Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

Procedureユーザーレベルのフィルタ処理を指定する

ユーザーごとにフィルタ処理を指定したほうがよい場合があります。たとえば、スパムまたはウイルスのフィルタ処理を ISP の顧客に対するプレミアムサービスとして提供する場合に、サービスを受けるユーザーと受けないユーザーを指定できます。ユーザーごとのフィルタ処理を行うための一般的な手順は、次のとおりです。

  1. スパムのフィルタ処理ソフトウェアを起動するユーザー LDAP 属性を指定します。

    option.dat に、LDAP_OPTINXオプションを設定します。次にその例を示します。


    LDAP_OPTIN1=SymantecAV
    LDAP_OPTIN2=SpamAssassin

    注 –

    ディレクトリスキーマに使用するすべての属性を追加する必要があります。


  2. スパムのフィルタ処理の対象となるユーザーエントリにフィルタ属性を設定します。

    フィルタ属性は複数値を持ち、サーバーによって異なります。手順 1 の例を使用した場合のエントリを次に示します。


    SymantecAV: virus
    SpamAssassin: spam

    ウイルスとスパムの両方をフィルタ処理できる Brightmail のようなプログラムの場合、有効な値は spam および virus です。複数値を持つ属性として使用する場合、それぞれの値に個別の属性を入力する必要があります。たとえば、Brightmail のフィルタ属性が Brightmail に設定されている場合のエントリは次のとおりです。


    Brightmail: spam
    Brightmail: virus