートは、テキストベースのマルチユーザーコンソールと、システム管理ユーティリティーを提供します。このソフトウェアグループを使用すると、システムでネットワークインタフェースを認識できますが、ネットワークサービスがアクティブになることはありません。 |
2.0G バイト |
Solaris OS のインストールに必要な情報を収集する際に、次のチェックリストを使用します。ただし、チェックリストに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。
このチェックリストは、初期インストールを行う場合のみ使用してください。システムのアップグレードを行う場合は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「アップグレード用のチェックリスト」を参照してください。
システムに非大域ゾーンが含まれている場合は、アップグレードプログラムまたはパッチを追加するプログラムとして、Solaris Live Upgrade を推奨します。ほかのアップグレードプログラムでは、膨大なアップグレード時間が必要となる場合があります。これは、アップグレードの実行に要する時間が、インストールされている非大域ゾーンの数に比例して増加するからです。
Solaris Live Upgrade を使ったアップグレード方法については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』のパート I「Solaris Live Upgrade によるアップグレード」を参照してください。
インストールに必要な情報 |
説明/例 |
答 — アスタリスク (*) はデフォルトを示します |
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ネットワーク接続 |
このシステムはネットワークに接続されていますか。 |
接続されている/接続されていない* |
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自動登録の資格情報とプロキシ情報 |
オラクルの自動登録のサポート資格情報とプロキシ情報を指定しますか。 Oracle Solaris 自動登録は、Oracle Solaris 10 9/10 リリースの新機能です。システムをインストールまたはアップグレードすると、システムの構成データは、既存のサービスタグ技術によってリブート時に自動的にオラクル製品登録システムに伝達されます。システムに関するこのサービスタグデータは、オラクルのカスタマ向けサポートとサービスの向上などに役立てられます。サービスタグについては、http://wikis.sun.com/display/ServiceTag/Sun+Service+Tag+FAQ を参照してください。 この同じ構成データを使用して、システムの独自のインベントリを作成および管理することができます。下の登録オプションのいずれかを使ってサポート資格情報に登録することで、システムおよび システムにインストールされているソフトウェア製品のサービスタグを記録および追跡して、 システムのインベントリを簡単に作成できます。登録されている製品を追跡する手順については、http://wikis.sun.com/display/SunInventory/Sun+Inventory を参照してください。 インストールまたはアップグレードの前に、auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルに追加して、次に示すように、自動登録設定を構成することができます。
手順については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「auto_reg キーワード」を参照してください。 sysidcfg ファイルに auto_reg キーワードを事前に設定しない場合は、対話式のインストールまたはアップグレードの実行時に、サポート資格情報を指定するか、匿名で登録するように求められます。サポート資格情報を指定しない場合、システムは匿名のシステムとして登録されます。また、必要に応じて、プロキシ情報も指定するように求められます。 または、リブートする前に、インストールまたはアップグレードの最後で自動登録を無効にすることもできます。このガイドのインストール手順の一部として含まれている、無効にするための手順を参照してください。 |
My Oracle Support (または Sun Online Support) のユーザー名とパスワード プロキシサーバーのホスト名とポート番号 HTTP プロキシのユーザー名とパスワード |
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ネットワークセキュリティー |
Solaris 10 11/06 以降のリリースでは、初期インストール時にネットワークセキュリティー設定を変更することができ、Secure Shell を除くすべてのネットワークサービスを無効にしたり、応答する要求をローカル要求だけに制限したりすることができます。このセキュリティーオプションを使用できるのは初期インストールのときだけで、アップグレード時には使用できません。アップグレードでは、以前に設定したサービスが保持されます。ただし netservices コマンドを使用すれば、必要に応じてアップグレード後にネットワークサービスを制限することができます。 インストール時に、制限されたネットワークセキュリティーを選択できます。または、以前の Solaris リリースの場合のように、より多くのサービスのセットを有効にできます。インストール後に任意のサービスを個別に使用可能にできるため、制限付きネットワークセキュリティーを選択しても問題ありません。これらのオプションについての詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「ネットワークセキュリティーの計画」を参照してください。 ネットワークサービスは、netservices open コマンドを使用するか、SMF コマンドを使用して個別にサービスを有効にする方法で、インストール後に有効にすることができます。詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール後のセキュリティー設定の修正」を参照してください。 |
制限されたネットワークセキュリティー/オープンネットワークセキュリティー |
||
DHCP |
このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。 DHCP はインストールに必要なネットワークパラメータを提供します。 |
はい/いいえ* |
||
DHCP を使用しない場合は、ネットワークアドレスをメモします。 |
IP アドレス |
DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 例: 172.31.255.255 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
| ||
サブネット |
DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 例: 255.255.255.0 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
| |||
IPv6 |
このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 IPv6 は TCP/IP インターネットプロトコルの 1 つで、より強固なセキュリティーを追加し、インターネットアドレスを増やすことで、IP アドレスの指定を容易にします。 |
はい/いいえ* |
||
ホスト名 |
このシステムのホスト名。 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
| |||
Kerberos |
このマシンに Kerberos セキュリティーを構成しますか。 「はい」の場合は、次の情報を収集します。 |
はい/いいえ* |
||
デフォルトのレルム: | ||||
管理サーバー: | ||||
一次 KDC: | ||||
Kerberos サービスは、ネットワーク経由でのセキュリティー保護されたトランザクションを提供するクライアントサーバーアーキテクチャーです。 | ||||
システムでネームサービスを使用する場合は、次の情報を指定します。 |
ネームサービス |
このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。
ネームサービスの情報は 1 か所に保管されているので、ユーザー、マシン、およびアプリケーションはネットワーク上で相互に通信できます。たとえば、ホスト名とアドレスまたはユーザー名とパスワードなどの情報が保管されています。 |
NIS+/NIS/DNS/ LDAP/使用しない |
|
ドメイン名 |
システムが属するドメインの名前を指定します。 インストール時に、デフォルトの NFSv4 ドメイン名を選択できます。あるいは、カスタムの NFSv4 ドメイン名を指定することもできます。 稼働中のシステムのドメイン名を確認する方法については、『Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』の「NFS version 4 のドメインを確認する」を参照してください。 ドメイン名を指定する方法についての詳細は、 『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「インストール時に設定可能な NFSv4 ドメイン名」を参照してください。sysidcfg ファイル内に NFSv4 ドメイン名を事前に設定する場合は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「nfs4_domain キーワード」を参照してください。 | |||
NIS+ および NIS |
ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 |
指定/検索* |
||
サーバーのホスト名: | ||||
| ||||
サーバーの IP アドレス: | ||||
ネットワーク情報サービス (NIS) は、マシン名やアドレスなどのさまざまなネットワーク情報を 1 つの場所で管理することによって、ネットワーク管理を容易にするためのサービスです。 | ||||
DNS |
DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 | |||
サーバーの IP アドレス: | ||||
サーバーの IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。
| ||||
DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 | ||||
検索するドメインのリスト: | ||||
ドメインネームシステム (DNS) は、インターネットが TCP/IP ネットワーク用に提供するネームサービスです。DNS は、ホスト名から IP アドレスに変換するサービスを提供します。数値表現の IP アドレスの代わりにマシン名を使用するので、通信が簡単になります。また、メール管理用のデータベースとしての働きもします。 | ||||
LDAP |
LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 | |||
プロファイル名: | ||||
プロファイルサーバーのホスト名: | ||||
LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 | ||||
プロキシバインドの識別名: | ||||
プロキシバインドのパスワード: | ||||
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、TCP/IP を使って動作するディレクトリを更新したり検索したりするときに使用される、比較的単純なプロトコルです。 | ||||
デフォルトルート |
デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それとも Solaris インストールプログラムに IP アドレスの検索を任せますか。 デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 次のうちから選択できます。
|
検出*/指定/なし |
||
タイムゾーン |
デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 |
地域* GMT との時差 時間帯ファイル |
||
ルートパスワード |
システムのルートパスワードを指定します。 | |||
キーボード |
キーボードが自己識別型である場合は、インストール時にキーボードの言語および配列が自動的に設定されます。キーボードが自己識別型でない場合は、インストール時にサポートされているキー配列の一覧から選択できます。 PS/2 キーボードは自己識別型ではありません。インストール時にキー配列を選択するように求められます。 SPARC のみ – 以前は、自己識別型でないキーボードはすべて、インストール時に必ず米国英語 (U.S. English) キー配列に設定されていました。 詳細は、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「keyboard キーワード」を参照してください。 | |||
ロケール |
どの地域のサポートをインストールしますか。 | |||
SPARC: 電源管理 (電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) |
電源管理システムを使用しますか。 注 – システムに Energy Star バージョン 3 以降がある場合、この情報の入力は求められません。 |
はい*/いいえ |
||
自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し |
ソフトウェアをインストールした後に自動的にリブートしますか。 ソフトウェアをインストールした後に CD/DVD を自動的に取り出しますか。 |
はい*/いいえ はい*/いいえ |
||
デフォルトインストールまたはカスタムインストール |
デフォルトのインストールを実行しますか、それともインストールをカスタマイズしますか。
注 – テキストインストーラでは、「デフォルトインストール」か「カスタムインストール」かの選択は表示されません。デフォルトインストールを実行するには、テキストインストーラに表示されるデフォルト値をそのまま使用します。カスタムインストールを実行するには、テキストインストーラの画面で値を編集します。 |
デフォルトインストール*/カスタムインストール |
||
ソフトウェアグループ |
どの Solaris ソフトウェアグループをインストールしますか。 |
全体ディストリビューションと OEM サポート 全体ディストリビューション* 開発者システムサポート エンドユーザーシステムサポート Core Reduced Networking サポート |
||
カスタムパッケージ選択 |
インストールする Solaris ソフトウェアグループに対してソフトウェアパッケージの追加や削除を行いますか。 注 – パッケージの追加や削除を行う場合には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。 | |||
ディスクの選択 |
Solaris ソフトウェアをどのディスクにインストールしますか。 例: c0t0d0 | |||
x86: fdisk によるパーティション分割 |
Solaris fdisk パーティションの作成、削除、または変更を行いますか。 ファイルシステムを配置するディスクには、Solaris fdisk パーティションが必要です。 システムに現在サービスパーティションがある場合、Solaris インストールプログラムはデフォルトでサービスパーティションを保存します。サービスパーティションを保存しない場合、fdisk パーティションをカスタマイズする必要があります。サービスパーティションの保持については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトで保存されるサービスパーティション」を参照してください。 | |||
fdisk パーティションのカスタマイズのためにディスクを選択しますか。 |
はい/いいえ* |
|||
fdisk パーティションをカスタマイズしますか。 |
はい/いいえ* |
|||
データの保存 |
Solaris ソフトウェアをインストールするために選択したディスク上の既存のデータを保存しますか。 |
はい/いいえ* |
||
ファイルシステムの自動配置 |
インストールプログラムに、ディスク上のファイルシステムを自動的に配置させますか。 「はい」の場合は、どのファイルシステムを自動配置しますか。 例: /、/opt、/var 「いいえ」の場合は、手作業でファイルシステムを配置する必要があります。 注 – Solaris インストール GUI は、デフォルトでファイルシステムを自動配置します。 |
はい*/いいえ |
||
リモートファイルシステムのマウント |
このシステムからほかのファイルシステムにあるソフトウェアにアクセスする必要がありますか。 必要な場合、リモートファイルシステムに関する次の情報を用意します。 |
はい/いいえ* |
||
サーバー: | ||||
IP アドレス: | ||||
リモートファイルシステム: | ||||
ローカルマウントポイント: | ||||
tip ラインを介してインストールを行う場合の指示 |
ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あるか確認します。詳細は、tip(1) のマニュアルページを参照してください。 tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細は、stty(1)のマニュアルページを参照してください。 | |||
Ethernet 接続の確認 |
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。 | |||
計画の章とほかの関連マニュアルの確認 |
|
Solaris OS をインストールするための、より詳細な要件と推奨事項については、次に挙げる『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の各節を参照してください。このマニュアルには、ファイルシステムの計画のガイドラインやアップグレードの計画など、システム要件と高度な計画についての情報が含まれています。
表 1–6 インストールに関する参照先
トピック |
参照 |
---|---|
新しいインストール機能 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の第 2 章「Solaris インストールの新機能」 |
ネットワークセキュリティーの計画 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「ネットワークセキュリティーの計画」 |
ディスク容量のガイドラインと推奨事項 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「ディスク容量とスワップ空間の割り当て」 |
Solaris OS をアップグレードするための追加の要件と推奨事項 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「アップグレード計画」 『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「アップグレード用のチェックリスト」 |
インストール時の x86 パーティションの操作に関する情報 |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「パーティション分割に関する推奨事項」 |
ZFS のインストール、GRUB ベースのブート、Solaris ゾーン区分技術、およびインストール時に作成可能な RAID-1 ボリュームに関する情報 | |
インストールプロセス全体のロードマップ |
『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』の「作業マップ: Solaris ソフトウェアのインストールまたはアップグレード」 |