Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

7.1 マルチプレクササービス

マルチプレクサは、複数のメールストアに間接的に接続する場合に使用する単一ドメイン名を提供します。このため、複数のマシンを追加することにより多くのユーザーをサポートできる水平スケーラビリティー機能の実現には欠かすことができません。また、マルチプレクサにはセキュリティー上の利点もあります。

MMP は Messaging Server から別に管理されますが、Messenger Express の多重化は Message Store and Message Access のインストールに含まれる HTTP サービス (mshttpd) に組み込まれます。

7.1.1 マルチプレクサの利点

負荷の大きいメッセージングサーバーでは、メッセージストアの容量が非常に大きくなることがあります。このような場合は、ユーザーメールボックスとユーザー接続を複数のサーバーに振り分けると、容量を拡張し、パフォーマンスを向上させることができます。また、大容量の大型マルチプロセッサマシンを 1 台使用するよりも、小さなサーバーマシンを数台使う方が費用効率が高い場合があります。

メールサーバーのインストールで複数のメッセージストアを使用する必要がある場合は、マルチプレクサを使用すると便利です。ユーザーからメッセージストアへの接続が間接的であること、および複数のメッセージングサーバー間でのユーザーアカウントの再設定が簡単であることから、次のような利点が生まれます。