Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

インストールおよびアップグレードの問題

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Application Server 8.1 を実行しているシステム上で、いずれかの Java Enterprise System または Communications Suite コンポーネントの Java Enterprise System 5 または Communications Suite 5 レベルへのアップグレードを実行している場合、最初に、次の (またはより新しい) パッチを Application Server 8.1 に適用する必要があります。

  • 119166–17 Solaris SPARC

  • 119167–17 Solaris x86

  • 119168–17 Linux RHEL2.1 RHEL3.0

6527879

Communications Suite インストーラを使用して、Communications Express を、ローカルである、疎ルートの非大域ゾーンにインストールできない。

代わりに、pkgadd を使用して、Communications Express および Access Manager パッケージを手動で追加する必要があります。

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SUNWldkx が再インストールされない。

Java Enterprise System 5 は SUNWldkx を再インストールしません。これは、Java Enterprise System 2005Q4 では、-G オプションを使用してインストールされていました。すべての共有コンポーネントを大域ゾーンにインストールしたあとでも、疎ルートゾーンで次のエラーメッセージを受け取る場合があります。


Unsupported components in zone

Following components required by the selected components, are not supported in non-global zone and they 
can not be installed directly into the non-global zone. Please install these components from the global 
zone before proceeding this installation.

SharedComponent

The installer can not proceed without resolving the problem. {”<” goes back, “!“exits}!

Java Enterprise System インストーラログ (/var/sadm/install/logs にある最新のファイル) を調べて、どの共有コンポーネントが不足しているかを確認してください。次の共有コンポーネントのうち 1 つまたは複数が不足していることを示す可能性があります。LDAPCSDKX、JCAPI、IMAPI などです。

  • LDAPCSDKX は、パッケージ SUNWldkx

  • JCAPI は、パッケージ SUNWjcapi

  • IMAPI は、パッケージ SUNWldkx

パッケージが大域ゾーンにインストールされているかどうかを確認してください。パッケージがない場合は、別のバグ (おそらく 6531833 または 6531809) です。パッケージがある場合は、それが /var/sadm/install/gz-only-packages に示されているかどうかを確認してください。パッケージが gz-only-packages にある場合は、次の回避方法を適用します。

回避方法: パッケージを、大域ゾーンに手動で再インストールします。これらのパッケージの場所は、.../Product/shared_components/Packages のディストリビューションです。

インストールするには、次の手順を実行します。

  1. パッケージの場所に対し、cd を実行します。

  2. 次のように入力します。

    pkgrm pkg

  3. 次のように入力します。

    pkgadd —d . pkg

    pkg は問題の原因となっているパッケージです。

6531809

Communications Express または Instant Messaging を疎ルートゾーンにインストールできない。

すべての共有コンポーネントを大域ゾーンにインストールしたあとでも、Communications Express または Instant Messaging の疎ルートゾーンへのインストール時に、次のメッセージを受け取る場合があります。


Unsupported components in zone

Following components required by the selected components, are not supported in
non-global zone and they can not be installed directly into the non-global
zone. Please install these components from the global zone before proceeding
this installation.

SharedComponent

   The installer can not proceed without resolving the problem. {"<" goes back,
   "!" exits} !

SUNWjcapi および SUNWiimdv パッケージが、大域ゾーンにインストールされているかどうかを確認してください。インストールされていない場合は、次の回避方法を適用します。インストールされている場合は、パッケージが /var/sadm/install/gz-only-packages に示されているかどうかを確認してください。パッケージが gz-only-packages にある場合は、別の問題です。

回避方法: SUNWjcapi および SUNWiimdv を、大域ゾーンに手動でインストールします。これらのパッケージの場所は、.../Product/shared_components/Packages のディストリビューションです。インストールするには、次の手順を実行します。

  1. パッケージの場所に対し、cd を実行します。

  2. 次のように入力します。

    pkgadd -d . SUNWjcapi

  3. 次のように入力します。

    pkgadd -d . SUNWiimdv

6531833

共有コンポーネントが、大域ゾーンでは multi-lingual=no に、疎ルートゾーンでは multi-lingual=yes に設定されてインストールされている場合、疎ルートゾーンに Access Manager をインストールできません。

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–help オプションを指定して viewlog を実行すると、ヘルプが表示されない。

-help オプションを指定して viewlog コマンドを実行すると、ヘルプを表示する代わりに、ログビューアが起動されます。

6535583

–help オプションを指定して uninstaller を実行しても、バージョンの取得に関する情報が含まれない。

-help オプションを指定して uninstaller コマンドを実行すると、uninstaller で使用できるオプションのリストが表示されます。ただし、本来表示されるはずの -version オプションが一覧表示されません。

ID なし

アップグレード後にユーザーの Sieve スクリプトが動作を停止する場合がある

この問題は、Messaging Server 2005Q4 パッチ 29 以降を実行していて、最新の Messaging Server 6.3 リリースにアップグレードしているサイト、および Communications Express から、メールフィルタを使用して何らかの日付ベースのフィルタリングを利用しているユーザーに関係します。

Sieve フィルタの、Messaging Server 2005Q4 (問題 6236243) で実装されていた setdate アクションは、Messaging Server 6.3 では削除されました。廃止された方法の代わりに、新しく提案された Sieve 拡張 date (および具体的にはその currentdate テスト) が実装されました。

エンドユーザーが、積極的および意識的に setdate を使用しようとしたことがほとんど無かったように思われます。しかし、Messaging Server 2005Q4 の Communications Express メールフィルタジェネレータは、ユーザーが日付によるメッセージのフィルタリングを要求したときに、setdate を使用していました。そのため、多くのユーザーが、意識せずに、廃止された setdate アクションを利用した個人用の Sieve フィルタを持っていると思われます。ユーザーが何らかの方法で Sieve フィルタを編集した場合、このような廃止された使用方法は、新しい currentdate を用いた方法を使用するように修正されます。ただし、当面の間、それらの Sieve フィルタは構文的に誤りであると見なされ、エラーが生成されます。このような誤った Sieve フィルタを持つユーザーへのメッセージは、フィルタされずにそのまま配信されます。さらに、MTA が、Sieve フィルタを所有しているユーザーに通知メッセージを送信し、そのユーザーの Sieve フィルタの構文の問題を警告します。