Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド

非ルートユーザーとして実行するように設定された Access Manager の例

この例では、ルートが所有しない Web コンテナで実行可能な Access Manager のインストールシーケンスと設定手順について説明します。

要件およびシーケンスの問題

インストール計画で、スーパーユーザー ( root ) が所有していない Web Server または Application Server のインスタンスに Access Manager を配備する必要があるときは、Directory Server 、Web Server、または Application Server とは異なるインストールセッションで Access Manager をインストールする必要があります。

このインストールシーケンスを作成する一般的な手順は、次のとおりです。


注 –

ルートが所有する Web Server または Application Server のインスタンスで Access Manager を配備済みの場合, この節の手順を実行する前に、Access Manager のコピーをすべてアンインストールします。


Procedureホスト A 用のインストールシーケンスを作成する

必要な作業の概要は以下のとおりです。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。

  3. 「今すぐ設定」タイプを使用して、Directory Server をインストールします

    • 「共通サーバー設定」ページで、システムユーザーの非ルートユーザーおよびシステムグループの非ルートグループを入力します。

    • 1024 より大きい Directory Server のポート番号を選択します (インスタンス LDAP ポート用の 389 およびインスタンス SSL LDAP ポート用の 636 )。

  4. 非ルートユーザーとして、Directory Server を起動します (非ルートユーザーが、すべてのプロセスを所有する必要がある)

Procedureホスト B の最初のセッション用のインストールシーケンスを作成する

必要な作業の概要は以下のとおりです。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。

  3. 「今すぐ設定」タイプを使用して、Web Server をインストールします

    • 「共通サーバー設定」ページで、システムユーザーの非ルートユーザーおよびシステムグループの非ルートグループを入力します。

    • 「Directory Server: ディレクトリインスタンスの作成」ページで、システムユーザーおよびシステムグループを非ルートユーザーおよび非ルートグループに設定します。

    • 「Web Server: 管理」ページで、管理実行時ユーザー ID を非ルートユーザーに変更します。

    • 「Web Server: インスタンス設定を指定してください」ページで、

      1. 実行時 UNIX ユーザー ID を非ルートユーザーに変更します。

      2. 1024 以上の HTTP ポートの値を選択します。

  4. 非ルートユーザーとして、Web Server の管理インスタンスと Web Server インスタンスを起動します

    非ルートユーザーが、すべてのプロセスを所有するようにしてください。

Procedureホスト B の 2 番目のセッション用のインストールシーケンスを作成する

必要な作業の概要は以下のとおりです。

  1. 「あとで設定」タイプを使用して、Access Manager をインストールします

  2. 次のディレクトリの所有者を root/other から non-root user/non-root group に変更します。

    次の共有コンポーネントディレクトリは、Access Manager の設定プログラムによって Web コンテナのクラスパス内に設定されているため、変更する必要があります。非ルートユーザーが、すべてのプロセスを所有するようにしてください。

    • Solaris OS の場合: /opt/SUNWma and /etc/opt/SUNWma

    • Linux の場合: /opt/sun/mobileaccess および /etc/opt/sun/mobileaccess


      chown -R nonroot-user:nonroot-group
       /opt/SUNWma /etc/opt/SUNWma
  3. Access Manager を配備します


    ./amconfig -s ./am.non_root_install
  4. 非ルートユーザーとして、Web Server 管理インスタンスと Web Server インスタンスを停止します

  5. ルートとして、Web Server のインストールディレクトリの所有者を変更します


    chown -R <non-root-user\>:<non-root-group\> WebServer-base
    
  6. 非ルートユーザーとして、Web Server 管理インスタンスと Web Server インスタンスを起動します