Sun Java™ System Administration Server 5 2004Q2 リリースノート

Sun Java™ System 管理サーバーリリースノート

バージョン 5.2 2004Q2

Part No. 817-7548

このリリースノートには、管理サーバー 5 2004Q2 のリリース時点で判明している重要な情報が含まれています。ここでは、新機能および拡張機能、既知の問題および制限、その他の技術情報などを記載します。管理サーバー 5 2004Q2 をお使いになる前に、このリリースノートをお読みください。

このリリースノートの最新バージョンは、http://docs.sun.com/db/prod/entsys?l=ja で参照できます。ソフトウェアをインストールおよび設定する前にこの Web サイトを参照してください。また、その後も定期的に Web サイトを参照して、最新のリリースノートやマニュアルを確認してください。

このリリースノートは、次の節で構成されています。

このリリースノートで参照先として示しているサードパーティの URL で、追加情報や関連情報を得ることができます。


米国サンマイクロシステムズ社は、このリリースノートで示されているサードパーティの Web サイトを使用できるかどうかについては責任を負いません。また、これらの Web サイトまたはリソースで利用可能なコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料を保証したり、これらに対して責任を負ったりすることはありません。さらに、これらの Web サイトまたはリソース上で、またはこれらを通して利用可能なコンテンツ、商品、またはサービスにより生じた、またはこれらを使用または信用したことに関連する実際の、または申し立てられた損害や損失に対しても責任を負いません。



リリースノートの変更履歴

表 1 変更履歴 

日付

変更点

2004 年 5 月

管理サーバーリリースノートの第 1 版


管理サーバー 5 2004Q2 の概要

管理サーバーのドキュメントおよびコンソールの一部で、この製品のバージョン番号は 5.2 と記載されています。管理サーバー 5 2004Q2 は、管理サーバー 5.2 の保守リリースです。

管理サーバーとサーバーコンソールは、Sun Java System サーバーソフトウェアを管理するためのインストール可能な単一コンポーネントとして、Java Enterprise System インストーラから提供されます。サーバーコンソールは、Directory Server や管理サーバーのインスタンスと連携して動作するスタンドアロン Java アプリケーションです。サーバーコンソールは Sun Java System ソフトウェアに対するフロントエンドの管理アプリケーションとしての役割を果たし、設定ディレクトリに登録されているすべてのサーバーやアプリケーションを検出したり、これらをグラフィカルインタフェースに表示したりします。さらに、ユーザー情報の追加や編集をはじめ、これらのサーバーやアプリケーションに対するユーザーの管理や設定を可能にします。

ここでは、次の内容について説明します。

このリリースの新機能

管理サーバー 5 2004Q2 での主要な改善点は、メモリの堅牢性およびサーバーへの同時アクセスによって製品の信頼性が大幅に向上したことです。管理サーバーのドキュメントが改訂された結果、管理サーバーに個別のリリースノートが付属し、以前の『Server Console Management Guide』は『管理サーバー管理ガイド』になりました。製品の改善点の詳細については、「このリリースで修正されたバグ」を参照してください。

スタンドアロンの 管理サーバー 5.2 リリース、および Sun JavaTM Enterprise System の 2003Q4 リリースに同梱された 5.2 リリースの両方の詳細については、『Sun ONE Directory Server 5.2 リリースノート』を参照してください。

ソフトウェア要件

このリリースの管理サーバーには、次のソフトウェアが必要です。


警告

Solaris 8 Ultra SPARC Platform Edition、Solaris 9 Ultra SPARC Platform Edition、および Solaris 9 x86 Platform Edition に管理サーバーをインストールする前に、必要な OS パッチがインストールされていることを確認する必要があります。これらのパッチは、http://sunsolve.sun.com からフォームやパッチクラスタとして、または個々のパッチとして取得できます。必要な OS のパッチクラスタには、パッチを正しい順序でインストールするためのインストールスクリプトが含まれています。新しいバージョンのパッチがリリースされると、パッチクラスタは定期的に更新されます。SunSolve サイトで「Patch」のリンクを選択し、リンクをたどって利用可能で必要な OS のパッチクラスタを取得します。

管理サーバーは他のサーバーの管理用にインストールされるため、現実的および全体的な要件を把握するために、管理対象となる他のサーバーの RAM および空きディスク領域の条件を以下の条件に追加する必要があります。


表 2 Solaris SPARC のソフトウェア要件 

コンポーネント

プラットフォームの要件

オペレーティングシステム

Java Enterprise System に必要なパッチが適用された Solaris 8 Ultra SPARC Platform Edition (Sun Cluster 3.1 リリース 04/04 は推奨パッチがインストールされた Solaris 8 02/02 上、および Solaris 8 HW 05/03 (PSR 2) 上での動作を確認済み)

Java Enterprise System に必要なパッチが適用された Solaris 9 Ultra SPARC Platform Edition (Sun Cluster 3.1 リリース 04/04 は Solaris 9 04/04 上での動作を確認済み)

RAM

64M バイト

空きディスク領域

50M バイト

注 :

- 管理サーバーは、データのための空きディスク領域を必要としない

- 管理サーバーは、ログのために専用の空きディスク領域を必要とする

表 3 Solaris x86 のソフトウェア要件 

コンポーネント

プラットフォームの要件

オペレーティングシステム

Solaris 9 x86 Platform Edition (Sun Cluster 3.1 リリース 04/04 は Solaris 9 04/04 x86 Platform Edition 上での動作を確認済み)

RAM

64M バイト

空きディスク領域

50M バイト

注 :

- 管理サーバーは、データのための空きディスク領域を必要としない

- 管理サーバーは、ログのために専用の空きディスク領域を必要とする

表 4 Linux のソフトウェア要件 

コンポーネント

プラットフォームの要件

オペレーティングシステム

RedHat Advanced Server 2.1 Update 2

パッチまたはサービスパック

なし

追加ソフトウェア

なし


このリリースで修正されたバグ


Sun Java System 管理サーバー 5.2 は Sun Cluster 3.1 で検証されています。


以下の表に、管理サーバー 5.2 で修正されたバグを分野別に示します。


重要な情報

この節には、製品の主要マニュアルには含まれていない最新の情報が含まれています。ここでは、次の内容について説明します。

インストール上の注意

ここでは、重要なパッチの要件および一般的なインストール情報について、次の小節に分けて説明します。

パッチ要件の情報

Solaris パッケージから管理サーバー 5.2 をインストールしていて、これを Java Enterprise System 2004Q2 で配布されている管理サーバーと同じように運用したい場合は、指定されたバージョン番号またはそれ以降のバージョンの、次のパッチをインストールします。これらのパッチは http://sunsolve.sun.com で入手できます。


警告

製品の依存関係を維持するために、次の表に記載されている順序でパッチをインストールする必要があります。


表 8 管理サーバー 5.2 Java Enterprise System 2004Q2 の Solaris 8 (SPARC) 用の整合パッチ

パッチ番号

パッチの説明

116103-03

SunOS 5.8 : International Components for Unicode Patch

114045-03

SunOS 5.8 : Netscape Portable Runtime(4.1.4)/Network Security System(3.3.4)

115924-08

SunOS 5.8 : NSPR4.1.6 / NSS 3.3.6 / JSS 3.1.2.5

115328-01

SunOS 5.8 : Simple Authentication and Security Layer (2.01)

115610-09

SunOS 5.9_sparc : Sun ONE AdminServer 5.2 patch

このパッチは Solaris 8 にも有効です

表 9 管理サーバー 5.2 Java Enterprise System 2004Q2 の Solaris 9 (SPARC) 用の整合パッチ

パッチ番号

パッチの説明

114677-06

SunOS 5.9 : International Components for Unicode Patch

114049-04

SunOS 5.9 : Netscape Portable Runtime(4.1.4)/Network Security System(3.3.4)

115926-08

SunOS 5.9 : NSPR4.1.6 / NSS 3.3.6 / JSS 3.1.2.5

115342-01

SunOS 5.9 : Simple Authentication and Security Layer (2.01)

115610-09

SunOS 5.9_sparc : Sun ONE AdminServer 5.2 patch

表 10 管理サーバー 5.2 Java Enterprise System 2004Q2 の Solaris 9 (x86) 用の整合パッチ

パッチ番号

パッチの説明

114678-06

SunOS 5.9_x86 : International Components for Unicode Patch

114050-04

SunOS 5.9_x86 : Netscape Portable Runtime(4.1.4)/Network Security System(3.3.4)

115927-08

SunOS 5.9_x86 : NSPR4.1.6 / NSS 3.3.6 / JSS 3.1.2.5

115611-09

SunOS 5.9_x86 : Sun ONE AdminServer 5.2 patch

Sun Java Enterprise System についての詳細は、http://wwws.sun.com/software/learnabout/enterprisesystem/index.html を参照してください。

一般的なインストール情報

ドキュメントに関する注意事項


既知の問題および制限

ここでは、管理サーバー 5.2 に関する既知の問題について説明します。次のような分野に分類して説明します。

インストール、アンインストール、および移行に関する問題

インストールするときに、複数バイト文字が原因で設定上の問題が発生する (#4882927)

インストールするときに、複数バイト文字をサフィックス名以外で使用すると、Directory Server および管理サーバーの設定が失敗します。

回避策
サフィックス名以外のすべてのフィールドでは、1 バイト文字を使用します。

Solaris 9 x86 に管理サーバーのパッチ 115611-02 をインストールできない (#4970985)

Solaris 9 x86 の Directory Server 5.2 に同梱されている pkginfo ファイルに、間違った ARCH タイプ (ARCH=i386ではなくARCH=sparc) が含まれている。このため、Sun Java Enterprise System との間に不整合が生じ、パッチを適用できなくなる

回避策
パッチを適用する前に、次の pkginfo ファイルを手動で編集し、正しい ARCH=i386 ARCH タイプにします。

/var/sadm/pkg/SUNWasvc/pkginfo
/var/sadm/pkg/SUNWasvcp/pkginfo
/var/sadm/pkg/SUNWasvr/pkginfo
/var/sadm/pkg/SUNWasvu/pkginfo

管理サーバーのインストール日付が間違っている (#4908818)

管理サーバーをアンインストールしても ServerRoot ディレクトリから .suitespot ファイルが削除されない (#4968548)

管理サーバーの設定で、サポートされていないバージョンの Java Development Kit (JDK) が受け入れられる (#4990183)

バージョン 1.3.x の JDK を使用して管理サーバーをインストールすることは可能ですが、管理サーバーの起動に失敗します。

回避策
バージョン 1.4.1 以降の JDK を使用します。

インストールパスが 54 文字を超えている場合、管理サーバーが正しく起動しない (#4788213)

回避策
インストールの絶対パスを 54 文字以内にします。

Directory Proxy Server のバックアウトの際に、Directory Proxy Server パッチの前に管理サーバーパッチがバックアウトされ、バックアウトが失敗する (#5015762)

回避策
Directory Proxy Server のバックアウトでは、Directory Proxy Server パッチをバックアウトする前に管理サーバーパッチをバックアウトします。

Directory Proxy Server Console を起動できない (#5041840)

インストール後に、設定ディレクトリサーバーよりも先に管理サーバーを起動すると、Directory Proxy Server が管理サーバーにアクセスできません。この場合は、Directory Proxy Server を起動できません。

回避策
管理サーバーを起動する前に設定ディレクトリサーバーを起動します。

一般的な問題

設定ディレクトリサーバー (CDS) と共に複数の管理サーバーが登録されている場合、admin_ip.pl スクリプトが動作しない (#4910472)

回避策
admin_ip.pl スクリプトの代わりにコンソールを使用します。

admin_ip.pl スクリプトが正しく動作しない (#4892243)

サーバーコンソールまたは certutil ツールを使用して一連の CA 証明書をインポートできない (#4913224)

回避策
certutil ツールまたはコンソールのいずれかを使用して、証明書を 1 つずつインポートします。

管理サーバーへの接続に関する IP アドレスとホスト名の制限が、一定のアドレスおよびホスト名の形式の場合に、ドキュメントの説明とは異なる (#4948897)

日本語のオンラインヘルプに、英語による記述がいくつか含まれる (#5047194)


再配布可能なファイル

Sun Java System 管理サーバー 5.2 2004Q2 には、ユーザーによる再配布が許可されているファイルは含まれていません。


問題の報告とフィードバックの方法

Sun Java System 管理サーバーで問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で Sun カスタマサポートにご連絡ください。

最善の問題解決のため、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。

Sun Java System 管理サーバーの話題が議論されている次のフォーラムを購読すると、有益な情報を得られます。

   http://swforum.sun.com

コメントの送付先

Sun では、マニュアルの品質を向上するために、お客様からのコメントや提案をお待ちしております。Sun へのフィードバックを送信するには、次の Web サイトのフォームを使用してください。

     http://www.sun.com/hwdocs/feedback

該当するフィールドに、マニュアルの正式なタイトルと Part No. を入力してください。この Part No. はマニュアルのタイトルページまたはドキュメントの先頭に記載されていて、通常は 7 桁または 9 桁の数字です。たとえば、この管理サーバー 5.2 リリースノートの Part No. は 817-7548 です。


その他の情報

次の Web サイトには、役立つ Sun Java System 情報があります。


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