Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

オプションの問題

6511005

アップグレード後にユーザーの Sieve スクリプトが動作を停止する場合がある

この問題は、JES Messaging Server 6.2p2 以降を実行していて、初期の JES Messaging Server 6.3 にアップグレードしているサイト、および Communications Express から、メールフィルタを使用して何らかの日付ベースのフィルタリングを利用しているユーザーに関係します。

Sieve フィルタの、JES Messaging Server 6.2p2 で実装されていた、記載されていない、またサポートもされていない setdate アクション (変更要求番号: 6236243) は、JES Messaging Server 6.3 では削除されました。setdate は、variables の sieve 草稿の初期版では提案されていましたが、後の草稿で削除され、最新の variables の草稿には記載されませんでした。現在、最終判断の段階です。 廃止された方法の代わりに、新しく提案された Sieve 拡張 date と、具体的にはその currentdate テストが実装されました。

setdate の、試行、早急な廃止、および未記載という状態を考えると、エンドユーザーが、積極的および意識的にこれを使用しようとしたことがほとんど無かったように思われます。

しかし、JES Messaging Server 6.2p2 の Communications Express メールフィルタジェネレータは、ユーザーが日付によるメッセージのフィルタリングを要求したときに、setdate を使用していました。そのため、多くのユーザーが、意識せずに、廃止された setdate アクションを利用した個人用の Sieve フィルタを持っていると思われます。ユーザーが何らかの方法で Sieve フィルタを編集した場合、このような廃止された使用方法は、新しい currentdate を用いた方法を使用するように修正されます。ただし、当面の間、それらの Sieve フィルタは構文的に誤りであると見なされ、エラーが生成されます。このような誤った Sieve フィルタを持つユーザーへのメッセージは、フィルタされずにそのまま配信されます。さらに、MTA が、Sieve フィルタを所有しているユーザーに通知メッセージを送信し、そのユーザーの Sieve フィルタの構文の問題を警告します。