Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

新しいマシンへのマスターレプリカの移動

状況によっては、マスターレプリカを別のマシンに移動する必要がある場合があります。同じホスト名とポート番号を使用する必要がない場合は、dsconf change-repl-dest を使用して、リモートレプリカのホスト名とポート番号を変更します。詳細については、「レプリケーションアグリーメントの対象を変更する」を参照してください。

同じホスト名とポート番号を維持する必要がある場合は、既存のトポロジからマスターを削除してから、再度マスターをトポロジに追加する必要があります。

DSCC は影響を受けるレプリケーションアグリーメントをすべて管理しているので、DSCC を使用してこの作業を実行するほうがずっと簡単です。ただし、DSCC を使用する場合は、マスターが元々トポロジで持っていたのと同じレプリカ ID を指定することはできません。同じレプリカ ID を使用するには、次のようにコマンド行を使用してこの作業を実行する必要があります。

Procedure既存のレプリケーショントポロジからマスターを削除する

始める前に

マスターからのすべての変更がすでにレプリケートされていることを確認します。

  1. 可能であれば、バイナリコピーを使用してマスターをバックアップして、変更が失われないようにします。

  2. マスターレプリカをハブレプリカに降格させます。

    「レプリカの昇格と降格」を参照してください。

  3. ハブがほかのサーバーにレプリケートを開始するのを待ちます。

    ハブでトポロジのほかのサーバーに対するレプリケーションセッションが開かれると、ハブは RUV にとどまりますが、リフェラルでは使用されなくなります。

  4. ハブを停止します。

    「Directory Server インスタンスの起動、停止、および再起動」を参照してください。

  5. トポロジからハブを削除します。

    「レプリケートされたサフィックスの無効化」を参照してください。

Procedureマスターを既存のレプリケーショントポロジに追加する

  1. 同じレプリカ ID を使用して、マスターレプリカを追加します。

    「マスターレプリカ上でのレプリケーションの有効化」を参照してください。

  2. そのマスターからトポロジのほかのマスターにレプリケーションアグリーメントを再作成します。

  3. 新しいマスターを初期化します。

    1. マスターをバックアップできていた場合は、そのバックアップからマスターを初期化します。

    2. マシン障害が起きてマスターをバックアップできなかった場合は、トポロジの別のマスターからマスターを初期化します。