Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド

レプリケートされた設定のセキュリティー保護

レプリケーションを使用して Directory Server に接続する配備は、「セキュリティーの概要」で指定した規則に従います。この節では、レプリケートされた設定の例を示し、この設定で SSL の使用を有効にする方法を説明します。


注 –

レプリケートされた設定の計画、配備、セキュリティー保護の概要については、付録 D 「Identity Synchronization for Windows の同期ユーザーリストの定義と設定」を参照してください。


「レプリケートされた設定のセキュリティー保護」では、CA 証明書を必要とする設定コンポーネントをリストし、どこでどの証明書が必要かを識別します。

表 10–3 CA 証明書を必要とする MMR 設定コンポーネント

コンポーネント 

必要な CA 証明書 

Directory Server のレプリケートされた優先マスター 

Active Directory システム 

Directory Server のレプリケートされた副マスター 

Active Directory システム 

読み取り専用の Directory Server のハブ 

Directory Server のレプリケートされた優先マスター 

Directory Server のレプリケートされた副マスター 

ディレクトリサーバーコネクタ 

Directory Server のレプリケートされた優先マスター 

Directory Server のレプリケートされた副マスター 

Active Directory コネクタ

Active Directory システム 

レプリケートされた設定には、MMR 設定にインストールされた Identity Synchronization for Windows が表示されます。MMR 設定には、複数の Directory Server の読み取り専用ハブまたはコンシューマを備えた 2 つのレプリケートされた Directory Server のマスターがあります。各 Directory Server にはプラグインがあり、ディレクトリサーバーコネクタ、Active Directory システム、Active Directory コネクタはそれぞれ 1 つだけ存在します。

図 10–2 レプリケートされた設定

Identity Synchronization for Windows コンポーネントのレプリケートされた配備

Directory Server ソースが SSL 用に設定されている場合、レプリカ Directory Server が優先 Directory Server および副 Directory Server の両方の証明書を信頼する必要があります。これは、Directory Server ハブまたは読み取り専用レプリカとともにシステムにインストールするタイプ other のすべてのディレクトリサーバープラグインに該当します。


注 –

ディレクトリサーバープラグインはその関連付けられた Directory Server と同じ CA 証明書にアクセスできます。

上図は 2 つの Directory Server マスターの場合です。しかし、複数のマスターが含まれるように拡張できます。