Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド

Sun Cluster のインストール後の設定

Sun Cluster ソフトウェアは、データベース、アプリケーションサーバー、Web サーバーなどのアプリケーションを管理するための高可用性プラットフォームを提供します。Sun Cluster ソフトウェアをインストールまたは設定する前に、クラスタ用として選択したハードウェアとソフトウェアの組み合わせが、現在サポートされている Sun Cluster 構成の 1 つであること確認してください。

Sun Cluster ソフトウェアを使って管理できる Communications Suite 製品コンポーネントは、次のとおりです。

インストールした製品コンポーネントが Sun Cluster 環境に組み込まれる予定の場合、製品コンポーネントを設定する前に Sun Cluster フレームワークをまず設定する必要があります。次に、選択した Communications Suite 製品コンポーネントを設定します。最後に、インストールした製品コンポーネントによっては、Sun Cluster データサービスを設定する必要があることもあります。

フェーズ 1: Sun Cluster フレームワーク

インストーラは、コア Sun Cluster パッケージの単純な pkgadd インストールを実行し、/usr/cluster/bin ディレクトリを設定します。インストール中には何の設定も行われません。したがって、インストール後の最初の作業は、『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』の説明に従ってクラスタフレームワークを設定することです。

このフェーズでは、scinstall ユーティリティーによって Sun Cluster パッケージが検証されます。パッケージが見つからない場合、エラーメッセージが表示されます。このエラーが表示される場合は、正しい Sun Cluster パッケージがインストールされていることを確認する必要があります。『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の第 5 章「インストール可能なパッケージの一覧」を参照してください。

フェーズ 2: 製品コンポーネントデータサービス

Sun Cluster フレームワークおよびそのほかの Communications Suite コンポーネントのインストールと設定が完了すると、Sun Cluster エージェントソフトウェアを使って Sun Cluster データサービスを設定する準備が整います。


注 –

Sun Cluster データサービスを設定するには、関連する Sun Cluster エージェントをインストール中に選択しておく必要があります。Sun Cluster のインストールシーケンスの例については、「Sun Cluster ソフトウェアの例」を参照してください。


Sun Cluster データサービスの設定に関する指針については、「Sun Cluster データサービスの設定」を参照してください。