HULA (High Performance User Lookup and Authentication) は、domainmap がドメイン検索に対して提供するような一貫したユーザー検索セマンティクスを Communications Suite で実現するためのライブラリを提供します。HULA では、次のインタフェース変更が MMP に影響します。
HULA は複数のリリースで実装済みです。このリリースは、HULA の MMP 実装をサポートします。次のリリースでは、Message Store および MTA での HULA 実装をサポートします。
次のインタフェース変更が MMP に影響します。
MMP はユーザーステータス属性をサポートするようになりました。このリリースより前は、MMP はユーザーステータスの実行をバックエンドサーバーに依存していました。この変更により、ユーザー移行の期間中にバックエンドの負荷が軽減されます。
MMP ログメッセージが標準化され、MMP プロセスの生存期間中は再利用されることのない、整数の接続 ID が常に含まれるようになりました。以前の MMP メッセージでは、再利用される可能性がある 16 進の接続コンテキストアドレスが使用されていました。また lpool 層では、相関させることが難しい異なるコンテキストを使用していました。現在では、MMP 層、hula 層、および lpool 層がすべて同じ ID を使用します。
MMP デバッグログレベル構成設定が、未定義の数値レベルではなく syslog スタイルのログレベルを使用するようになりました。LogLevel オプションのデフォルトは以前は 1 でしたが、現在は 5 (LOG_NOTICE) になっています。値を 2 以下にすると、出力が生成されません。3 (LOG_ERR) 〜 7 (LOG_DEBUG) の値は、設定値に応じた量の出力をデバッグログに出力します。
MMP で、次に示す option.dat の追加 MTA オプションをサポートする予定になりました。LDAP_DOMAIN_FILTER_SCHEMA1, LDAP_DOMAIN_FILTER_SCHEMA2, LDAP_ATTR_DOMAIN1_SCHEMA2, LDAP_ATTR_DOMAIN2_SCHEMA2, LDAP_ATTR_DOMAIN_SEARCH_FILTER, LDAP_DOMAIN_ATTR_BASEDN, LDAP_DOMAIN_ATTR_CANONICAL, LDAP_DOMAIN_ATTR_ALIAS, LDAP_UID, LDAP_DOMAIN_ATTR_UID_SEPARATOR, LDAP_DOMAIN_ATTR_STATUS, LDAP_DOMAIN_ATTR_MAIL_STATUS, LDAP_USER_STATUS, LDAP_USER_MAIL_STATUS
TCP アクセスフィルタにおける ident サポートは、以前のリリースでは実装されていましたがテストされていませんでした。マニュアルには、ident サポートは数世代前のリリースで非推奨になったという警告が記載されていました。新しいコードでは、ident のサポートを実装していません。フィルタが ident を要求すると、認証に失敗しエラーが発生します。
以前のバージョンの MMP では、任意の UTF-8 文字を含むユーザー名を許可していましたが、これはテストされていませんでした。HULA では正確な UTF-8 構文の使用が必須となり、長すぎるエンコーディングおよびサロゲートを禁止しています。