ユーザーは、インストールまたはアップグレード時に基本的な設定情報の入力を求められます。開始前に、次に示す情報を収集してください。ユーザーはそうした情報の一部またはすべての入力を求められますが、そのどちらになるかは、ユーザーがどのコンポーネントをインストール対象として選択するかによります。
表 D–1 を印刷し、配備時の値を空白部分に記入してください。このインストール用ワークシートは、複数のインストールやアンインストール、アップグレードなどに再利用できます。この表にはパスワードなどの機密情報も含まれるので、安全な場所に保管することをお勧めします。
表 D–1 Instant Messaging インストールパラメータ
パラメータ |
説明 |
実際の設定値 |
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instant-messaging-install-dir または installation directory。 Instant Messaging のインストール先ディレクトリ。 デフォルト値 Solaris システム: /opt/SUNWiim | ||
Instant Messaging のインストール先ホスト名と、そのホストに関連付けられたドメイン名。次に例を示します。 ホスト名: instantmessaging.siroe.com ドメイン名: siroe.com | ||
Instant Messenger クライアント以外から着信した要求に対する Instant Messaging サーバーの待機ポートの番号。 デフォルト: 49999 | ||
Instant Messenger クライアントから着信した要求に対する Instant Messaging サーバーの待機ポートの番号。 デフォルト: 49909 | ||
インストールするインスタンスをサーバーではなくマルチプレクサとして機能させる場合、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、Remote Instant Messaging Server Host Name (マルチプレクサ構成のみ) の値を入力する必要があります。 | ||
このマルチプレクサがメッセージをルーティングする Instant Messaging サーバーのホスト名。設定対象のインストール済みインスタンスが、マルチプレクサではなく Instant Messaging サーバーである場合には、このパラメータの値を入力しないでください。 依存関係: Disable Server パラメータを選択し、サーバー機能を無効にする必要があります。 | ||
このオプションを選択した場合、既存の Access Manager ユーザーに対して Instant Messaging が有効になります。 依存関係: Portal Server と Access Manager。 | ||
これを選択した場合、Secure Remote Access との統合化が有効になります。 Secure Remote Access は、イントラネット内のリモートユーザーにセキュアアクセスを提供します。ユーザーは、ポータルゲートウェイを介して Web ベースの Portal Server Desktop にログインすることで、Secure Remote Access にアクセスできます。 依存関係: Portal Server と Access Manager が必要です。 Instant Messaging をセキュリティー保護されたモードで実行できるのは、Secure Remote Access が設定されている場合だけです。手順については『Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド』および『Sun Java System Portal Server 7.1 管理ガイド』を参照してください。 この機能を有効にした場合、次にパラメータの値を入力する必要があります。
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Secure Mode (省略可能) を有効にした場合、これが着信要求に対する Netlet の待機ポートの番号になります。 デフォルト: 49917 依存関係: Secure Mode (省略可能) の有効化、Portal Server、および Access Manager。 | ||
Messenger Secure Download Port (省略可能) |
Secure Mode (省略可能) を有効にした場合、これが、Instant Messenger リソースを Netlet 経由でダウンロードする際のポート番号になります。 デフォルト: 49916 依存関係: Secure Mode (省略可能) の有効化、Portal Server、および Access Manager。 | |
Enable Instant Messaging Archive (省略可能) |
これを選択した場合、Instant Messaging に対する Portal Server 検索ベースアーカイブが有効になります。 依存関係: Portal Server と Access Manager。 | |
LDAP ホスト名 |
Instant Messaging に対するユーザーとグループの情報が格納された LDAP サーバーのホスト名。たとえば、directory.siroe.com など。 依存関係: Directory Server などの LDAP サーバー。 | |
LDAP ポート番号 |
着信した要求に対するディレクトリサーバーの待機ポート番号。たとえば、389 など。 依存関係: Directory Server などの LDAP サーバー。 | |
ベース DN |
Instant Messaging のユーザーとグループの情報が格納されているディレクトリツリー内のベース識別名。たとえば、o=siroe.com など。 依存関係: Directory Server などの LDAP サーバー。 | |
DN をバインドする |
インストール中に、ディレクトリマネージャーの バインド DN とパスワードを使用する必要があります。この情報に基づき、インスタントメッセージングと在席確認サービスのテンプレートと属性のみを使ってディレクトリスキーマが更新されます。これには、Directory Manager のアクセスが必要です。Directory Manager のバインド DN およびパスワードが、インストールと初期設定の後で保存または使用されることはありません。 サーバー構成の場合、Instant Messaging はこのバインド DN を使ってディレクトリ内のユーザーとグループを検索します。ディレクトリを匿名で検索できる場合は、空欄にしてください。 依存関係: Directory Server などの LDAP サーバー。 | |
バインドパスワード |
Bind DN のパスワード。 | |
SMTP Server Host Name (省略可能) |
オフラインユーザーに電子メールメッセージの通知を送信する SMTP サーバーのホスト名です。たとえば、mail.siroe.com など。SMTP サーバーがポート 25 以外を使用している場合は、ホスト名とポート番号を指定してください。たとえば、SMTP サーバーがポート 1025 を使用する場合、次のように指定します。 mail.siroe.com:1025 依存関係: Messaging Server などの SMTP サーバー。 | |
データベース、ログ、および実行時ファイルのパス名 |
実行ファイル、データベース、およびログが格納されている場所です。 デフォルト値 Solaris システム: /var/opt/SUNWiim/default Windows システム: C:\Program Files\Sun\Instant Messaging | |
リソースおよびヘルプファイルのパス名 |
instant-messaging-resource-directory または resource directory リソースとオンラインヘルプファイルがインストールされるディレクトリです。 デフォルト値 Solaris システム: /opt/SUNWiim/html Linux システム: /opt/sun/im/html | |
Code Base |
Instant Messenger がリソースをダウンロードする URL。 リソースは、Web サーバーのドキュメントルート内にインストールします。たとえば、Web サーバー www.example.com の待機ポートが 89、ドキュメントルートが /opt/web/ であり、Instant Messenger リソースを /opt/web/im にインストールする場合は、Instant Messenger リソースのコードベースは次のようになります。 http://www.example.com:89/im/ インストール時に正しい codebase を入力しなかった場合、Instant Messenger の起動ページ codebase /lang/im[ssl].html と codebase/lang /im[ssl].jnlp 内の URL を、正しい値に更新する必要があります。 UNIX の場合、リソースを任意のディレクトリにインストールし、シンボリックリンクを使ってそのリソースを Web サーバーから見えるようにする、といったことも可能です。 たとえば、前述した例で、/opt/SUNWiim/html 内に Instant Messenger リソースをインストールした場合、そのリソースを Web サーバーから見えるようにするには、次のようなシンボリックリンクを作成します。 ln -s /opt/SUNWiim/html /opt/web/im 詳細については、『Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド』と Web サーバーのマニュアルを参照してください。 |