![]() | |
Sun Java System Message Queue 3.5 SP1 管理ガイド |
付録 F
Message Queue リソースアダプタMessage Queue には、JMS リソースアダプタが組み込まれています。
リソースアダプタは、機能を J2EE 1.4 互換のアプリケーションサーバに追加するための標準化された手法であり、J2EE Connector Architecture (J2EECA) 1.5 仕様に準拠しています。このアーキテクチャを使用すると、J2EE 1.4 互換のアプリケーションサーバは標準化された手法で外部システムとやり取りできます。これらの外部システムには、さまざまな企業情報システム (EIS)、および JMS プロバイダなどのさまざまなメッセージングシステムが含まれます。
J2EECA 1.5 によって実装が容易になった標準化されたやり取りには、コネクションプーリング、スレッドプーリング、トランザクションとセキュリティのコンテキスト伝達、各種のメッセージ駆動型 Beans コンテナのサポートがあります。仕様には、コネクションファクトリとそのほかの管理対象オブジェクトを作成する標準化された方法も含まれています。
JMS リソースアダプタをアプリケーションサーバへ接続することで、アプリケーション環境内に配置済みで実行中の J2EE コンポーネントが JMS メッセージを交換できるようになります。これらのコンポーネントに必要となる JMS コネクションファクトリと送信先管理対象オブジェクトは、J2EE アプリケーションサーバ管理ツールを使用して作成し設定されます。
ただし、メッセージサーバと物理的な送信先の管理など、そのほかの管理操作は J2EECA 仕様には含まれていません。プロバイダ固有のツールを使用しなければ実行できません。
Message Queue リソースアダプタは、Sun J2EE 1.4 Application Server に組み込まれています。ただし、Message Queue リソースアダプタはまだそのほかの J2EE 1.4 アプリケーションサーバでは承認されていません。
Message Queue リソースアダプタは 1 つのファイル (imqjmsra.rar) で、付録 A 「Message Queue データの場所」に示すとおり、オペレーティングシステムに応じて該当するディレクトリに配置されています。imqjmsra.rar ファイルには、リソースアダプタの配置記述子 (ra.xml) とアダプタを利用するためにアプリケーションサーバが使用する必要のある jar ファイルが含まれています。
アプリケーションサーバに添付の説明書にしたがってリソースアダプタを配置し設定すれば、J2EE 1.4 互換のアプリケーションサーバで Message Queue リソースアダプタを使用できます。商用の J2EE 1.4 アプリケーションサーバが市場に出されるにつれ、Message Queue リソースアダプタもそれらのアプリケーションサーバで広く承認されつつあります。この付録には、関連する配置および設定手順についての情報が記載されています。