(Linux のみ) Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 からこのリリースにアップグレードすると、Web コンテナからクライアントリソースの配備が取り消される。
回避方法: この問題を回避するために、次のいずれかを行います。
パッチ適用時に、次のコマンドを実行します。
"rpm -F --nopreun sun-im-client*" |
パッチ適用後に、クライアントリソースを手動で再配備します。
/opt/sun/im/sbin/iwadmin |
Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 から 7.2 へのアップグレード後、サーバーがユーザーデータにアクセスできなくなる。
回避方法:
Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 からこのリリースにアップグレードする場合で、ファイルを使ってユーザープロパティーをデフォルトの場所に格納する (iim.userprops.store = "file") ときは、アップグレードの前に次のようにユーザーデータをコピーする必要があります。
Solaris の場合: /var/opt/SUNWiim/db から /var/opt/SUNWiim/default/db へ
Linux の場合: /var/opt/sun/im/db から /var/opt/sun/im/default/db へ
Instant Messaging リソースに対するカスタマイズが patchrm 後に失われる
Instant Messaging インストール時に patchrm を実行すると、クライアントリソースに対して行われたすべてのカスタマイズが失われます。
回避方法: この操作を行う前に、クライアントリソースのバックアップを取っておきます。
大規模配備環境でアップグレードを行なったあと、サーバーが起動しない。
Instant Messaging の会議室情報が LDAP に格納される配備環境で、1,000 を超える会議室が格納されている場合、アップグレード後にサーバーが起動しないことがあります。それは、初期起動時に、移行が実行されたかどうかをサーバーが確認するためです。Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 や 2005Q1 からアップグレードした場合など、移行が必要ではないために実行されていない場合、サーバーは起動しません。サーバーを起動する前に、移行が完了していることを示すフラグを手動で追加する必要があります。
回避方法: アップグレード後に、im_runtime_base に移動し、コマンド行に次のコマンドを入力して、移行が完了したことを示すフラグを手動で追加します。
touch db/muc/.ids_migrated_muc touch db/muc/.ids_migrated |
アップグレードのロールバックを行なっても Instant Messenger コンポーネントの配備が取り消されない。
patchrm を使ってこのリリースから以前のバージョンの Instant Messaging にロールバックしようとする場合、そのあとで Instant Messenger リソースの配備取消しを実行すると、undeploy コマンドが次のエラーで失敗します。
/im_svr_base/sbin/iwadmin: No such file or directory. |
回避方法: ありません。
2005Q1 または 2005Q4 から 7.2 へのアップグレード後に、imadmin start コマンドを実行してもサービスを起動できない。
このリリースでのウォッチドッグの変更により、2005Q1 または 2005Q4 からの imadmin を最新バージョンの共有コンポーネントで使用した場合、および共有コンポーネントがコマンドを使用して指定されていない場合も、このコマンドは失敗します。
回避方法: 共有コンポーネントを Sun Java Communications Suite 5 にアップグレードする場合、Instant Messaging コンポーネント (サーバーなど) を 7.2 にアップグレードする必要があります。また、Instant Messaging をアップグレードする前に、共有コンポーネントをアップグレードする必要があります。
(Solaris のみ) Instant Messaging 7.2 から 2005Q4 へのロールバック後、設定がエラーで失敗する
Solaris 上で Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 から 7.2 にアップグレードしたあと、2005Q4 release にロールバックし、さらに configure
ユーティリティーを実行すると、エラーが発生して設定に失敗しますがロールバックは正常に行われます。
回避方法: ありません。
imadmin –migrate オプションがサポートされなくなった。
2005Q1 およびそれ以前のバージョンには、imadmin の -migrate オプションが含まれていました。このオプションはサポートされていません。
回避方法: ありません。
userid および groupid を、ルート以外に指定している場合、設定ユーティリティーが失敗する。
ルート以外の任意のユーザーを使用して Instant Messaging をインストールする場合、デフォルトでは、ユーザーは iim.conf を変更する権限を持ちません。この状況で、インストール後に configure を実行した場合、configure は失敗します。
回避方法: インストール後、Instant Messaging コンポーネントを起動する前に、imuser および imgroup の権限を手動で次のように設定する必要があります。
chown -R imuser:imgroup /var/opt/SUNWiim/default chown -R imuser:imgroup /etc/opt/SUNWiim/default |
imuser および imgroup は、それぞれ、Instant Messaging のインストールに使用したユーザーおよびグループです。
(Linux のみ) 競合エラーにより Instant Messaging 7.2 へのアップグレードが失敗する。
sun-im-ident-7.2–24 パッケージよりも前に sun-im-install-7.2–24 パッケージをアップグレードした場合、古いバージョンのパッケージが上書きされません。古いバージョンは、sun-im-install-7.0–13 および sun-im-ident-7.0–13 です。これにより、次のエラーが表示されます。
file /opt/sun/im/lib/imService.ldif from \ install of sun-im-install-7.2-24 conflicts with \ file from package sun-im-ident-7.0-13 |
Instant Messaging 7.2 とともにインストールされるこれらのパッケージのバージョンは、sun-im-ident-7.2–24 および sun-im-install-7.2–24 です。
回避方法: sun-im-ident-7.0–13 パッケージをアンインストールしてから Instant Messaging をアップグレードします。アップグレード時にパッチを適用する際は、必ず、sun-im-install-7.2–24 の前に sun-im-ident-7.0–24 を適用してください。