Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド

この章の利用方法

インストーラでインストールを完了したあとは、ほとんどの製品コンポーネントで追加の設定を行わないと、Communications Suite 環境が操作可能な状態になりません。その作業の範囲は、選択した設定タイプ (「今すぐ設定」または「あとで設定」タイプ) や、製品コンポーネントを監視や Sun Cluster 用に設定するかどうかによって異なります。

インストール時に「あとで設定」設定タイプを選択した場合は、インストーラによって、製品コンポーネントパッケージファイルがパッケージ別のディレクトリに配置されます。パラメータの設定は行われておらず、実行時サービスを利用できないため、ほとんどの製品コンポーネントはそのままでは機能しません。「あとで設定」設定タイプを選択した場合のインストールを完了するために、多くの製品コンポーネントには設定ツールが用意されています。設定ツールを実行するとき、本書および各製品コンポーネントのマニュアルに記載されている手順に従ってさらに変更を加えることもできます。

この章の説明に従って作業する前に、Communications Suite コンポーネントのインストールを完了しておく必要があります。Solaris OS の pkginfo コマンドまたは Linux の rpm コマンドで製品レジストリを調べて、コンポーネントパッケージがインストールされていることを確認できます。コンポーネントに関連付けられたパッケージの一覧については、『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の第 5 章「インストール可能なパッケージの一覧」を参照してください。

インストールの間に設定された値を記録したサマリーレポートは、次の場所から参照できます。

Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs

Linux の場合: /var/opt/sun/install/logs

インストールの完了後、この章に含まれる手順に目を通し、インストールした製品コンポーネントを見つけます。製品コンポーネントには追加設定の必要がないと判定した場合は、第 7 章「インストール済み製品コンポーネントの確認」の手順に従って製品コンポーネントを起動できます。


注 –

Communications Suite 製品コンポーネントのデフォルトのインストール場所は、プラットフォームごとに異なる可能性があります。そのため、この章の説明では、これらの場所を表す変数を使用します。たとえば、ApplicationServer-base は、プラットフォームの種類にかかわらず、Application Server のインストール先ディレクトリを表します。