Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)

auto_reg キーワード

自動化されたインストールまたはアップグレードの前に auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルで使用すると、自動登録のサポート資格を指定すること、匿名の登録を選択すること、または自動登録を無効にすることができます。これらのキーワードを使用して sysidcfg ファイルを設定しない場合、インストールまたはアップグレード時に、資格を入力するか、匿名で登録するかをたずねるプロンプトが表示されます。

次に、auto_reg キーワードの一般的な構文を示します。


auto_reg=[anon |none |noproxy |all |disable ] {
oracle_user=username
oracle_pw=oracle-password
http_proxy_host=hostname
http_proxy_port=port-number
http_proxy_user=proxy-username
htty_proxy_pw=proxy-password
}

このキーワードを使用するには、次の表で説明するように、最初に主な値として anonnone noproxyalldisable のいずれかを選択することで、基本的な登録の種類を指定します。次に、以下の追加キーワードを使用して、特定の My Oracle Support 資格情報を指定し、自動登録のプロキシ情報を指定します。

表 2–4 auto_reg キーワードと値

キーワード 

値 

auto_reg

auto_reg は 1 次キーワードです。このキーワードの値のうち、次のいずれかを使用して、使用したい自動登録の種類を指定します。

匿名の登録anon 値または none

anon 値または none 値を使用する場合、お客様のタービスタグは匿名で Oracle に登録されます。匿名の登録は、Oracle に送信される構成データに、顧客または個人の名前とリンクされません。インストール中に My Oracle Support 資格情報を指定した場合、これらの資格は無視され、登録は匿名のままになります。

  • sysidcfg ファイル内で、またはインストール中やアップグレード中にプロンプトが表示されたときにプロキシ情報も指定したい場合は、anon 値を使用します。

  • sysidcfg ファイルでプロキシ情報を指定しない場合は、none 値を使用します。インストールまたはアップグレード中にプロキシ情報を指定した場合、そのプロキシ情報は無視されます。

サポート資格を使用した登録noproxy 値または all

noproxy 値または all 値を使用する場合、サービスタグはシステムのインストールまたはアップグレード後にリブートしたときに、My Oracle Support 資格情報を使用して Oracle に登録されます。My Oracle Support 資格情報は、sysidcfg ファイル内で、またはインストール中やアップグレード中にプロンプトが表示されたときに指定する必要があります。

  • sysidcfg ファイル内で、またはインストール中やアップグレード中にプロンプトが表示されたときにプロキシ情報も指定したい場合は、all 値を使用します。

  • sysidcfg ファイルでプロキシ情報を指定しない場合は、noproxy 値を使用します。インストールまたはアップグレード中にプロキシ情報を指定した場合、そのプロキシ情報は無視されます。

自動登録の無効化disable

disable 値を使用すると、自動登録は無効になります。いったん無効にしたら、自動登録を再度有効にするには、regadm コマンドを使用する必要があります。詳細は、regadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

これらの値のそれぞれの例については、以降の節を参照してください。 

2 次キーワード: 

1 次キーワードの auto_reg 内で以下のキーワードと値を使用して、My Oracle Support 資格情報やプロキシ情報を指定します。

oracle_user

username – My Oracle Support ユーザー名を指定します。たとえば、oracle_user=myusername と指定します。

oracle_pw

oracle_password – My Oracle Support パスワードを、暗号化テキストではなく平文テキストで指定します。たとえば、oracle_pw= j32js94jrjsW と指定します。

http_proxy_host

hostname – プロキシのホスト名を指定します。たとえば、http_proxy_host=sss.com と指定します。

http_proxy_port

port_number – プロキシのポートを指定します。たとえば、http_proxy_port=8050 と指定します。

http_proxy_user

proxy_username – プロキシのユーザー名を指定します。たとえば、http_proxy_user=proxyusername と指定します。

htty_proxy_pw

proxy_password – プロキシのパスワードを暗号化テキストではなく平文テキストで指定します。たとえば、http_proxy_pw= sej47875WSjs と指定します。

この情報は sysidcfg(4) マニュアルページにも記載されています。