Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

Instant Messaging の互換性に関する問題

表 4–3 に、Instant Messaging 7.2 の既知の非互換性の一覧を示します。

表 4–3 Instant Messaging 7.2 の互換性に関する問題

非互換性 

影響 

コメント 

2006Q1 以前のバージョンの Instant Messenger は、XMPP リダイレクトをサポートしていません。 

(問題番号: 6401743) Instant Messenger で Instant Messaging リダイレクトサーバーを使用する場合は、2006Q1 以降のバージョンの Instant Messenger を使用する必要があります。 

サードパーティー製クライアントを使用する場合は、Instant Messaging リダイレクトサーバーを配備する前に、そのクライアントが XMPP をサポートしていることを確認してください。 

Instant Messaging SDK Java パッケージの名前が Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 で変更されました。これは、Open Source Community (org.netbeans.lib.collab) の命名規則に合わせるためです。 

Instant Messaging の将来のリリースでは、この新しいネーミング方式のみが使用されるため、従来の方式は非推奨になります。 

 

Instant Messaging 7.2 は、Access Manager 7 2005Q4 とは互換性がありません。 

Access Manager をインストールする場合は、Java Enterprise System インストーラで、「レルムモード」(Version 7 スタイル) の代わりに「旧バージョンモード」(Version 6 スタイル) を選択してください。 

 

Instant Messaging 7.2 は、Portal Server および Messaging Server の 2004Q2 バージョンと互換性がありません。 

Instant Messaging 7.2 をアップグレードする際に、Portal Server および Messaging Server もアップグレードしてください。 

 

プロトコルが変更されたため、Instant Messaging 7.2 サーバーは、連携配備された以前のバージョンのサーバーと通信することはできません。 

Instant Messaging の連携配備サイトは、すべてのサーバーをアップグレードする必要があります。既存の配備でサーバーをアップグレードしない場合は、コラボレーションセッションファクトリオブジェクトのプロパティーを明示的に設定して、旧バージョンのプロトコル実装を使用する必要があります。 

サーバーの相互通信が不可能になる期間が一定範囲内に抑えられるように、アップグレードを調整してください。 

クライアント - サーバー間の通信 

プロトコルが変更されたため、以前のバージョンのクライアントと新バージョンのサーバーとの通信が双方向とも不可能になります。 

クライアントとサーバーの両方を同時にアップグレードする必要があります。 

Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 および 2006Q1 は、Sun Java System Instant Messaging 7.2 に同梱の共有コンポーネントと互換性がありません。 

Instant Messaging は、IM SDK に強く依存しています。IM SDK は、共有コンポーネントとともにインストールされます。 

共有コンポーネントをアップグレードしてから Instant Messaging をアップグレードする必要があります。具体的な手順については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』を参照してください。

Legacy Instant Messaging Presence プロトコルの Instant Messaging SDK 実装が、バンドルされるようになりました。 

デフォルトでは、Instant Messaging SDK API が、XMPP プロトコルに基づく実装を使用します。アプリケーションは、コラボレーションセッションファクトリオブジェクトのプロパティーを明示的に設定して、旧バージョンのプロトコル実装を使用する必要があります。 

 

SDK コンポーネントには、追加の jar ファイルが含まれます。Instant Messaging SDK は、JSO (JABBER Stream Objects) ライブラリを使用します。

XMPP を活用するためには、Instant Messaging SDK を使用して、以前のアプリケーションに合わせて classpath を修正する必要があります。

 

Instant Messaging 6 2004Q2 サーバーは、最新バージョンの SDK のデフォルト動作と互換性がありません。 

6 2004Q2 サーバーを現在の Instant Messaging SDK で使用するには、コラボレーションセッションファクトリオブジェクトのプロパティーを設定して、旧バージョンのプロトコル実装を使用する必要があります。手順については、「Instant Messaging の既知の問題と制限事項」の問題番号 6200472 を参照してください。

 

Instant Messaging 7.2 マルチプレクサは、以前のバージョンのサーバーと互換性がありません。 

(問題番号: 6396790) マルチプレクサとサーバー間で使用される内部プロトコルが変更されたため、以前のバージョンのサーバーのダウンをマルチプレクサがすぐに検出しない。以前のバージョンのサーバーに接続されたマルチプレクサを使用しているクライアントは、そのサーバーがダウンしても、妥当な時間内にサーバー障害を検知できない可能性があります。 

マルチプレクサとサーバーの両方で Instant Messaging 7.2 を使用してください。サーバーがインストールされたシステムのアップグレードまたはパッチ適用を行なってから、マルチプレクサのみが有効になっているシステムのアップグレードを行う必要があります。 

Instant Messaging 7.2 サーバーは、以前のバージョンの Instant Messaging SDK と互換性がありません。 

(問題番号: 6439781) Instant Messaging SDK もアップグレードしないと、Instant Messaging 7.2 にアップグレードしたサーバーを起動できない。 

Version 7.2 のサーバーおよび SDK を使用してください。 

Release 6 2004Q2 以降、デフォルトのコードベース URL が変更されています。 

(問題番号: 6189921) コードベースの以前のデフォルト URL は次のとおり。 

http://server:port/iim

次のように変更します。 

http://server:port/im

 

Release 6 2004Q2 以降、デフォルトのポート番号が変更されています。 

(問題番号: 6189921) サーバーのポートが 49999 から 45222 に、マルチプレクサのポートが 49909 から 5222 に変更されている。