この付録では、インストーラとアンインストーラの実行で使用するコマンド構文とオプションについて説明します。
配布を展開したあと、インストーラはオペレーティングシステムディレクトリのトップレベルディレクトリに置かれます。
installer コマンドは、次の形式で指定します。
installer [option]...
次の表に、installer コマンドのオプションを説明します。
表 F–1 Communications Suite インストーラコマンド行のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-help |
インストーラに使用できるコマンド行オプションを定義します。 |
-id |
状態ファイル ID を画面上に出力します。 |
-no |
ソフトウェアをインストールせずにインストーラを実行する。 |
-noconsole |
インストーラをサイレントモードで起動し、グラフィカルインタフェースを抑制します。サイレントモードでインストーラを起動するには、このオプションと -state を組み合わせて指定します。 |
-nodisplay |
インストーラをテキストベースモードで起動します (グラフィカルインタフェースを起動しない)。 |
-saveState [statefile ] |
statefile によって指定される場所に状態ファイルを生成するようにインストーラに指示します。状態ファイルは、サイレントインストールの実行に使用されます。 指定されたファイルが存在しない場合、このファイルは自動的に作成されます。 statefile の値を省略すると、インストーラはデフォルトの statefile.out ファイルに書き込みます。 以後のインストールセッションで連続して同じ状態ファイルを指定することができます。初回のセッションが終了すると、ファイル名に n が追加されます。この n はゼロ (0) から始まる整数で、セッションが開始されるたびに増えます。 |
-state statefile |
指定された状態ファイルをサイレントインストールの入力として使用します。サイレントインストールを開始するには、このオプションと -noconsole を組み合わせて指定します。 |
-version |
製品、日付、ビルド、パッチレベルを含むビルド情報を出力します。主に内部で使うツールですが、バグを送信するときに役立つことがあります。 |
インストールディレクトリからインストーラをグラフィカルモードで実行する。
./installer |
インストーラをテキストベースモードで実行する。
./installer -nodisplay |
ソフトウェアをインストールせずに、インストーラをグラフィカルモードで実行する。
./installer -no |
ソフトウェアをインストールせずに状態ファイルを作成する。
グラフィカルモードの場合
./installer -no -saveState myInstallStatefile |
テキストベースモードの場合
./installer -no -nodisplay -saveState myInstallStatefile |
ソフトウェアをテキストベースモードでインストールしながら、状態ファイルを作成する。
./installer -nodisplay -saveState myInstallStatefile |
インストーラをサイレントモードで実行する。
./installer -noconsole -state myInstallStatefile |
インストーラでインストールを実行すると、viewlog が次の場所に格納されます。
Solaris OS の場合: /var/sadm/prod/SUNWcomm-entsys5i
Linux の場合: /var/sadm/prod/sun-comm-entsys5i
viewlog コマンドの書式は次のとおりです。
viewlog [option]... |
次の表に、viewlog コマンドのオプションを示します。
表 F–2 Communications Suite ログビューアのコマンド行オプション
オプション |
説明 |
---|---|
-help |
ログビューアに使用できるコマンド行オプションを定義します。 |
ログビューアをグラフィカルモードで実行する。
./viewlog |
インストーラでインストールを実行すると、アンインストールユーティリティーが次の場所に格納されます。
Solaris OS の場合: /var/sadm/prod/SUNWcomm-entsys5
Linux の場合: /var/sadm/prod/sun-comm-entsys5
uninstall コマンドの形式は次のとおりです。
uninstall [option]... |
次の表に、uninstall コマンドのオプションを説明します。
表 F–3 Communications Suite アンインストールコマンド行のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-help |
アンインストーラに使用できるコマンド行オプションを定義します。 |
-id |
状態ファイル ID を画面上に出力します。 |
-no |
ソフトウェアを削除しない設定でアンインストーラを実行します。 |
-noconsole |
アンインストーラをサイレントモードで起動し、グラフィカルインタフェースを抑制します。サイレントモードでアンインストーラを起動するには、このオプションと -state を組み合わせて指定します。 |
-nodisplay |
アンインストーラをテキストベースモードで起動します (グラフィカルインタフェースを起動しない)。 |
-saveState [statefile ] |
statefile によって指定される場所に状態ファイルを生成するようにアンインストーラに指示します。状態ファイルは、サイレントアンインストールの実行に使用されます。 指定されたファイルが存在しない場合、このファイルは自動的に作成されます。 statefile の値を省略すると、アンインストーラはデフォルトの statefile.out ファイルに書き込みます。 以後のアンインストールセッションで連続して同じ状態ファイルを指定することができます。初回のセッションが終了すると、ファイル名に n が追加されます。この n はゼロ (0) から始まる整数で、セッションが開始されるたびに増えます。 |
-state statefile |
指定された状態ファイルをサイレントアンインストールの入力として使用します。サイレントアンインストールを開始するには、このオプションと -noconsole を組み合わせて指定します。 |
-version |
製品、日付、ビルド、パッチレベルを含むビルド情報を出力します。主に内部で使うツールですが、バグを送信するときに役立つことがあります。 |
アンインストーラディレクトリからアンインストーラをグラフィカルモードで実行する。
./uninstall |
アンインストーラをテキストベースモードで実行する。
./uninstall -nodisplay |
ソフトウェアを削除せずに、アンインストーラをグラフィカルモードで実行する。
./uninstall -no |
ソフトウェアを削除せずに状態ファイルを作成する。
グラフィカルモードの場合
./uninstall -no -saveState myUninstallStatefile |
テキストベースモードの場合
./uninstall -no -nodisplay -saveState myUninstallStatefile |
ソフトウェアをテキストモードでアンインストールしながらアンインストーラ状態ファイルを作成する。
./uninstall -nodisplay -saveState myUninstallStatefile |
アンインストーラをサイレントモードで実行する。
./uninstall -noconsole -state myUninstallStatefile |