RFC 822 (インターネット) メッセージには、受取人ヘッダー行である To:、Cc:、または Bcc: ヘッダー行が必要です。そのようなヘッダー行がないメッセージは無効になります。しかし、うまく稼働していないユーザーエージェントやメーラー (たとえば、古いバージョンの sendmail) は、無効なメッセージを受け入れます。
missingrecipientpolicy キーワードは、そのようなメッセージを扱うときに使用すべきアプローチを指定する整数値をとります。このキーワードが明示的に表現されていない場合は、デフォルト値の 1 (無効なメッセージを変更せずに通過させる) が使用されます。
表 12–25 missingrecipientpolicy の値
値 |
操作 |
---|---|
0 |
RFC 2822 推奨に基づく現時点で最善の方法を使用します。現在のところ、値 1 と同等です。 |
1 |
無効なメッセージを変更せずに通過させます。 |
2 |
エンベロープ To: 受取人で To: ヘッダー行を置き換えます。 |
3 |
すべてのエンベロープ To: 受取人で単一の Bcc: ヘッダー行を置き換えます。 |
4 |
To: ヘッダー行にグループのコンストラクタ (たとえば「;」) を生成します。「To: Recipients not specified: ;」のようになります。 |
5 |
空白の Bcc: ヘッダー行を生成します。 |
6 |
メッセージを拒否します。 |
MISSING_RECIPIENT_POLICY オプションは、MTA システムがデフォルトでこの動作をするように設定するためのものであることに注意してください。初期の Messaging Server 設定では、MISSING_RECIPIENT_POLICY が 1 に設定されます。