Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド

ルート以外の ID による製品コンポーネントの設定

インストーラを実行するには、ルートである必要があります。この理由により、インストーラによってマシンに配置されるすべてのファイルはルートの所有となります。ただし、インストール後に設定を行うとき、一部の製品コンポーネントにはルート以外の実行時ユーザーまたはグループを割り当てることができます。たとえば、ルートの所有でない Application Server インスタンス内に Access Manager を配備する可能性もあります。インストールまたは管理のために、さまざまな理由からルート以外の ID を使って製品コンポーネントを設定します。一般的にシステム上にはルート以外のユーザーがすでに存在していますが、これは製品コンポーネントによっても異なる場合があります。

次の表は、ルート以外の ID を使用した各製品コンポーネントの設定方法に関する情報へのリンクになっています。

表 6–4 各製品コンポーネントのルート以外の ID の設定

製品コンポーネント 

参照先 

Application Server 

ルート以外のユーザーが所有および操作する管理ドメイン全体を設定します。詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド』を参照してください。

Calendar Server 

ルート以外で使用できるように設定するには、Calendar Server 設定プログラムを使用します。手順については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。

Directory Server 

ルート以外の ID を使って Directory Server を設定するには、一般ユーザーとしてサーバーインスタンスを作成するか、インスタンスの作成時にユーザーを指定します。詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 管理ガイド』を参照してください。

Messaging Server 

ルート以外の ID を使って Messaging Server を設定するには、Messaging Server 設定プログラムを使用します。手順については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。

Web Server 

デフォルトでは、Web Server には実行時ユーザーとして webservd が設定されています。Web Server 設定プログラムを使用すると、任意の実行時ユーザー ID を指定できます。詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。