Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

Calendar Server 6.3 のデフォルトの複数ドメインモード

Calendar Server ソフトウェアの初期のバージョンでは、ドメイン構造はありませんでした。すべてのユーザーおよびグループの LDAP レコードはルートに格納されていました。そのあとのバージョンでは、ホストドメインまたは仮想ドメインと呼ばれる 1 つまたは複数のドメインを選択して確立できました。Calendar Server 6.3 ソフトウェアのリリースでは、すべてのインストールで、デフォルトで複数ドメインモードを使用する必要があります。つまり、少なくとも 1 つのドメインを、ルートドメインの下に置かれるデフォルトドメインとして持つ必要があります。すべてのユーザーおよびグループの LDAP エントリは、このデフォルトドメインに格納される必要があります。また、さらに多くのドメインを持つこともできます。複数ドメインモードの場合、すべての標準的なドメインが、一意のユーザーおよびグループ ID を持つ必要があります。複数ドメインの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。特に、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』の第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」を参照してください。

実行時環境を作成するために実行する必要がある設定プログラム csconfigurator.sh により、デフォルトドメインの名前が求められます。デフォルトドメインが存在しない場合は、プログラムが作成します。

以前の Calendar Server 配備で複数のドメインを使用していなかった場合、またはドメインを 1 つも使用していなかった場合は、新しいデフォルトドメインに、ユーザーおよびグループの LDAP レコードを移動する必要があります。

スキーマバージョン 2 環境で追加のドメインを作成するには、Sun Java System Delegated Administrator Console または Sun Java System Delegated Administrator Utility を使用します。Delegated Administrator の詳細については、『Sun Java System Delegated Administrator 6.4 管理ガイド』を参照してください。

スキーマバージョン 1 を使用していて、スキーマバージョン 2 に移行しない場合は、Calendar Server ユーティリティー csdomain を使用して追加のドメインを作成できます。