iPlanet Delegated Administrator パッチ 1.2p3 を適用します。
このパッチは次のサイトからダウンロードできます。
http://www.sun.com/download/index.jsp?cat=Collaboration%20%26%20Communication&tab=3
「Delegated Administrator 1.2 Patch 3 for Messaging」に移動します。このパッチを適用すると、Messaging Server 6.3 と互換性のある方式で imadmin user purge コマンドを実行できるようになります。この手順説明の残りの手順に従って新しい動作を有効にします。
iPlanet Delegated Administrator の resource.properties ファイルの MsgSvrN-adminurl プロパティーを修正します。
MsgSvrN-adminurl プロパティーは管理サーバーの URL を設定します。このプロパティーを実際の URL に設定すると、imadmin user purge コマンドは、応答しない管理サーバーを探そうとします。imadmin user purge コマンドはエラーを返します。
MsgSvrN-adminurl の値を NO_ADMIN_SERVER に設定する必要があります。
resource.properties ファイルは、デフォルトで次のパスから検索されます。
iDA_Install_Directory/nda/classes/netscape/nda/servlet/resource.properties
Messaging Server 6.3 にアップグレードされる複数のメッセージストア:
MsgSvrN-adminurl の値 N は、特定の値に置き換える必要がある変数です。たとえば値 0 は、Messaging Server 6.3 にアップグレードされたメッセージストアシステムを識別します。Messaging Server 6.3 に複数のバックエンドメッセージストアを配備した場合、MsgSvrN-adminurl プロパティーの各インスタンスについてこの値を変更する必要があります。
たとえば、3 つのバックエンドメッセージストアがある場合、3 つのストアすべてについて resource.properties ファイル内のこのプロパティーを変更する必要があります。たとえば、MsgSvr0-adminurl、MsgSvr1-adminurl、および MsgSvr2-adminurl の各プロパティーを変更します。
Messaging Server の異なるバージョンを使用する複数のメッセージストア:
複数のメッセージストアを配備しており、一部のストアだけを Messaging Server 6.3 にアップグレードし、それ以外は Messaging Server の以前のバージョンのままであるとします。この場合は、Messaging Server 6.3 にアップグレードされたストアについてのみ、MsgSvrN-adminurl プロパティーを変更します。
MsgSvrN-adminurl プロパティーを NO_ADMIN_SERVER に変更したストア上で imadmin user purge コマンドを実行すると、コマンドは次の手順 5 で説明する新しい方式で動作します。
MsgSvrN-adminurl プロパティーを変更しない (管理サーバーの URL を指したままである) ストア上で imadmin user purge コマンドを実行すると、コマンドは以前と同様に動作します。
iPlanet Delegated Administrator を配備した Web Server を再起動します。
resource.properties ファイルへの変更を有効にするには、iPlanet Delegated Administrator が動作している Web Server を再起動する必要があります。
ユーザーを削除済みとしてマークするには、imadmin user delete コマンドを使用します。
imadmin user delete は inetUserStatus 属性を「deleted」に設定します。複数のユーザーを削除するには、-i オプションを使用します。次に例を示します。
imadmin user delete -D chris -L user1 -n siroe.com -w bolton
ユーザーのメールボックスを削除するには、msuserpurge コマンドを使用します。
msuserpurge は、inetUserStatus または mailUserStatus が「deleted」に設定されているすべてのユーザーエントリを検索し、該当するユーザーのメールボックスをメッセージストアから削除し、mailUserStatus を「removed」に設定します。次に例を示します。
msuserpurge -d domain
次の手順 (ディレクトリからのユーザーエントリの削除) を実行する前に、msuserpurge を実行する必要があります。そうしないと、ユーザーのメールボックスが孤立した状態になります。
configutil の local.schedule.userpurge パラメータを使用して、msuserpurge コマンドをスケジュール設定できます。次に例を示します。
configutil -o local.schedule.userpurge -v "30 2 * * 0 /opt/SUNWmsgsr/lib/msuserpurge -g 20" |
この例では、msuserpurge は日曜日の午前 2 時 30 分に実行されます。削除対象としてマークされている期間が 20 日を超えているすべてのユーザーのメールボックスを削除します。
ユーザーエントリをディレクトリから削除するには、imadmin user purge コマンドを使用します。
以前のリリースでは、このコマンドにより次のアクションが実行されていました。
削除対象としてマークされたユーザーのディレクトリを検索します。
各ユーザーの個人用アドレス帳をディレクトリから削除します。
各ユーザーのメールボックスをメッセージストアから削除します。
ユーザーの inetUserStatus 属性が「deleted」に設定されている場合、ユーザーエントリが削除されます。ユーザーの mailUserStatus が「deleted」に設定されている場合、メール属性がエントリから削除されます。
MsgSvr0-adminurl プロパティーを変更したため、ここで管理サーバーは呼び出されません。メッセージにより、管理サーバーが起動されないことが通知されます。前出の手順 c は実行されません。メールボックスは手順 3 で msuserpurge によってすでに削除されています。
Messaging Server 6.3 では、ユーザーの mailuserstatus が (msuserpurge によって) removed に設定されており、その他のサービスがユーザーエントリに存在しない場合、imadmin user purge コマンドはユーザーエントリをディレクトリから削除します。
カレンダサービスなどの別のサービスの属性がユーザーエントリに存在する場合、エントリは削除されません。