Java Enterprise System 配布を手動でインストールした場合、つまり必要と思われるパッケージのみをインストールした場合は、インストーラを使用してクリーンインストールを実行します。
すべての Java ES プロセスを停止します。
設定段階で指定した install-path の下にあるすべてのものを削除します。
このパスの場所を見つけるには、次のように実行します。
# grep location /var/tmp/productregistery |
/var/tmp/productregistry ファイルと /var/opt/sun/install/productregistry ファイルを削除します。
これらの製品レジストリファイルには、Java ES 用にインストールされているパッケージと、それらがインストールされている場所についての記述が含まれています。
Directory Server Enterprise Edition RPM パッケージをアンインストールします。
次のように、インストールされているすべての Directory Server Enterprise Edition RPM パッケージを検索します。
# rpm -qa | grep 'sun-ldap-(shared|directory|proxy|console)' |
次のように、見つかったすべての RPM パッケージを削除します。
# rpm -e list-of-rpm-packages |
Java ES インストーラを使用して、パッケージを再度インストールします。
クリーンインストールを実行しても、まだインストーラを起動できない場合は、アクセス権の問題が発生している可能性があります。この問題は、通常は Linux で、デフォルトの umask 値が正しくないことによって発生します。この問題は、root などのユーザーとしてインストールしたあとに、Directory Server の通常の LDAP ユーザーを使用したときに発生します。Directory Server を LDAP ユーザーとして起動すると、umask 値が過度に制限されていることが原因でこのユーザーが root としてインストールしたファイルにアクセスできないために、エラーが発生します。
たとえば、次のような単純なスクリプトを使用して、アクセス権をリセットできます。
# cd /opt/sun # for i in `find . -perm 750` do chmod $i 755 $i done # for i in `find. -perm 640` do chmod $i 644 $i done # cd instance-directory # for i in `find . -perm 750` do chmod $i 755 $i done # for i in `find . -perm 640` do chmod $i 644 $i done |
Linux で Java ES 配布を使用して Directory Server Enterprise Edition インストールを実行することができず、問題をトラブルシューティングできない場合は、次のデータを収集します。このデータは、Sun サポートセンターが問題を解決する際に役立ちます。
インストールで使用した段階的な手順を確認します。
Directory Server のエラーログを取得します。
var/opt/install/logs ディレクトリにあるログファイルのコピーを送信します。
rpm -qalv コマンドの出力を取得します。
/var/opt/sun/install/productregistry ファイルのコピーを送信します。
ここでの説明だけでなく、『Sun Gathering Debug Data for Sun Java System Directory Server 5』の「To Collect Required Debug Data For Directory Server Installation Problems」も参照してください。