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Sun Java Enterprise System 2004Q2 インストールガイド |
第 3 章
インストールおよび設定に関する情報の収集この章では、Java Enterprise System インストーラがコンポーネント製品を設定する上で必要とする情報について説明します。この章の内容と、付録 A に掲載されているワークシートを使用して、Java Enterprise System のインストール準備を行なってください。
この章で説明する内容は、次のとおりです。
この章の内容は、すべてのインストーラモード (グラフィカル、テキスト、およびサイレント) に適用されます。
注
多くのコンポーネントでは、ポート番号の割り当てが必要になります。コンポーネントの設定を開始する前に、付録 D 「コンポーネントのポート番号」に記載されているデフォルトのポート番号を参照してください。
インストーラは、ポート番号の入力をユーザーに要求する際、使用中のポートの実行時チェックを実行して適切なデフォルト値を表示します。別のコンポーネント製品、または同じコンポーネント製品の別のインスタンスがデフォルト番号のポートを使用している場合、インストーラは別の値を示します。
たとえば、Web Server と Application Server のデフォルトポート番号はどちらも 80 です。同じマシンに両方のコンポーネントをインストールしようとすると、最初にインストールするコンポーネントはデフォルトポートである 80 を使用するように設定され、2 番目のコンポーネントには 81 または 82 などの別のデフォルトポートが設定されます。
この章の利用方法この章では、インストーラが必要とする設定情報のそれぞれについて説明します。設定情報は、グラフィカルインストーラに表示されるとおりに、最初にコンポーネント製品ごとに、次に情報の種類ごとにグループ化されています。この章に記載されている表は、インストーラが表示するページに直接対応しています。
設定情報の表には、「ラベルと状態ファイルのパラメータ」と「説明」という 2 つの列があります。「ラベルと状態ファイルのパラメータ」列には、次の情報が含まれます。
デフォルト値
デフォルト値は、インストーラのすべてのモードに適用されます。ただし、サイレントモードで使用される状態ファイルの説明では別の値が示されます。
状態ファイルでは、特に明記されない限り、すべての値で大文字と小文字が区別されます。
情報の参照方法
この章でグラフィカルモードのインストーラに表示される設定情報を参照するには、次のようにします。
この章で状態ファイルのパラメータに関する情報を参照するには、次のようにします。
インストールディレクトリJava Enterprise System インストーラは、特に指定されない限り、コンポーネント製品を自動的にデフォルトのディレクトリにインストールします。Java Enterprise System インストーラを実行すると、各コンポーネントのデフォルトの場所が表示されます。通常は、デフォルトの場所を別の場所に変更できます。
次のコンポーネントのインストールディレクトリには制限があります。
- Directory Server: Directory Server の実行時設定データの場所を指定することはできますが、Directory Server のインストール場所を指定することはできません。
- Portal Server、Secure Remote Access: Portal Server、Secure Remote Access Support は、Portal Server と同じ場所にインストールする必要があります。
- Sun Cluster ソフトウェア、Sun Java System 用 Sun Cluster エージェント: インストールディレクトリの場所を変更することはできません。
- Sun Java System Message Queue: インストールディレクトリの場所を変更することはできません。
次の表は、Java Enterprise System コンポーネントのデフォルト ディレクトリを示しています。
共通サーバー設定「今すぐ設定」設定オプションを使用してコンポーネントをインストールする場合、インストーラにより、これらの共通サーバー設定が、設定を使用する各コンポーネントのデフォルト値として表示されます。この値は、コンポーネントの設定時にコンポーネント単位で編集できます。
次の手順に進む前に、次の表に示す共通サーバー設定の値を指定する必要があります。
管理サーバーの設定インストール時に、管理サーバーについて次の情報を指定する必要があります。
管理サーバー: 管理情報
表 3-3 管理サーバーの管理に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
サーバールート
ADMINSERV_ROOT管理サーバーによって管理されるコンポーネント製品のインストール先のベースパス名
デフォルト値は /var/opt/mps/serverroot
管理ポート
ADMINSERV_PORT管理コンソールから HTTP 経由でこの 管理サーバーに接続する際に使用するポート
デフォルト値は 390使用可能な任意のポート番号を指定できる
管理ドメイン
ADMINSERV_DOMAINディレクトリサービスを共有するサーバーコレクションの名前
推奨されるデフォルト値は、共通サーバー設定に指定したホストドメイン名。表 3-2 を参照ただし、管理ドメインの名称は、ネットワークドメインに対して、一致や関連付けの必要はない
システムユーザー
ADMINSERV_SYSTEM_USER管理サーバープロセスの実行に適用されるユーザー ID。有効な任意のシステムユーザーを指定できる
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムユーザー」の値。表 3-2 を参照
システムグループ
ADMINSERV_SYSTEM_GROUP有効な任意のシステムグループを指定できる
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムグループ」の値。表 3-2 を参照
管理サーバー: 設定用ディレクトリの設定情報
表 3-4 管理サーバーの設定用ディレクトリの設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理ユーザー ID
ADMINSERV_CONFIG_ADMIN_USER設定ディレクトリ管理者のユーザー ID。管理サーバーは、この ID を使用して設定ディレクトリのデータを管理する
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値。表 3-2 を参照
このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「管理者ユーザー ID」で指定した値となる。表 3-6 を参照
管理者パスワード
ADMINSERV_CONFIG_ADMIN_PASSWORD設定ディレクトリ管理者のパスワード
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者のユーザーパスワード」の値。表 3-2 を参照
このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「管理者のユーザーパスワード」で指定した値となる。表 3-6 を参照
ディレクトリサーバーホスト
ADMINSERV_CONFIG_DIR_HOSTホスト名、または設定ディレクトリが存在するホストを解決する値を指定する。設定ディレクトリには、管理ドメインに所属する全サーバーの設定データが保存される
このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME) となる。表 3-2 を参照
このセッションで Directory Server をインストールしない場合、デフォルト値は存在しない
ディレクトリサーバーポート
ADMINSERV_CONFIG_DIR_PORTLDAP 操作で設定ディレクトリへのバインド時に使用するポート
使用中でない任意の有効なポート番号を指定できる
このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「Port」の値となる。表 3-7 を参照
このセッションで Directory Server をインストールしない場合、デフォルト値は存在しない
Application Server の設定インストール時に、Application Server について次の情報を指定する必要があります。
表 3-5 Application Server の設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
AS_ADMIN_USERApplication Server 管理者のユーザー ID
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値。表 3-2 を参照
管理者パスワード
AS_ADMIN_PASSWORDApplication Server 管理者のパスワード
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値。表 3-2 を参照
管理サーバーポート
AS_ADMIN_PORTApplication Server の管理サーバーが接続を待機するポート
デフォルト値は 4848
HTTP サーバーポート
AS_HTTP_PORTApplication Server が HTTP 接続を待機するポート
デフォルト値は 80デフォルトポートが使用中の場合、インストーラにより別の値が表示される
Calendar Server の設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Calendar Server を設定することはできません。Calendar Server は、インストール後に設定する必要があります。Calendar Server の設定方法については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Communications Express の設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Communications Express を設定することはできません。Communications Express は、インストール後に設定する必要があります。Communication Express の設定方法については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Directory Server の設定インストール時に、Directory Server について次の情報を指定する必要があります。
Directory Server: 管理情報
表 3-6 Directory Server の管理に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
DS_ADMIN_USER設定ディレクトリに対して管理者権限を持つユーザー
このユーザーは、サフィックスの作成や削除など、Directory Server の設定を変更できるが、アクセス制御の制約を受ける
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値。表 3-2 を参照
管理者パスワード
DS_ADMIN_PASSWORD管理者のパスワード
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値。表 3-2 を参照
ディレクトリマネージャの DN
DS_DIR_MGR_USERDirectory Server へのすべてのアクセス権を持つユーザーの DN
デフォルト値は cn=Directory Manager
ディレクトリマネージャパスワード
DS_DIR_MGR_PASSWORDディレクトリマネージャのパスワード
デフォルト値は存在しない
Directory Server: サーバー設定情報
表 3-7 Directory Server のサーバーに関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
サーバー識別子
DS_SERVER_IDENTIFIER管理コンソールで Directory Server のインスタンスを識別する名前
名前は、Solaris のファイル命名規則に準拠している必要がある。ピリオドや空白文字は使用できない
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME)。表 3-2 を参照
サーバーポート
DS_SERVER_PORTDirectory Server がクライアント接続を待機するポート
デフォルト値は 389
サフィックス
DS_SUFFIXこのインスタンスによって管理される初期ディレクトリサフィックス
デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名のセグメントから構成される。たとえば、インストール先が siroe.sub1.example.com の場合、デフォルト値は dc=sub1,dc=example,dc=com となる
管理ドメイン
DS_ADM_DOMAINDirectory Server のこのインスタンスの管理ドメインの名前
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値 (CMN_DOMAIN_NAME) となる。表 3-2 を参照
システムユーザー
DS_SYSTEM_USERDirectory Server プロセスの実行に適用されるユーザー ID
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムユーザー」の値。表 3-2 を参照
システムグループ
DS_SYSTEM_GROUPディレクトリサーバーがユーザーとして実行されるグループ
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムグループ」の値。表 3-2 を参照
Directory Server: Directory Server 設定情報
この Directory Server インスタンスの設定データは、この Directory Server インスタンス、または別のマシン上の既存の Directory Server インスタンスに格納できます。このインスタンスに設定データを格納する場合は、次の表の最初の質問に対してだけ情報を指定します。別のインスタンスに設定データを格納する場合は、次の表に示されるすべての情報を指定します。
Directory Server: データ格納場所に関する設定情報
ユーザーデータおよびグループデータは、この Directory Server インスタンスまたは既存のインスタンスに格納できます。次の表に示す設定情報を指定する必要があるのは、この Directory Server インスタンスのユーザーデータおよびグループデータを別のインスタンスのユーザーディレクトリに格納する場合だけです。
Directory Server: データ取り込み情報
インストールおよび設定処理を行う際に、Directory Server のユーザーディレクトリを取り込むことができます。
Directory Proxy Server の設定インストール時に、Directory Proxy Server について次の情報を指定する必要があります。
いずれかのバージョンの管理サーバーがすでにインストールされているマシンに Directory Proxy Server をインストールする場合は、インストーラに次の情報も指定する必要があります。
Directory Proxy Server: ポート選択の情報
表 3-11 Directory Proxy Server のポート選択に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
ディレクトリプロキシサーバーポート
DPS_PORTDirectory Proxy Server がクライアント接続を待機するポート
デフォルト値は 489
Directory Proxy Server: サーバールート情報
管理サーバーがすでにインストールされている場合に限り、インストーラは次の表に記載されている情報を要求します。
表 3-12 Directory Proxy Server のサーバールートに関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理サーバールートディレクトリ
DPS_SERVERROOTDPS のこのインスタンスの管理サーバー設定データが格納されているファイルシステムディレクトリ
このディレクトリは、管理サーバーの「サーバールート」の値 (ADMINSERV_ROOT) に関連している。表 3-3 を参照
この値の形式は、ローカルファイルシステムの完全修飾パス名
デフォルト値は存在しない
Identity Server の設定Java Enterprise System インストーラは、Identity Server の次のサブコンポーネントのインストールをサポートします。
- アイデンティティ管理とポリシーサービスコア
- Identity Server 管理コンソール
- 連携管理の共有ドメインサービス
- Identity Server SDK
注
アイデンティティ管理とポリシーサービスコアの一部として Identity Server SDK は自動的にインストールされますが、リモートマシンに個別にインストールすることもできます。Identity Server SDK の個別のインストールについては、「Identity Server SDK の設定」を参照してください。
インストールするサブコンポーネントが異なると、インストーラに指定する情報も異なります。詳細は次の表を参照してください。この表には、関連情報を参照できる表の参照先も記載されています。
表 3-13 Identity Server のサブコンポーネントのインストールに必要な情報
インストールするコンポーネント
必要な情報
参照先
アイデンティティ管理とポリシーサービスコア
Web コンテナ情報
Directory Server 情報
作成されたディレクトリの情報
連携管理の共有ドメインサービス
サービス情報
Identity Server 管理コンソール
管理情報
サービス情報
Identity Server: 管理情報
Identity Server の管理コンソールをインストールする場合、インストーラは次の情報を要求します。
表 3-14 Identity Server 用の管理に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
IS_ADMIN_USER_IDIdentity Server の最上位管理者。このユーザーは、Identity Server が管理するすべてのエントリに対するすべてのアクセス権を持つ
デフォルト名の amadmin を変更することはできない。これにより、Identity Server 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Identity Server にログオンできる
管理者パスワード
IS_ADMINPASSWDamadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要がある
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値 (CMN_ADMIN_PASSWORD)。表 3-2 を参照
LDAP ユーザー ID
IS_LDAP_USERLDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、ディレクトリサーバーのすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持つ
デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できない
LDAP パスワード
IS_LDAPUSERPASSWDamldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできない。有効な任意の Directory Service パスワードを指定できる
パスワードの暗号鍵
AM_ENC_PWDIdentity Server がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列
対話式インストーラは、デフォルトのパスワード暗号化鍵を生成する。デフォルト値を受け入れることも、J2EE 乱数発生関数の生成する任意の鍵を指定することもできる。Identity Server のインストール時にプロパティファイルが更新され、am.encryption.pwd プロパティがこの値に設定される。プロパティファイルは /is_svr_base/SUNWam/lib/AMConfig.properties で、IS_svr_base のデフォルト値は /opt である
Identity Server のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティ管理およびポリシーサービスコアが使用するのと同じ暗号化鍵を使用する必要がある。Identity Server のサブコンポーネントを複数のシステム間で配布し、管理コンソールまたは連携管理の共有ドメインサービスをインストールする場合、コアのインストールで生成された am.encryption.pwd の値をコピーし、このフィールドにペーストする
状態ファイルのデフォルトは LOCK。任意の文字の組み合わせを使用できる
Identity Server: Web コンテナ情報
Identity Server のアイデンティティ管理およびポリシーサービスコアの各サブコンポーネントは、Web Server または Application Server で稼動します。インストーラが必要とする情報は、Web コンテナの種類によって異なります。
- Web Server の場合は、「Web コンテナ情報: Web Server で稼動する Identity Server」を参照してください。
- Application Server の場合は、「Web コンテナ情報: Application Server で稼動する Identity Server」を参照してください。
Web コンテナ情報: Web Server で稼動する Identity Server
表 3-15 は、Web Server が Identity Server のアイデンティティ管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示しています。
表 3-15 Identity Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナの設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
ホスト名
IS_WS_HOST_NAMEホストの完全修飾ドメイン名
たとえば、このホストが siroe.example.com の場合、値は siroe.example.com となる
デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名
Web サーバーポート
IS_WS_INSTANCE_PORTWeb Server が HTTP 接続に対して待機するポート
デフォルト値は 80
このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web サーバーポート」の値 (WS_INSTANCE_PORT) となる。表 3-59 を参照
Web サーバーインスタンスディレクトリ
IS_WS_INSTANCE_DIRWeb Server インスタンスのインストール先ディレクトリへのパス。パスの構文は次のとおり
web_svr_base/https-web-server-instance-name
例:/opt/SUNWwbsvr/https-myinstance
このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、web_svr_base のデフォルト値は Web Server のインストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUNWwbsvr) となる
ドキュメントルートディレクトリ
IS_WS_DOC_DIRWeb Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ
このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は Web Server の「ドキュメントルートディレクトリ」の値 (WS_INSTANCE_CONTENT_ROOT) となる。表 3-59 を参照
Web Server をインストールしない場合、デフォルトの場所は web_svr_base/docs となる。web_svr_base のデフォルト値は /opt/SUNWwbsvr
セキュアサーバーインスタンスポート
IS_SERVER_PROTOCOLWeb Server のインスタンスのポートがセキュリティ保護されたポートであるかどうかを指定する。セキュリティ保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用される。セキュリティ保護されていないポートでは、HTTP が使用される
状態ファイルで、セキュリティ保護されたポートの場合は https、またはセキュリティ保護されていないポートの場合は http を指定する。デフォルト値は http
Web コンテナ情報: Application Server で稼動する Identity Server
表 3-16 は、Identity Server のアイデンティティ管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナが Application Server である場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示しています。
表 3-16 Identity Server と Application Server を連動させる場合の Web コンテナの設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
IS_APPSERVERBASEDIRApplication Server のインストール先ディレクトリへのパス
Application Server をインストールする場合、この値のデフォルト値は Application Server のインストールディレクトリに指定した値となる
デフォルト値は /opt/SUNWappserver7
設定ディレクトリ
IS_AS_CONFIG_DIRApplication Server インスタンスの設定ファイルを含むディレクトリへのパス
デフォルト値は /etc/opt/SUNWappserver7
Identity Server 実行時インスタンス
IS_IAS7INSTANCEIdentity Server を実行する Application Server インスタンスの名前
デフォルト値は server1
インスタンスディレクトリ
IS_IAS7INSTANCEDIRApplication Server がインスタンスのファイルを格納するディレクトリへのパス
デフォルト値は /var/opt/SUNWappserver7/domains/domain1/server1
Identity Server インスタンスポート
IS_IAS7INSTANCE_PORTApplication Server がインスタンスへの接続を待機するポート
デフォルト値は 80
ドキュメントルート
IS_SUNAPPSERVER_DOCS_DIRApplication Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ
Portal Server を同じインストーラセッション内でインストールする場合にのみ、このフィールドが表示される
デフォルトのドキュメントルートは、IS_IAS7INSTANCEDIR によって指定されるインスタンスディレクトリの最後に /docroot を追加した値となる
管理者ユーザー ID
IS_IAS7_ADMINApplication Server 管理者のユーザー ID
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値。表 3-2を参照
管理者パスワード
IS_IAS7_ADMINPASSWDApplication Server 管理者のパスワード
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者のユーザーパスワード」の値。表 3-2を参照
管理ポート
IS_IAS7_ADMINPORTApplication Server の管理サーバーが接続を待機するポート
デフォルト値は 4848
セキュアサーバーインスタンスポート
IS_SERVER_PROTOCOL「インスタンスポート」の値 (IS_IAS7INSTANCE_PORT) がセキュリティ保護されているポートを参照するかどうかを指定する。セキュリティ保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用される。セキュリティ保護されていないポートでは、HTTP が使用される
状態ファイルで、セキュリティ保護されたポートの場合は https、またはセキュリティ保護されていないポートの場合は http を指定する。デフォルト値は http
セキュリティ保護された管理サーバーポート
ASADMIN_PROTOCOL「管理ポート」の値 (IS_IAS7_ADMINPORT) がセキュリティ保護されたポートであるかどうかを指定する。セキュリティ保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用される。セキュリティ保護されていないポートでは、HTTP が使用される
状態ファイルで、セキュリティ保護されたポートの場合は https、またはセキュリティ保護されていないポートの場合は http を指定する。デフォルト値は http
Identity Server: サービス情報
Identity Server のサブコンポーネントが異なる場合、インストーラに指定する Identity Server サービスの情報も異なります。表 3-17 示すように、インストール済みのコンポーネントによっても要件が異なります。
表 3-17 Identity Server とサービスの組み合わせ
インストールするサブコンポーネント
インストールされているサブコンポーネント
参照先
アイデンティティ管理とポリシーサービスコア、および Identity Server 管理コンソール
Identity Server 管理コンソールIdentity Server のコンポーネントはインストールされていない
例 1、表 3-18
Identity Server 管理コンソールのみ
アイデンティティ管理とポリシーサービスコア
例 2、表 3-19
Identity Server 管理コンソールのみ
Identity Server のコンポーネントはインストールされていない
例 3、表 3-20
連携管理の共有ドメインサービスのみ
アイデンティティ管理とポリシーサービスコア
例 4、表 3-21
例 1
表 3-18 は、アイデンティティ管理、ポリシーサービスコア、および Identity Server 管理コンソールサブコンポーネントのインストール時に、インストーラに指定するサービス情報を示しています。
この例では、新規コンソールを配備するか、配備済みのコンソールを使用できます。「説明」列に示すように、新規コンソールを配備する場合は表 3-18 の一部の情報は必要ありません。
表 3-18 Identity Server のサービスに関する設定情報 (例 1)
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
ホスト名
IS_SERVER_HOSTインストール先のシステムの完全修飾ドメイン名
デフォルト値は、ローカルシステムの完全修飾ドメイン名
サービス配備 URI
SERVER_DEPLOY_URIアイデンティティ管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス
デフォルト値は amserver。先頭にスラッシュを入力してはならない
共通ドメイン配備 URI
CDS_DEPLOY_URIWeb コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス
デフォルト値は amcommon。先頭にスラッシュを入力してはならない
クッキードメイン
COOKIE_DOMAIN_LISTIdentity Server がユーザーにセッション ID を付与する場合にブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前
この値は、example.com などの単一の最上位ドメインに限定することができる。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られる
また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできる。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られる
リスト内の各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要がある
デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となる
管理コンソール
新しいコンソールの配備と既存のコンソールの使用
USE_DSAME_SERVICES_WEB
_CONTAINERIdentity Server がインストールされるホストの Web コンテナにコンソールを配備するには、新規コンソールの配備を選択する。別のホストに配備されている既存のコンソールを使用するには、既存コンソールの使用を選択する
どちらの場合も、コンソール配備 URI とパスワード配備 URI を指定する。既存のコンソールを使用する場合は、コンソールホスト名とコンソールポートも指定する必要がある
状態ファイルでは、新規コンソールを配備する場合は true、既存コンソールを使用する場合は false を指定する
コンソール配備 URI
CONSOLE_DEPLOY_URIIdentity Server 管理コンソールサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス
デフォルト値は amconsole。先頭にスラッシュを入力してはならない
パスワード配備 URI
PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URIIdentity Server を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI
デフォルト値は ampassword。先頭にスラッシュを入力してはならない
コンソールホスト名
CONSOLE_HOST既存のコンソールをホストするサーバーの完全修飾ドメイン名
コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はない。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できる
デフォルト値には、「ホスト」に指定した値 (IS_SERVER_HOST)、ドット、および共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値が含まれる。表 3-2 を参照
たとえば、ホストが siroe、ドメインが example.com であれば、デフォルト値は siroe.example.com となる
コンソールポート
CONSOLE_PORT既存のコンソールが接続を待機するポート。0 〜 65535 の範囲内で、有効かつ未使用の任意のポート番号を使用できる
コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はない。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できる
デフォルト値は、次のいずれかの Web コンテナポートで指定した値となる
例 2
表 3-19 は、次の両方の条件が真である場合にインストーラに指定するサービス情報を示しています。
- Identity Server 管理コンソールサブコンポーネントのみをインストールする
- アイデンティティ管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが、すでに同一のホストにインストールされている
例 3
表 3-20 は、次の両方の条件が真である場合にインストーラに指定するサービス情報を示しています。
- Identity Server 管理コンソールサブコンポーネントのみをインストールする
- アイデンティティ管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが、異なるホストにインストールされている
例 4
表 3-21 は、連携管理サブコンポーネントの共有ドメインサービスのみをインストールする場合に、インストーラに指定するサービス情報を示しています。
表 3-21 Identity Server のサービスに関する設定情報 (例 4)
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
共通ドメイン配備 URI
CDS_DEPLOY_URIWeb コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス
デフォルト値は amcommon。先頭にスラッシュを入力してはならない
Identity Server: ディレクトリサーバー情報
アイデンティティ管理およびポリシーサービスコアをインストールする場合に、インストーラに指定する情報は次のとおりです。
Identity Server: プロビジョニングされているディレクトリの情報
プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがマシン内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。
インストーラは、状態ファイルの生成時にプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しないと、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。
プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。
表 3-23 Identity Server のプロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
ユーザーネーミング属性
IS_USER_NAMING_ATTRプロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性
デフォルト値は uid
プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して Yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。
Identity Server SDK の設定Identity Server のサブコンポーネントであるアイデンティティ管理とポリシーサービスコアをインストールすると、Identity Server SDK が自動的にインストールされます。Identity Server SDK は、Identity Server コアサービスから離れたリモートマシンにも独立したコンポーネントとしてインストールできます。
Identity Server SDK を独立したコンポーネントとしてインストールする場合は、次の情報を指定する必要があります。
Identity Server SDK をインストールする前に、リモートマシンに Identity Server コアサービスをインストールし、稼動しておく必要があります。このインストールの実行中に指定する Web コンテナの情報と Directory Server の設定情報は、Identity Server コアサービスの Web コンテナ情報および Directory Server 設定情報と一致している必要があります。
注
インストーラは、Web コンテナと Directory Server に関する情報を要求するときに、ローカルホストの設定に基づいてデフォルト値を表示します。
デフォルト値は形式の例としてだけ使用し、これらの値をそのまま適用しないでください。ここでは、デフォルト値の代わりに、正しいリモート情報を指定する必要があります。
Identity Server SDK: 管理情報
Identity Server SDK だけをインストールする場合、インストーラは次の管理情報を要求します。
表 3-25 Identity Server SDK 用の管理に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
IS_ADMIN_USER_IDIdentity Server の最上位管理者。このユーザーは、Identity Server が管理するすべてのエントリに対するすべてのアクセス権を持つ
デフォルト名の amadmin を変更することはできない。これにより、Identity Server 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Identity Server にログオンできる
管理者パスワード
IS_ADMINPASSWDamadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要がある
リモートマシン上の Identity Server が使用する値と同じ値を設定する
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値 (CMN_ADMIN_PASSWORD)。表 3-2 を参照
LDAP ユーザー ID
IS_LDAP_USERLDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、ディレクトリサーバーのすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持つ
デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できない
LDAP パスワード
IS_LDAPUSERPASSWDamldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできない。有効な任意の Directory Service パスワードを指定できる
リモートマシン上の Identity Server が使用する値と同じ値を設定する
パスワードの暗号鍵
AM_ENC_PWDIdentity Server がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列
Identity Server のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティ管理およびポリシーサービスコアが使用するのと同じ暗号化鍵を使用する必要がある。Identity Server SDK の暗号化鍵を指定するには、コアのインストール時に生成される am.encryption.pwd の値をコピーし、このフィールドにペーストする
状態ファイルのデフォルトは LOCK。任意の文字の組み合わせを使用できる
Identity Server SDK: ディレクトリサーバー情報
Identity Server のサブコンポーネントなしで Identity Server SDK をインストールする場合、インストーラは Directory Server に関する次の情報を要求します。
Identity Server SDK: プロビジョニングされているディレクトリの情報
プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがマシン内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。
インストーラは、状態ファイルの生成時にプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しないと、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。
プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。
表 3-27 Identity Server SDK のプロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
ユーザーネーミング属性
IS_USER_NAMING_ATTRプロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性
デフォルト値は uid
プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して Yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。
Identity Server SDK: Web コンテナ情報
Identity Server SDK だけをインストールする場合、インストーラは Web コンテナに関する次の情報を要求します。
Instant Messaging の設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Instant Messaging を設定することはできません。Instant Messaging の設定については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Message Queue の設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Message Queue を設定することはできません。Message Queue の設定については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Messaging Server の設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Messaging Server を設定することはできません。Messaging Server の設定については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Portal Server の設定インストール時に、Portal Server について次の情報を指定する必要があります。
Portal Server: Web コンテナ情報
Portal Server は、4 種類の Web コンテナのいずれかで稼動します。インストーラが必要とする情報は、Web コンテナの種類によって異なります。次の表は、4 種類の Web コンテナと、各 Web コンテナが必要とする情報について説明している表を示しています。
表 3-30 Portal Server に関する Web コンテナ情報
Web コンテナ
参照先
Web Server
Application Server
BEA WebLogic
IBM WebSphere
Web コンテナ情報: Web Server を使用する Portal Server
表 3-31 は、Portal Server の Web コンテナが Web Server の場合にインストーラが必要とする情報を示しています。
表 3-31 Portal Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナの設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
PS_DEPLOY_DIRWeb Server のインストール先ディレクトリ
デフォルト値は /opt/SUNWwbsvr
サーバーインスタンス
PS_DEPLOY_INSTANCEPortal Server で使用する Web Server インスタンス
サーバーインスタンスポート
PS_DEPLOY_PORTWeb Server が HTTP 接続に対して待機するポート
デフォルト値は 80
このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web サーバーポート」の値 (WS_INSTANCE_PORT) となる。表 3-59 を参照
サーバードキュメントルート
PS_DEPLOY_DOCROOTスタティックページが保持されるディレクトリ
デフォルト値は /opt/SUNWwbsvr/docs
セキュアサーバーインスタンスポート
PS_DEPLOY_PROTOCOLWeb Server のインスタンスのポートがセキュリティ保護されたポートであるかどうかを指定する。セキュリティ保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用される。セキュリティ保護されていないポートでは、HTTP が使用される
状態ファイルで、セキュリティ保護されたポートの場合は https、またはセキュリティ保護されていないポートの場合は http を指定する。デフォルト値は http
Web コンテナ情報: Application Server を使用する Portal Server
表 3-32 は、Portal Server の Web コンテナが Application Server の場合にインストーラが必要とする情報を示しています。
Web コンテナ情報: BEA WebLogic を使用する Portal Server
表 3-33 は、Portal Server の Web コンテナが BEA WebLogic の場合にインストーラが必要とする情報を示しています。
Web コンテナ情報: IBM WebSphere を使用する Portal Server
表 3-34 は、Portal Server の Web コンテナが IBM WebSphere の場合にインストーラが必要とする情報を示しています。
表 3-34 Portal Server と IBM WebSphere を連動させる場合の Web コンテナの設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
PS_DEPLOY_DIRIBM WebSphere のインストール先ディレクトリへのパス
デフォルト値は /opt/WebSphere/AppServer
仮想ホスト
PS_DEPLOY_VIRTUAL_HOSTIBM WebSphere インスタンスの仮想ホストエイリアスの名前
デフォルト値は default_host
セル
PS_DEPLOY_CELLIBM WebSphere セルの名前
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME)。表 3-2 を参照
ノード
PS_DEPLOY_NODEIBM WebSphere ノードの名前
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME)。表 3-2 を参照
サーバーインスタンス
PS_DEPLOY_INSTANCEIBM WebSphere インスタンスの名前
デフォルト値は server1
サーバーインスタンスポート
PS_DEPLOY_PORTIBM WebSphere アプリケーションインスタンスが HTTP 接続を待機するポート。この値は、通常はフロントエンド Web サーバーから設定される
デフォルト値は 9080
ドキュメントルートディレクトリ
PS_DEPLOY_DOCROOTIBM WebSphere がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ
デフォルト値は /opt/IBMHttpServer/htdocs
英語以外の言語を使用する場合は、パス名の最後の部分を変更する必要がある
Java ホームディレクトリ
PS_DEPLOY_JDK_DIRIBM WebSphere が使用する JDK のコピーのインストール先ディレクトリへのパス
デフォルトは /opt/WebShpere/AppSErver/java
セキュリティ保護されたサーバーインスタンス
PS_DEPLOY_PROTOCOL「サーバーインスタンスポート」がセキュリティ保護されたポートであるかどうかを指定する。セキュリティ保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用される。セキュリティ保護されていないポートでは、HTTP が使用される
状態ファイルで、セキュリティ保護されたポートの場合は https、またはセキュリティ保護されていないポートの場合は http を指定する。デフォルト値は http
Portal Server: Web コンテナの配備
表 3-35 は、インストーラが Portal Server 用に必要とする Web コンテナの配備に関する情報を示しています。
Portal Server, Secure Remote Access の設定Java Enterprise System インストーラは、Portal Server, Secure Remote Access の次のサブコンポーネントのインストールをサポートします。
ここでは、最初に Secure Remote Access コアのインストールについて説明し、次にゲートウェイ、Netlet プロキシ、Rewriter プロキシのインストールについて説明します。
Secure Remote Access コアの設定
表 3-36 は、Portal Server, Secure Remote Access コアのインストール時にインストーラが必要とする情報を示しています。指定が必要となる情報は、次に示すインストール方法によって異なります。
次の表の「必要な情報」列に示される項目は、グラフィカルモードのインストーラに表示されるページの見出しと一致しています。この列の項目は、インストーラが表示する関連ページと同じ順序で並んでいます。
表 3-36 Portal Server, Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる情報
Portal Server のインストール
必要な情報
参照先
このセッションでインストールする
ゲートウェイ情報
すでにインストールされ、Sun Java System Web Server または IBM WebSphere を使用している
Web コンテナ配備情報
ゲートウェイ情報
Identity Server 情報
「複数セッションインストール (Sun Java System Web Server または IBM WebSphere を使用)」
すでにインストールされ、Sun Java System Application Server を使用している
Web コンテナ配備情報
Identity Server 情報
ゲートウェイ情報
Sun Java System Application Server 情報
「複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)」
すでにインストールされ、BEA WebLogic を使用している
Web コンテナ配備情報
ゲートウェイ情報
Identity Server 情報
BEA WebLogic 情報
「複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)」
単一セッションインストール
Portal Server, Secure Remote Access コアと Portal Server を単一のセッションでインストールする場合は、Portal Server, Secure Remote Access ゲートウェイに関する情報を指定する必要があります。インストーラは、Portal Server, Secure Remote Access のその他の設定情報を Portal Server の設定情報から取得します。
表 3-37 は、Portal Server, Secure Remote Access コアのインストール時にインストーラが必要とするゲートウェイに関する情報を示しています。
複数セッションインストール (Sun Java System Web Server または IBM WebSphere を使用)
ここでは、次の条件が満たされるマシンに Portal Server, Secure Remote Access をインストールするときに必要となる情報について説明します。
このケースでは、次の情報を指定する必要があります。
次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。
次の表は、Identity Server について指定が必要な情報を示しています。
複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)
ここでは、次の条件が満たされるマシンに Portal Server, Secure Remote Access をインストールするときに必要となる情報について説明します。
このケースでは、次の情報を指定する必要があります。
次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。
次の表は、Identity Server について指定が必要な情報を示しています。
次の表は、Sun Java System Application Server または BEA WebLogic Server について指定が必要な情報を示しています。
ゲートウェイの設定
ここでは、Netlet プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。
Web コンテナ配備情報
次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。
Identity Server 情報
次の表は、Identity Server について指定が必要な情報を示しています。
表 3-44 Portal Server, Secure Remote Access ゲートウェイ用の Identity Server に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
SRA_IS_INSTALLDIRIdentity Server 製品のインストール先ディレクトリ
デフォルト値は /opt
ゲートウェイ情報
表 3-45 は、ゲートウェイサブコンポーネントのインストール時に、インストーラに指定するゲートウェイ情報を示しています。
証明書に関する情報
ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server, Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。
Netlet プロキシの設定
ここでは、Netlet プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。
次に、指定が必要な情報について詳しく説明します。
Web コンテナ配備情報
次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。
Identity Server 情報
次の表は、Identity Server について指定が必要な情報を示しています。
表 3-48 Portal Server, Secure Remote Access Netlet プロキシ用の Identity Server に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
SRA_IS_INSTALLDIRIdentity Server 製品のインストール先ディレクトリ
デフォルト値は /opt
Netlet プロキシ情報
表 3-49 は、Netlet プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Netlet プロキシ情報を示しています。
プロキシ情報
次の表は、Portal Server, Secure Remote Access がすでにインストールされているマシンにプロキシサブコンポーネントをインストールする場合に指定が必要な情報を示しています。
証明書に関する情報
ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server, Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。
Rewriter プロキシの設定
ここでは、Rewriter プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。
次に、指定が必要な情報について詳しく説明します。
Web コンテナ配備情報
次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。
Identity Server 情報
次の表は、Identity Server について指定が必要な情報を示しています。インストーラは、ゲートウェイ、Netlet プロキシ、Rewriter プロキシについて、この情報を必要とします。
表 3-53 Portal Server, Secure Remote Access Rewriter プロキシ用の Identity Server に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
インストールディレクトリ
SRA_IS_INSTALLDIRIdentity Server 製品のインストール先ディレクトリ
デフォルト値は /opt
Rewriter プロキシ情報
表 3-54 は、Rewriter プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Rewriter プロキシ情報を示しています。
プロキシ情報
次の表は、Portal Server, Secure Remote Access がすでにインストールされているマシンにプロキシサブコンポーネントをインストールする場合に指定が必要な情報を示しています。
証明書に関する情報
ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server, Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。
Sun Cluster ソフトウェアと Sun Java System 用 Sun Cluster エージェントの設定Java Enterprise System インストーラを使用して、Sun Cluster ソフトウェアを設定することはできません。Sun Cluster ソフトウェアおよび Sun Java System 用 Sun Cluster エージェントは、インストール後に設定する必要があります。
インストール時に Sun Cluster ソフトウェアを設定することはできませんが、インストール後により簡単にソフトウェアを設定できるように、インストーラを使用して Sun Cluster ソフトウェアのリモート設定サポートを有効にすることができます。表 3-57 は、このオプションを説明しています。
表 3-57 Sun Cluster のリモート設定サポート
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
Sun Cluster のリモート設定サポートを有効にしますか?
インストーラが Sun Cluster のリモート設定サポートを有効にするかどうかを指定します。
デフォルト値は Yes
Sun Cluster ソフトウェアと Sun Java System 用 Sun Cluster エージェントの設定については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Sun Remote Services Net Connect の設定Java Enterprise System を使用して Sun Remote Services Net Connect を設定することはできません。Sun Remote Services Net Connect の設定については、第 7 章「インストール後の設定と起動」を参照してください。
Web Server の設定インストール時に、Web Server に関する以下の情報を指定する必要があります。
Web Server: 管理情報
表 3-58 Web Server 用の管理に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ
説明
管理者ユーザー ID
WS_ADMIN_USERWeb Server 管理者のユーザー ID
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値。表 3-2 を参照
管理者パスワード
WS_ADMIN_PASSWORDWeb Server 管理者のパスワード
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値。表 3-2 を参照
Web Server ホスト
WS_ADMIN_HOSTローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成される
デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成される。値の書式は、 host-name.domain-name である。表 3-2 を参照
管理ポート
WS_ADMIN_PORTWeb Server の管理サーバーが接続を待機するポート
デフォルト値は 8888
管理実行時ユーザー ID
WS_ADMIN_SYSTEM_USERWeb Server の管理サーバーを実行するユーザー ID
デフォルト値は root
Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報
状態ファイルのみで使用されるパラメータ次の表は、コンポーネント製品の設定に関係しない状態ファイルパラメータに関する情報を示しています。パラメータ名は、アルファベット順に記載されています。
表 3-60 状態ファイルのパラメータ
パラメータ名
説明
CCCP_UPGRADE_EXTERNAL_
INCOMPATIBLE_JDKJDK がシステム内で検出されたが、Java Enterprise System により配布される JDK とは互換性がない場合に、アップグレードするかどうかを指定する
指定できる値は yes または no のいずれか。このパラメータでは、大文字と小文字は区別される。デフォルト値は no
CONFIG_TYPE
設定の種類を定義する
指定できる値は、Custom (インストール時に設定) または Skip (インストール後に設定)。デフォルト値は Custom
状態ファイルにこの値を設定してはならない。インストーラを実行して状態ファイルを生成する場合にのみ、この値を指定する。設定タイプは、インストーラの処理ロジックにさまざまな方法で影響を及ぼす。状態ファイルの生成後に値を変更した場合、エラーが発生する場合がある
DeploymentServer
Identity Server の Web コンテナの種類を指定する
指定可能な値は、WebServer および AppServer。デフォルト値は AppServer (Application Server)
LANGUAGE_SUPPORT
インストールする言語を指定する
指定可能な値と各略語の意味は次のとおり
英語はいかなる場合でもインストールされ、パラメータ値が空白の場合でもインストールされる。複数の言語を選択する場合は、言語の略号をコンマで区切って指定する。たとえば、en,es,ja,fr のように指定することができる
LICENSE_TYPE
指定可能な値は「Evaluation」および「Deployment」であるが、このフィールドは使用されない
PSP_EXIT_ON_DEPENDENCY_WARNING
選択したコンポーネントの依存関係が要件を満たしていない場合に終了するようにインストーラに指示する。通常、警告を確認することで、設定時に指定可能なリモートコンポーネントに適した依存関係を識別できる
依存関係の警告が表示されたらインストールを終了する場合は Yes を指定し、警告に関係なく処理を続行する場合は No を指定する。デフォルト値は No
このパラメータでは、大文字と小文字が区別されない
PSP_LOG_CURRENTLY_INSTALLED
現在インストールされている製品リストのログファイルへの書き出しをインストーラに指示する。このオプションは、グラフィカルインストーラの「製品の選択」ページの「インストール済みの製品」ボタンをクリックする操作に相当する
指定可能な値は、Yes および No。デフォルト値は Yes
このパラメータでは、大文字と小文字が区別されない
PSP_SELECTED_COMPONENTS
インストールするコンポーネントおよびサブコンポーネントをコンマで区切って指定したリスト。値には、All またはコンポーネントのリストを指定できる。記述子については、表 3-61 を参照
デフォルト値は All
状態ファイル内の PSP_SELECTED_COMPONENTS パラメータの値は、「コンポーネントの選択」ページで選択したコンポーネントをコンマで区切って指定します。
このリストの内容を理解するには、次の表で名前を確認してください。表の左側の列には、コンポーネント製品の名前が記載されています。状態ファイルに、この値を入力しないようにしてください。これは、他の 2 つの列の値を見つけやすくするためのキーワードです。次の列には、コンポーネントを識別するための文字列が記載されています。コンポーネントに選択可能なサブコンポーネントが存在する場合は、3 番目の列にその名前が記載されています。
表 3-61 状態ファイルのコンポーネント名
コンポーネント
最上位の名前
選択可能なサブコンポーネント
管理コンソールおよび管理サーバー
AdminConsole、
AdminServ
Application Server
appserv1
ASAdminClient
ASCore
ASStudioSupport
PointBase Server 4.2
ASSE
ASPECalendar Server
CalendarServ
Directory Proxy Server
DirectoryProxyServ
Directory Server
DirectoryServ32
Identity Server
IdentityServ
SunONEIdentityServerManagementandPolicyServices
ISAdministrationConsole
ISCommonDomainDeployment
IdentityServerSDKAloneInstant Messaging
InstantMessagingServ
InstantMessagingConfig
InstantMessagingServer
InstantMessengerResources
IdentityServerInstantMessagingServiceMessage Queue
SunONEMessageQueue
MQPE
MQEEMessaging Server
MessagingServ
Portal Server
PortalServer
Portal Server, Secure Remote Access
PortalSRA
SRACore
SRAGateway
SRANetletProxy
SRARewriterProxySun Cluster
SunCluster
SCCore
Sun Cluster エージェント
SCAgents
SCAdminServer、SCDirSrver、SCAppServer、SCCalServer、SCMsgServer、SCMQ、SCHADB
Web Server
SunONEWebServer
1デフォルトでは、Standard Edition (SE) がインストールされる。Platform Edition をインストールする場合は ASPE を指定する。
サブコンポーネントが存在するコンポーネントをインストールするには、コンポーネントの最上位レベルの名前とすべてのサブコンポーネント名を指定します。選択したサブコンポーネントだけをインストールするには、最上位レベルの名前とインストールするサブコンポーネントの名前を含めます。