同期に関連するコネクタの現在の状態を確認するには、Identity Synchronization for Windows コンソールの「状態」パネルを使用するか、idsync printstat コマンドを使用するか、またはセントラル監査ログで確認します。
監査ログを使用するには、コネクタ状態を示す最後のメッセージを検索します。たとえば、次の監査ログエントリは、コネクタ CNN101 が READY 状態であることを示しています。
[2006/03/19 10:20:16.889 -0600] INFO 13 SysMgr_100 host1 "Connector [CNN101] is now in state "READY"." |
状態 |
定義 |
---|---|
UNINSTALLED |
コネクタはインストールされていません。 |
INSTALLED |
コネクタはインストールされていますが、設定されていません。 |
READY |
コネクタはインストールおよび設定されていますが、同期していません。 |
SYNCING |
コネクタはインストールおよび設定されていて、同期中です。 |
コネクタが UNINSTALLED 状態の場合は、コネクタをインストールする必要があります。
コネクタが長期間 INSTALLED 状態のままの場合は、実行されていないか、Message Queue と通信できない可能性があります。
コネクタがインストールされているマシンで、可能性のあるエラーを監査およびエラーログで確認します。たとえば、コネクタが Message Queue に接続できない場合は、そのエラーログに問題が報告されます。コネクタが Message Queue に接続できない場合は、「Message Queue コンポーネントのトラブルシューティング」で考えられる原因を確認してください。
監査ログ内の最新メッセージが古い場合は、コネクタが実行されていない可能性があります。コネクタの起動については、「ウォッチドッグプロセスとコアコンポーネントのトラブルシューティング」を参照してください。
コネクタに接続されたすべてのサブコンポーネントで同期が始まるまで、コネクタは READY 状態のままです。同期が開始されていない場合は、Identity Synchronization for Windows コンソールまたはコマンド行ユーティリティーを使用して開始します。
同期を開始してもコネクタが SYNCING 状態にならない場合は、サブコンポーネントのいずれかに問題がある可能性があります。詳細については、「コネクタサブコンポーネントのトラブルシューティング」を参照してください。
すべてのコネクタが SYNCING 状態になっていても、変更が同期されていない場合は、同期設定が正しいことを確認します。
Identity Synchronization for Windows コンソールを使用して、変更と作成が正しい方向、たとえば Windows から Directory Server に同期されることを確認します。また、変更される属性が同期された属性であることを確認します。作成されたユーザーエントリが同期されていない場合は、Identity Synchronization for Windows コンソールでユーザー作成フローが有効になっているか確認します。
パスワードは常に同期されます。
引き続き問題が発生する場合は、ソースコネクタがユーザーに対する変更を検出するかどうかを確認します。ユーザーが追加または変更したディレクトリソースのコネクタが変更を検出するかどうかを確認するには、セントラル監査ログを使用します。また、ターゲットコネクタが変更を処理するかどうかも確認します。